2024年10月衆議院議員ランキング 31回戦
渡辺周 vs 角田秀穂
勝: 角田秀穂
戦評
議員Aは、政治家としての経験が長く、多くの政府職を歴任している一方で、近年の選挙では苦戦している。また、憲法改正や防衛問題に対する積極的な姿勢を示しながらも、原発全廃を目指すという一貫した反原発の立場を持っている。 議員Bは、比較的短い国会議員経験であるものの、農林水産政務官として一定の実績を持ち、地方政治から国政への移行も果たしている。憲法改正や集団的自衛権に反対の立場を取り、社会の多様な意見を尊重する姿勢を示している。 どちらの議員を選ぶかという点については、国政における連続性や長期的な経験を重視するなら議員Aの方に分がある。一方、社会の多様性や地方からの視点を重視するなら議員Bを選ぶべきかもしれない。ただし、議員Aは政策変更の姿勢を見せている部分もあるため、選挙での安定した支持を維持するのが難しい可能性がある。 結果として、現在の日本の多様化する社会や国際情勢を考慮すると、柔軟な政策対応と地方政治における経験を持つ議員Bを選ぶことが好ましいと考えられる。
渡辺 周(わたなべ しゅう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 63歳 (1961年12月11日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民社党→) (無所属→) (旧民主党→) (民主党→) (民進党→) (希望の党→) (旧国民民主党(前原G)→) 立憲民主党(泉G) |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 静岡県沼津市で生まれる。 - 沼津第二小学校、沼津市立第一中学校、静岡県立沼津東高等学校を卒業。 - 早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業し、1987年に経済学士号を取得。 - 大学卒業後、1987年に読売新聞社に入社し、1990年まで勤務。
政治家としてのキャリア
- 1991年、静岡県議会議員選挙で民社党公認で初当選し、2期務める。 - 1996年に旧民主党から第41回衆議院議員総選挙で初当選し、衆議院議員に選出される。 - 民主党の様々な役職を歴任し、総務副大臣や防衛副大臣などを歴任する。 - 立憲民主党では幹事長代行、常任幹事会議長などの職を務める。 - 静岡6区を中心に9回の衆議院選挙で当選。
政治活動上の実績
- 1996年、旧民主党結党に参加し、衆議院議員選挙で初当選。この選挙は彼の政治家としてのスタート地点で、以降のキャリア形成に影響を与えた。 - 2009年9月、鳩山由紀夫内閣で総務副大臣に就任し、行政に関与した。 - 2011年9月、野田内閣で防衛副大臣に就任し、防衛問題に関する経験を積む。この役職を第3次野田改造内閣まで務めた。 - 2017年衆院選では希望の党から出馬し当選、希望の党の首相指名選挙で名を挙げた。 - 2021年の衆議院選で小選挙区で敗れたものの、比例東海ブロックで復活当選を果たす。
政治的スタンス
- 憲法改正や、集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈の見直しに賛成。 - 2030年までに稼働する原子力発電所の全廃を目指し、再稼働反対の立場。 - 慰安婦問題と南京事件の真実を検証する会の会長として、これらの問題に対する強い関心を示す。 - 外国人参政権には慎重な立場をとり、党内に勉強会を設立している。 - 静岡空港やリニア中央新幹線の反対活動に関与していたが、後に姿勢を変えて推進に向けた立場も見せている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 経済学士として政策立案における経済的視点を持つ。 - 多くの党派を渡り歩く姿勢から、柔軟な政治判断力と幅広い人脈を形成している。 - 政治家としての長い経歴を誇り、様々な政府の役職を経験し、国家安全保障や防衛問題についての知識を持つ。 - 国民からの信任を得て9回の当選を果たしており、地元静岡における地盤は安定しているが、近年は選挙の結果から見ると苦戦を強いられている。
角田 秀穂(つのだ ひでお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 63歳 (1961年03月25日生) |
所属政党 | 公明党 |
選挙区 | (比)南関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都葛飾区に生まれる。 - 創価大学法学部を卒業。 - 水道産業新聞社に入社、編集部次長を務める。
政治家としてのキャリア
- 1999年、船橋市議会議員選挙に公明党公認で立候補し初当選、以後4期務める(1999年 - 2011年)。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙において比例南関東ブロックから公明党の候補として立候補し初当選。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で落選。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で当選し、再び衆議院議員となる。 - 農林水産大臣政務官を歴任(2022年 - 2023年)。
政治活動上の実績
- 2022年から2023年にかけて、農林水産大臣政務官を務め、農業政策に関与した。 - 第47回衆議院議員総選挙において、比例南関東ブロックから初当選し、衆議院議員として活動開始。 - 衆議院厚生労働委員会委員、政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会委員として活動中。
政治的スタンス
- 憲法改正に反対、集団的自衛権の行使に反対の立場を取る。 - アベノミクスを評価し、その政策を支持。 - 軽減税率の導入を推進。 - 原発は日本に必要ないとする反原発の立場。 - 村山談話・河野談話の見直しには反対。 - ヘイトスピーチを法律で規制することに賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 水道産業新聞社の編集部次長を務めた経験から、政策分析能力があると期待される。 - 市議会議員時代からの長い政治経験があり、地方政治と国政の架け橋となる立場を持つ。 - 公明党に所属し、特定の政党方針に従った政治活動を展開している。 - 社会の多様な意見に耳を傾ける姿勢があり、政策についても柔軟に対応している。