2024年10月衆議院議員ランキング 23回戦
渡海紀三朗 vs 上田英俊
勝: 渡海紀三朗
戦評
議員Aは非常に多くの国政経験を有し、特に教育政策や科学技術の振興において具体的な成果を挙げている点が評価されます。彼の経験の広がりと政策立案能力は国会にとって貴重であり、柔軟な政治スタンスも時に必要とされる適応性を示しています。しかし、過去の違法献金問題は、クリーンな政治家としての資質に疑問を抱かせる要因ともなり得ます。 一方、議員Bは地方政治での長年の経験を活かし、国政においても地元での圧倒的な支持を受けています。これは地方の声を国政に反映する能力があると考えられ、地元の課題解決に直結することが期待されます。ただし、国政での経験が短く、具体的な成果がまだ蓄積されていないことが課題です。また、たばこ議員連盟の所属は、一部の支持者においては逆風となる可能性があります。 B議員は地方の声を国政に反映できる可能性が高く、A議員のクリーンな政治姿勢への疑念を考慮すると、B議員を選ぶことが現在の有権者が求める転換となる可能性もありますが、具体的な国政での実績という面では依然としてA議員が優勢です。
渡海 紀三朗(とかい きさぶろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 76歳 (1948年02月11日生) |
所属政党 | 自由民主党 (自由民主党→)(新党さきがけ→)自由民主党(石原派→無派閥) |
選挙区 | 兵庫10 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1948年2月11日、兵庫県高砂市曽根町で渡海元三郎の長男として生まれる。 - 兵庫県立姫路西高等学校を卒業。 - 早稲田大学理工学部で建築学を学び、1970年に卒業。 - 一級建築士の資格を取得。 - 株式会社日建設計に入社し、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場の設計やグリーンスタジアム神戸の構想計画に参画。 - 父親の死去後、安倍晋太郎外務大臣の秘書として政治の道を歩み始める。
政治家としてのキャリア
- 1986年から旧兵庫3区で衆議院議員に初当選。以後、2021年までの間に計10回の当選。 - 1993年、自民党を離党後、新党さきがけを結成し、政策調査会長・国会対策委員長を歴任。 - 自民党に復党後、2000年の総選挙で国政復帰。 - 福田康夫内閣の下で2007年から2008年にかけて文部科学大臣を務める。 - 自由民主党政調会長(第62代)を2023年から2024年にかけて務める。
政治活動上の実績
- 2007年、文部科学大臣在任中に、iPS細胞研究のために30億円の予算を獲得し、学力低下への対応として『ゆとり教育』の見直しを提唱。 - 2008年、内閣総理大臣補佐官(教育再生担当)として教育改革に尽力。 - 2023年、自民党内の政治資金パーティーを巡る裏金問題を受け、政務調査会長に就任し政治改革を訴える。 - 建設会社からの違法献金が報じられ、その後返金を表明。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に9条の改憲および自衛隊の明記を支持。 - 安全保障関連法を評価し、敵基地攻撃能力の行使についても容認の姿勢を示す。 - 原子力発電の再開を支持。 - 選択的夫婦別姓やジェンダー関連の法案について、状況に応じた柔軟な立場を見せる。 - 教育の重要性を唱え、教育環境整備に積極的。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 文教と科学技術政策に精通し、さらには建築士としての技術的知識も持ち合わせる。 - 広範な人脈を持ち、特に異なる派閥とも協調する資質がある。 - 過去に党を離党・復党し、政治的柔軟性を示す。 - 過去の献金問題がクリーンな政治姿勢を損なう可能性があるが、問題発覚後は返金を表明し対応に動いた。
上田 英俊(うえだ えいしゅん)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 60歳 (1965年01月22日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(茂木派) |
選挙区 | 富山2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 富山県下新川郡入善町で生まれる。 - 入善町立入善小学校、入善町立入善中学校、富山県立魚津高等学校を卒業。 - 早稲田大学政治経済学部を卒業。 - 早稲田大学雄弁会OB。 - 長勢甚遠衆議院議員公設秘書を務める。
政治家としてのキャリア
- 1999年から2021年の間、富山県議会議員を6期務める。 - 2021年に富山2区から自由民主党の公認を得て衆議院議員に初当選。 - 自由民主党総務および地方組織・議員総局長を歴任。
政治活動上の実績
- 1999年より富山県議会議員選挙で無所属で初当選、続く選挙では自由民主党から出馬し連続当選を果たす。 - 2021年の第49回衆議院議員総選挙で、立憲民主党の新人と対決し、倍以上の得票差で初当選を果たす。 - 自民党たばこ議員連盟に所属。
政治的スタンス
- 自由民主党茂木派に所属しており、党の政策を支持。 - 自民党たばこ議員連盟所属として、たばこ産業に関する政策には特に関心を持って取り組んでいると考えられる。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年にわたる県議会議員の経験から地方政治に精通している。 - 議員秘書としての経験により国政における実務能力も持ち合わせている。 - 初めての国政選挙で圧倒的多数の支持を得たことから、地元での信頼や支持が厚いと考えられる。