2024年10月衆議院議員ランキング 13回戦
浅野哲 vs 斎藤アレックス
勝: 浅野哲
戦評
国会議員Aは、労働組合での役員経験を活かし積極的な政策形成を行っているなど、組織運営能力や労働者に寄り添う姿勢に強みがあります。また、一貫した政治スタンスを持ちつつ、教育の無償化や同性愛者の権利尊重、選択的夫婦別姓の導入など、進歩的な社会改革に取り組む姿勢が見られます。これによって、国民からの信頼を得るための基盤も広く持っていると評価できます。 一方、国会議員Bは、国際的視点を持ち、経済やジェンダー問題に対する関心が高い人物ですが、党内での結束問題など、政治手腕において不安要素が残ります。彼の政党離脱と新たな会の設立は新しいアプローチとも取れますが、現時点では具体的な成果が見えにくいという欠点があります。 将来性を重視するか、安定と持続可能な政策志向を重視するかで選び方は変わりますが、現在の実績と国会での活動を考慮すると、現段階では国会議員Aがより適切に評価されるべきと考えます。
浅野 哲(あさの さとし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 42歳 (1982年09月25日生) |
所属政党 | 国民民主党 (民主党→)(民進党→)(希望の党→)(旧国民民主党→)国民民主党 |
選挙区 | 茨城5 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都八王子市出身。 - 八王子市立中山中学校、東京都立南多摩高等学校を卒業。 - 青山学院大学理工学部物理学科を卒業し、青山学院大学大学院理工学研究科博士前期課程を修了。 - 日立製作所に就職し、日立研究所の研究員として自動車向け半導体センサーの開発に携わった。 - 労働組合の役員として活動する中で政治に関心を持ち、民主党衆議院議員の大畠章宏の選挙活動を手伝うようになる。
政治家としてのキャリア
- 2015年9月、大畠章宏の公設秘書として活動を始める。 - 2016年3月、民主党から次期衆議院選挙の公認候補に内定。 - 2017年10月、第48回衆議院議員総選挙に茨城5区から希望の党公認で出馬し、比例復活で初当選。 - 2018年5月、民進党と希望の党の合流により結党された国民民主党に参加。 - 2020年9月、新たな国民民主党に参加を決定し、同月に入党。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で石川昭政を破り再選を果たす。 - 2022年4月、国民民主党宮城県連設立の際に県連代表に就任する。
政治活動上の実績
- 2017年10月、第48回衆議院議員総選挙で初当選(希望の党公認、比例復活) - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で再選を果たす(国民民主党公認) - 2022年、国民民主党宮城県連代表への就任(党の組織強化に貢献)
政治的スタンス
- アベノミクスや安倍内閣の政策、特に消費増税の先送りを評価しない。 - 安全保障関連法の成立に反対し、北朝鮮問題への対応も評価しない。 - 長期的には消費税率を10%よりも高くすることに賛成。 - 教育の無償化を推進する立場。 - 財政赤字対策として国債発行の抑制と高所得者への課税強化を支持。 - 性的少数者の権利を尊重する立場で、同性婚の法的承認に賛成。 - 選択的夫婦別姓の導入を支持。 - 原子力発電の活用を継続することに賛成。 - 日本の防衛力強化を推進する一方で、他国への先制攻撃には反対。 - 憲法改正には賛成の姿勢を示し、情報公開の重要性を強調。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 労働組合での役員経験を持ち、現場の声を大切にする姿勢。 - 産業別労働組合との連携が強く、特に電機連合からの支持を受けている。 - 政策において、教育や少数者の権利問題に対する進歩的かつ公平な視点を持つ。
斎藤アレックス(さいとう あれっくす)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 39歳 (1985年06月30日生) |
所属政党 | 教育無償化を実現する会 (旧国民民主党→)(国民民主党→)教育無償化を実現する会 |
選挙区 | (比)近畿 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1985年6月30日、スペイン・マドリード生まれ。スペイン人の父と日本人の母の間に生まれる。 - 5歳の時に日本に移住し、大阪府で育つ。 - 父親の経営するスペイン料理店がバブル崩壊で閉店し、母子家庭で育つ。 - 同志社大学経済学部を卒業し、証券会社に勤務。 - 松下政経塾に入塾し、アメリカ合衆国のチャック・フライシュマン下院議員のインターンを経験。 - 前原誠司衆議院議員の秘書を務める(2017年から)。
政治家としてのキャリア
- 旧国民民主党から第25回参議院議員通常選挙に立候補予定だったが、立候補を断念(2019年)。 - 大津市に移住し、次期衆院選滋賀1区に立候補表明。 - 2021年の第49回衆議院議員総選挙で国民民主党から比例近畿ブロックで初当選。 - 2023年、国民民主党を離党し、教育無償化を実現する会を結成。政務調査会長に就任。
政治活動上の実績
- 2021年の衆議院選挙で滋賀1区から立候補し、比例近畿ブロックで復活当選。 - 新型コロナウイルスに感染し、国会に影響が出た(2022年2月)。 - 2023年に教育無償化を実現する会を結成し、政務調査会長に就任するも、党結束を乱したことから国民民主党から除籍を受ける。
政治的スタンス
- 日本国憲法の改正論議に「どちらかといえば賛成」。 - 憲法9条への自衛隊明記は「どちらかといえば反対」。 - 自国の防衛についての立場は明確にしていないが、敵基地攻撃の件で「どちらとも言えない」と回答。 - 北朝鮮に関して対話よりも圧力を優先すべきかに「どちらとも言えない」。 - 辺野古移設については「どちらかといえば反対」。 - ジェンダー問題では同性婚合法化、選択的夫婦別姓制度導入に賛成。 - 原子力発電依存度を下げるべきと回答。 - 消費税率の一時的な引き下げを新型コロナウイルス対策として支持。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 国際的な視点を持つバックグラウンドとして、若年期をスペインで過ごし、その後、日本で育ったという経験がある。 - 母子家庭に育ち、経済に関する強い関心と問題意識を持ち、政治を志すきっかけであった。 - 政治活動を進める中で、党の結束を乱したとの批判を受けるなど、一部の政治行動が注目されている。 - 多様性を重んじるジェンダー政策を支持している。