2024年10月衆議院議員ランキング 23回戦
湯原俊二 vs 浅川義治
勝: 湯原俊二
戦評
両議員の成り立ちや経歴を考慮すると、いずれも多くの挑戦と落選を経験しており、それぞれ異なる背景と視点を持って国政に取り組んでいます。議員Aは地元農業の視点から地方の声を届けようとしている反面、選挙での失敗や選挙違反の疑惑という問題も抱えています。議員Bは金融業界出身で、都度の失敗を乗り越えながらも政治の場で改革の姿勢を持続しています。 決め手となるのは、政策の実績と政治スタンスの一貫性、地元の声を届けるための具体的な行動力です。議員Aは選択的夫婦別姓や永住外国人の参政権など、明確な政策スタンスを持ち、自らの出身地の声を届ける意欲が感じられます。一方、議員Bは市議会議員当選時の主要な実績が薄く、衆議院議員としても具体的な成果が見えづらいため、現時点での具体的な政策への貢献が期待しづらい点があります。そのため、現状の政治課題に対し積極的な姿勢を示し具体的な政策を押し進めようとする議員Aが選ばれるべきと判断します。
湯原 俊二(ゆはら しゅんじ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 62歳 (1962年11月20日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (無所属→)(民主党→)(民進党→)(希望の党→)(旧国民民主党→)立憲民主党 |
選挙区 | (比)中国 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 鳥取県米子市彦名町の専業農家に生まれる。 - 米子市立弓ヶ浜中学校、鳥取県立米子東高等学校を卒業。 - 1986年に早稲田大学社会科学部を卒業。 - 卒業後、衆議院議員相沢英之の秘書として働くが、約2年で退職し、実家で農業に従事。 - その後、28歳で米子市議会議員に初当選。
政治家としてのキャリア
- 1991年、米子市議会議員に初当選し、1995年まで在任。 - 1995年、鳥取県議会議員に初当選、以後4期連続で務める。 - 2007年、民主党鳥取県連代表代行、および民主党鳥取県第2区総支部代表に就任。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙に民主党から出馬し、比例中国ブロックで初当選。 - 2012年の総選挙で落選し、2014年の選挙でも復活できず。 - 2017年、希望の党から出馬するが、落選。 - 2021年の総選挙で立憲民主党から出馬し、比例復活で当選。
政治活動上の実績
- 2009年、民主党から衆議院議員に初当選。選択的夫婦別姓制度導入に賛成姿勢を見せ、在日韓国人に地方参政権を付与する法案を支持。 - 2011年、部落解放同盟と共に人権侵害救済法案の早期制定を要望する。 - 2021年の選挙で、公職選挙法違反疑惑で湯原陣営の選挙対策本部長が裁かれたが、湯原自身への影響は回避された。
政治的スタンス
- 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成。 - 永住外国人に地方参政権を付与することに積極的。 - 人権侵害救済法案の早期制定を推進。 - 民主党政権時代からのスタンスを維持し、立憲民主党の政策に沿った活動を行っている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 自らの経歴から地方の声を政治に反映しようと努めている。 - 自民党の利益誘導型の政治に対抗する姿勢を取るが、その一方で複数回の選挙に敗北を経験している。 - 過去には選挙違反に関する問題があったが、直接の責任は問われていない。 - 多くの政党を渡り歩く形となり、シフトする政治の中でも信念を持続できるか疑問視されることも。
浅川 義治(あさかわ よしはる)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 56歳 (1968年02月23日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (ヨコハマから日本を変える会→)(民主党→)(無所属→)(旧日本維新の会→)(維新の党→)(無所属→)日本維新の会 |
選挙区 | (比)南関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1968年に神奈川県横浜市金沢区で生まれる。 - 神奈川県立富岡高校を卒業。 - 日本大学法学部で学び、沼野輝彦ゼミナールに所属。 - 大学卒業後、横浜銀行に入行し銀行員として勤務。 - 銀行員生活の傍らで、大前研一が設立した平成維新の会に参加。 - 佐藤謙一郎衆議院議員の選挙活動にも従事。
政治家としてのキャリア
- 2003年、横浜市会議員選挙・磯子区選挙区に出馬し、『ヨコハマから日本を変える会』から初当選。 - 2007年、民主党公認で立候補するも落選。 - 2010年、民主党を離党後、2011年の市議選も落選。 - 2013年、旧日本維新の会に参加。 - 2015年と2019年、市議選で金沢区に国替えしたが共に落選。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙では、日本維新の会公認で神奈川1区から立候補。小選挙区で敗北するも比例南関東ブロックで復活当選を果たし、国会議員となる。
政治活動上の実績
- 2003年、横浜市会議員に初当選。特に4年間の任期中に注目される政治的な活動については明記されていない。 - 2021年、衆議院議員として当選するも、第49回衆議院議員総選挙では比例南関東ブロックの最後の議席での復活当選であった。具体的な政策提言や立法活動における実績は詳細が記されていない。
政治的スタンス
- 政治キャリアを見ても、所属政党が度々変更されており、維新の党や日本維新の会といった改革志向の政党で活動していることから、改革派のスタンスがうかがえる。 - 選挙活動に参加した佐藤謙一郎が新党さきがけや民主党といった中道左派系統であったことから、若干の左派的なスタンスを持っていた可能性もあるが、その後の動きを見る限り、現在は中道右派に近いスタンスに移行していると考えられる。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 銀行員としてキャリアを積む中で、多様なスキルを身に付けた可能性がある。 - 複数回の落選を経て政治家としての経験を積んでおり、辛抱強さや粘り強さがあると考えられる。 - 政治経験の中で政策に関する具体的な実績が少ないため、政策立案能力や実行力については未知数な部分が多い。 - 政党の所属が度重なるチェンジがあり、政治的信念や一貫性については整理が必要かもしれないが、逆に柔軟性と適応力があるとも言える。