2024年10月衆議院議員ランキング 25回戦
源馬謙太郎 vs 浜田靖一
勝: 源馬謙太郎
戦評
議員Aは国際経験が豊富で、国際政治に対する知見を持ち、NGOでの実務経験や様々な国際的な取り組みを重ねてきた点が評価できます。また、地元の開発に関する取り組みや、特にジェンダーやLGBTQに関する先進的な立場をとっている点が現代的な政治課題に対応していると感じられます。ただし、政治スタンスに一貫性がないことが懸念です。 一方、議員Bは長年にわたる政治キャリアがあります。特に防衛に関する政策での豊富な経験があり、防衛庁副長官や防衛大臣としての実績も含め、国家安全保障に強い影響力を発揮できる人物です。しかし、金銭面での過去の問題や報道対応についての発信力不足が課題です。 議員Aは国際社会での活動経験を活かし、柔軟で多様な視点を提供できる力があります。議員Bは経験豊富な防衛政策の専門家ですが、特に世論や新しい課題に対応する点で改善の余地があります。このため、多様な国民の意見に対応できる可能性が高く、新しい政治的焦点に敏感である議員Aを選ぶのが適当です。
源馬 謙太郎(げんま けんたろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 52歳 (1972年12月21日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(日本維新の会→)(維新の党→)(民進党→)(希望の党→)(国民民主党(前原G)→)立憲民主党(重徳派・階G・泉G) |
選挙区 | 静岡8 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1972年12月21日、静岡県浜松市中央区で生まれる。父は水産食品会社「源馬」の社長。 - 静岡大学教育学部附属浜松小学校、静岡大学教育学部附属浜松中学校を卒業後、国際基督教大学高等学校を卒業。 - 1996年3月、成蹊大学法学部政治学科を卒業。同年、アメリカに留学し、Centre College(ケンタッキー州)に編入学、国際関係学を専攻し卒業。 - 2000年6月、アメリカン大学(ワシントンD.C.)の修士課程で「国際平和と紛争解決学」の修士号を取得。 - 帰国後、NGO日本紛争予防センターに勤務。外務省の外部委託専門家としてカンボジアに派遣され、小型武器回収プロジェクトに従事。プロジェクトマネージャーとして活動し、現地で12,000丁の小型武器を回収。 - 2005年4月、松下政経塾に入塾(第26期生)。
政治家としてのキャリア
- 2007年4月、静岡県議会議員選挙に民主党公認で浜松市東区選挙区から初当選し、県議会議員として2期を務める。 - 2012年11月、静岡県議を辞職し、同年12月の衆院選で日本維新の会から出馬するが落選。 - 2014年の衆院選でも維新の党公認で立候補したが次点で落選。 - 2017年10月、希望の党公認で衆院選に立候補し、比例復活で初当選。 - 2021年10月、衆院選で静岡8区から立候補し、小選挙区で初当選し再選。 - 立憲民主党国際局長を務める。
政治活動上の実績
- 2001年 - 2005年:カンボジアで小型武器回収プロジェクトのマネージャーとして活躍。これによりカンボジア政府から三度の勲章を受ける。 - 2017年10月:衆議院議員に初当選し、国際政治に関する活動に従事。 - 2020年:立憲民主党の国際局長に任命され、党内での国際活動を推進。 - 2017年〜2021年:地元静岡8区の開発や発展に関する政策について提言し、実施に尽力。 - 2021年:日本の外交政策について、特にカンボジアでの民主選挙支援に対する疑問を公に表明。
政治的スタンス
- 憲法改正については一貫性のない立場を示し、2017年には「どちらかといえば賛成」、2021年には「どちらとも言えない」と回答。 - 憲法9条への自衛隊明記には「どちらかといえば反対」とし、安全保障関連法の成立については「どちらとも言えない」という立場を取る。 - 外交・安全保障政策において、普天間基地の辺野古移設に反対、北朝鮮問題では対話を重視、多国間外交の推進を重視する。 - ジェンダーに関して、同性婚と選択的夫婦別姓制度に賛成。「LGBTQなど性的少数者をめぐる理解増進法案」を支持。 - 原子力発電の依存度を下げるべきとの立場を明確にし、アベノミクスや安倍内閣の一部政策については批判的。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 学歴について、国内外の有名大学で学び、国際政治学に精通している点は、高い知見を有することを示す。 - NGOや外務省での経験を通じ、国際問題への対応力と外交的センスが培われている。 - 様々な政党を経て最終的に立憲民主党に所属しており、その遍歴から多様な政治視点を持ち合わせている可能性がある。 - イデオロギーよりも実利や現実主義を重視しているように見られるが、その一貫性の欠如は支持者の信頼に影響を与える可能性もある。 - 議員としての活動期間は比較的短いが、その間に国際問題に関して具体的な提言を行ってきた実績がある。
浜田 靖一(はまだ やすかず)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 69歳 (1955年10月21日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(旧渡辺派→無派閥) |
選挙区 | 千葉12 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 千葉県富津市生まれ。 - 千葉県立木更津高等学校卒業。 - 米国ヒルズデールカレッジに留学。 - 専修大学経営学部卒業。 - 渡辺美智雄の事務所に就職し、渡辺が大蔵大臣に就任した際は秘書官を務めた。 - 父である浜田幸一の秘書を1984年から務めた。
政治家としてのキャリア
- 1993年、父の引退に伴い旧千葉3区から自由民主党公認で出馬し、初当選。 - 1996年、千葉12区から出馬し再選。 - 1998年、小渕内閣で防衛政務次官に就任。 - 2003年、第1次小泉第1次改造内閣で防衛庁副長官を務める。 - 2008年、麻生内閣で防衛大臣に任命され初入閣。 - 2022年、第2次岸田第1次改造内閣で再び防衛大臣に就任。 - 自由民主党国会対策委員長を複数回務める。 - 自由民主党千葉県連会長を歴任。
政治活動上の実績
- 2008年10月、田母神俊雄航空幕僚長を更迭。 - 2009年、北朝鮮によるミサイル発射実験への対応として破壊措置命令を発令。 - 在任中に海賊対処法を成立させた。 - 2023年、国会対策委員長に再就任。 - 2009年、資金管理団体の労働保険未加入が発覚し謝罪。
政治的スタンス
- 憲法改正と集団的自衛権の行使に賛成。 - 原発は日本に必要と主張。 - ヘイトスピーチの法規制に賛成。 - 選択的夫婦別姓については過去に賛成、後にどちらとも言えないとしていた。 - 「消費税0%の検討」を掲げた提言に賛同。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 穏やかな性格で知られ、安定した国会答弁と報道対応で評価を受けている。 - 防衛政策に関して豊富な経験を持つ。 - TV出演やマスコミ露出を好まない面が発信力不足と評されることもある。 - 金銭面では、資金管理団体の労働保険未加入に対する過去の問題を抱えている。