2024年10月衆議院議員ランキング 15回戦
深澤陽一 vs 山際大志郎
勝: 山際大志郎
戦評
議員AとBの両者について、次の選挙で選ばれるべきかを考察すると、両者にかなりの共通点があることがわかります。どちらも統一教会との関係が問題視されており、透明性や清廉性に疑問が持たれています。また、政治資金に関する疑惑を抱えている点でも似通っています。ただし、議員Bは経済再生担当大臣やスタートアップ担当大臣といった重要ポジションを務めており、政策遂行における役職歴がAより幅広いという利点があります。加えて、高い学歴と専門知識を持ち、特に経済政策や産業振興において貢献できる可能性があります。一方で、政治家としてのリーダーシップや清廉性に関する疑問が足かせとなっています。議員Aは地方政治からのしっかりした基盤を持ち、社会保守的な政策支持層からの支持を得ていますが、特に目立った実績が見られず、また不動産取引に関する疑惑などが信頼を損なう原因となっています。最終的に議員Bを選ぶ理由は、幅広い政策分野での経験と、高い学識によって期待される実行力を前面に評価するためです。
深澤 陽一(ふかざわ よういち)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 48歳 (1976年06月21日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(岸田派・谷垣G→谷垣G→無派閥) |
選挙区 | 静岡4 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 静岡市清水区興津生まれ。 - 清水市立興津小学校、清水市立興津中学校、静岡県立清水東高等学校を卒業。 - 信州大学工学部生産システム工学科を卒業。 - 原田昇左右、原田令嗣の秘書を務める。
政治家としてのキャリア
- 2005年、静岡市議会議員選挙に初当選。2011年まで2期務める。 - 2011年、静岡県議会議員選挙に初当選。2020年まで3期務める。 - 2020年、衆議院議員に初当選。 - 自由民主党に所属し、熊井会(岸田派)及び有隣会(谷垣グループ)に加入。
政治活動上の実績
- 2020年、前職である衆議院静岡4区の選挙に補欠選挙で初当選。 - 外務大臣政務官を経験(2023年 - 現職)。 - 厚生労働大臣政務官を経験(2021年 - 2022年)。 - 統一教会関連団体との推薦確認書を署名、賛同した事例が報告されている。
政治的スタンス
- 自由民主党に所属し、保守的な政策を支持。 - 夫婦別姓の導入に反対の意見を持つ。 - 統一教会関連団体からの政策協定に署名し、一部政策に賛同。 - 憲法改正や安全保障体制強化に関心を示す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 地元静岡を中心に地道に政治経験を積んできた。 - 不動産取引に関して、大臣規範に抵触する可能性が指摘された事例がある。 - 統一教会との関係を問われる中、アンケートに回答を拒否したことは批判の対象となっている。 - 保守的な価値観の持ち主として、特定の社会問題においてスタンスが鮮明。
山際 大志郎(やまぎわ だいしろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 56歳 (1968年09月12日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(山崎派→甘利G→麻生派) |
選挙区 | 神奈川18 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都小金井市生まれ - 神奈川県立湘南高等学校卒業 - 山口大学農学部獣医学科に入学 - 東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程に進学し、1999年に獣医学の博士号を取得 - 2000年、川崎市麻生区王禅寺西に動物病院を開業
政治家としてのキャリア
- 2003年、比例南関東ブロックで初当選(神奈川18区では敗北) - 2005年、神奈川18区で衆議院議員に再選 - 2012年、神奈川18区で国政に復帰 - 2014年、経済産業副大臣に就任 - 2021年、経済再生担当大臣、新しい資本主義担当大臣などを歴任 - 2017年、衆議院内閣委員長に就任 - 2022年、スタートアップ担当大臣に就任
政治活動上の実績
- 2003年、衆議院議員として初当選 - 2018年、カジノを含むIR法案を巡り内閣委員長解任決議案提出の対象となる - 統一教会との関係が問題化し、2022年に大臣辞表を提出し更迭 - 選挙余剰金2962万円の使途不明疑惑が報じられる - 2020年、政治資金パーティーでの虚偽記載疑惑が持たれ告発されるも不起訴処分
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成、特に憲法9条への自衛隊明記を支持 - 敵基地攻撃に関し賛成と回答 - 選択的夫婦別姓制度、同性婚反対の立場 - 原発推進を支持
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 学歴が高く(東京大学博士号)、知識は豊富であるが、政治資金の不透明性が指摘されることが多い。 - 統一教会との関わりといった問題があり、清廉性への疑念がある。 - 自民党内での派閥活動の動向を見ても、政治家としての強い信念やリーダーシップに疑問符がつく場面がある。