2024年10月衆議院議員ランキング 22回戦
浅川義治 vs 三ッ林裕巳
勝: 浅川義治
戦評
国会議員AとBを比較すると、議員Bは政治経験が豊富で特に厚生労働分野での専門知識を持っているため、政策立案能力や実行力においてはBが優れていると考えられます。しかし、汚職疑惑や選択的夫婦別姓反対などで批判を受けており、クリーンな政治活動には疑問があります。他方、議員Aはキャリアにおいて多くの落選を経験しており、政策提言や実績の具体性に乏しい印象がありますが、粘り強さや柔軟性を評価できる点で将来性を感じられます。信念における一貫性には課題がありますが、一方で過去の変遷から中道右派的な立場に落ち着きつつあるようです。政治の透明性や価値観の共有を重視するならば、社会の刷新や透明性を期待する意味でも議員Aに可能性を託すべきと判断できます。
浅川 義治(あさかわ よしはる)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 56歳 (1968年02月23日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (ヨコハマから日本を変える会→)(民主党→)(無所属→)(旧日本維新の会→)(維新の党→)(無所属→)日本維新の会 |
選挙区 | (比)南関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1968年に神奈川県横浜市金沢区で生まれる。 - 神奈川県立富岡高校を卒業。 - 日本大学法学部で学び、沼野輝彦ゼミナールに所属。 - 大学卒業後、横浜銀行に入行し銀行員として勤務。 - 銀行員生活の傍らで、大前研一が設立した平成維新の会に参加。 - 佐藤謙一郎衆議院議員の選挙活動にも従事。
政治家としてのキャリア
- 2003年、横浜市会議員選挙・磯子区選挙区に出馬し、『ヨコハマから日本を変える会』から初当選。 - 2007年、民主党公認で立候補するも落選。 - 2010年、民主党を離党後、2011年の市議選も落選。 - 2013年、旧日本維新の会に参加。 - 2015年と2019年、市議選で金沢区に国替えしたが共に落選。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙では、日本維新の会公認で神奈川1区から立候補。小選挙区で敗北するも比例南関東ブロックで復活当選を果たし、国会議員となる。
政治活動上の実績
- 2003年、横浜市会議員に初当選。特に4年間の任期中に注目される政治的な活動については明記されていない。 - 2021年、衆議院議員として当選するも、第49回衆議院議員総選挙では比例南関東ブロックの最後の議席での復活当選であった。具体的な政策提言や立法活動における実績は詳細が記されていない。
政治的スタンス
- 政治キャリアを見ても、所属政党が度々変更されており、維新の党や日本維新の会といった改革志向の政党で活動していることから、改革派のスタンスがうかがえる。 - 選挙活動に参加した佐藤謙一郎が新党さきがけや民主党といった中道左派系統であったことから、若干の左派的なスタンスを持っていた可能性もあるが、その後の動きを見る限り、現在は中道右派に近いスタンスに移行していると考えられる。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 銀行員としてキャリアを積む中で、多様なスキルを身に付けた可能性がある。 - 複数回の落選を経て政治家としての経験を積んでおり、辛抱強さや粘り強さがあると考えられる。 - 政治経験の中で政策に関する具体的な実績が少ないため、政策立案能力や実行力については未知数な部分が多い。 - 政党の所属が度重なるチェンジがあり、政治的信念や一貫性については整理が必要かもしれないが、逆に柔軟性と適応力があるとも言える。
三ッ林 裕巳(みつばやし ひろみ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 69歳 (1955年09月07日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 埼玉14 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 埼玉県幸手市で生まれる。 - 幸手市立幸手中学校、埼玉県立春日部高等学校を卒業。 - 日本大学医学部を1982年に卒業。 - 日本大学医学部附属板橋病院で内科(腎臓、循環器)医師として勤務し、1983年から1984年には春日部市立病院、1988年から1989年には志木市立救急市民病院で勤務。 - 1995年からは日本歯科大学内科学講座助教授を務め、2008年には日本歯科大学附属病院の内科科長、2009年には同病院の副院長、2011年には日本歯科大学生命歯学部の教授兼日本大学医学部の臨床教授に就任。
政治家としてのキャリア
- 2012年12月、第46回衆議院議員総選挙にて自由民主党から埼玉14区に出馬し初当選。 - 2014年12月、第47回衆議院議員総選挙で再選。 - 2015年10月、厚生労働大臣政務官を歴任。 - 2017年10月、第48回衆議院議員総選挙で3選を果たす。 - 2020年9月、内閣府副大臣に就任し、様々な政策を担当。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で4選達成。 - 2022年10月、衆議院厚生労働委員長に就任。
政治活動上の実績
- 2014年、選択的夫婦別姓制度に反対を表明。 - 2019年、自民党副幹事長に就任。 - 2020年、日本学術会議の会員任命問題に関する政府答弁を担当。 - 2023年、政治資金パーティーの裏金問題で、キックバックを受けた疑惑が報道される。 - 2021年に選択的夫婦別姓に反対する文書を地方議会議長に送付し批判を受ける。
政治的スタンス
- 憲法改正と集団的自衛権の行使を支持。 - 村山談話・河野談話の見直しを主張。 - ヘイトスピーチの法律規制に賛成。 - アベノミクスを評価し、軽減税率導入に賛成。 - ヤングケアラーの課題に取り組む姿勢を示す。 - HPVワクチンの積極的勧奨再開を支持。 - 飲食店等の原則禁煙化には反対の立場。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 父親や兄弟も政治家という世襲政治家であり、政治的な基盤に家族の影響が強く出ている。 - 政治資金の問題や選択的夫婦別姓反対の姿勢に批判があり、クリーンなイメージに課題がある。 - 医師としての専門知識を活かした健康政策にも従事してきたが、喫煙に対しては反喫煙施策に反対の姿勢を見せるなど、意見に一貫性が求められる。