2024年10月衆議院議員ランキング 16回戦
泉田裕彦 vs 橘慶一郎
勝: 橘慶一郎
戦評
議員Aは地方行政での豊富な経験を持ち、特に新潟県知事として地域の復興を支援した実績が評価される。一方で、議員Bは地方政治と国政双方での経験があり、特に国政において幅広い政策領域でのリーダーシップを発揮している。議員Aの持つ地方行政の熟練度や革新的な政策提案は長所だが、選挙における裏金問題の影響が気がかりであり、信頼関係に不安を残す可能性がある。議員Bは地方と国政の橋渡し役としての様々な実績を持ち、地元からの支持も強固なようである。したがって、地元利益を的確に国政に反映できる安定性を重視し、議員Bがよりふさわしい候補者であると判断する。
泉田 裕彦(いずみだ ひろひこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 62歳 (1962年09月15日生) |
所属政党 | 自由民主党 (無所属→)自由民主党(二階派→無派閥) |
選挙区 | (比)北陸信越 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 新潟県加茂市生まれ。 - 加茂市立加茂小学校、加茂中学校、新潟県立三条高等学校を卒業。 - 京都大学法学部で佐藤幸治ゼミに所属し、卒業。 - 1987年に通商産業省(現:経済産業省)に入省し、その中で多岐に渡る業務を経験。ブリティッシュコロンビア大学客員研究員としても活動。 - 資源エネルギー庁で石油部精製課統括班長、産業基盤整備基金では総務課長を歴任。 - 1998年に通商産業省大臣官房秘書課長補佐に就任。 - 2001年に国土交通省において貨物流通システム高度化推進調整官を務める。 - 2003年から岐阜県庁に出向し、知事公室参与、新産業労働局長を務めた。
政治家としてのキャリア
- 2004年、新潟県知事に初当選し、以後3期にわたり知事を務めた(2004年〜2016年)。 - 知事在任中に、新潟県中越地震に対し迅速に対応し、県の復興を支えた。 - 2017年、衆議院議員選挙に自由民主党公認で出馬し、新潟5区から初当選。 - 2017年、自由民主党の二階派に入会し、その後無派閥になる。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で落選したが比例復活で再選。
政治活動上の実績
- 2004年、新潟県知事に就任。知事として新潟県中越地震に即応し、復興を主導。 - 2008年、2012年に新潟県知事に再選し、長期にわたり県政を指導。 - 2011年、新潟州構想を提唱し、県市の抜本的統合を試みる。しかし、実現には至らなかった。 - 2013年、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に対して一貫して慎重な姿勢を取り続けた。 - 2021年の衆議院選挙では裏金要求に関する告発を行い、注目を集めたが、関与した人物は不起訴となった。
政治的スタンス
- 新潟州構想を提唱し、地方行政の効率化を推進。 - 受動喫煙規制の強化を支持し、飲食店での喫煙規制を提案。 - 柏崎刈羽原子力発電所の再稼働について、福島事故の検証が行われるまで再稼働を控えるよう主張。 - 消費税0%の可能性を含んだ経済政策提言に賛同。 - 居住地の自治体への応援政策として日本の未来を考える勉強会に参加。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 知事経験が12年あり、地方行政の豊富な経験を持つ。 - 著書を発表するなど見識が豊かであり、知識に裏付けられた政策提言を行う。 - 複数回の被選挙歴があり、様々な選挙戦での経験を有する。 - 選挙における裏金要求の告発を行い、自身のポジションを明確にしたが、問題は完全に解決された訳ではなく、支持層との信頼関係に亀裂が生じた可能性もある。 - 環境問題、原子力政策には慎重な姿勢を取るが、経済政策については革新性が認められる。
橘 慶一郎(たちばな けいいちろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 64歳 (1961年01月23日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(無派閥) |
選挙区 | 富山3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1961年1月23日、富山県高岡市に生まれる。 - 富山県立高岡高等学校を卒業し、東京大学法学部第2類(公法コース)を卒業。 - 1984年に北海道開発庁に入庁し、国家公務員としてキャリアを積む。 - 在職中に留学し、1989年にケンブリッジ大学大学院で修士課程を修了。 - 1993年に北海道開発庁を退官し、家業の伏木海陸運送に入社し、代表取締役副社長に就任。1995年には代表取締役社長に昇進。 - 地元富山で様々な企業の経営や地域経済活動に携わる。
政治家としてのキャリア
- 2004年、高岡市長に初当選。市長を1期務めた後、市町村合併後の新しい高岡市の市長として再び無投票で当選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で自由民主党から出馬し、初当選。 - 2012年の第46回衆議院議員総選挙で再選され、第2次安倍内閣の総務大臣政務官に就任。 - 2017年、衆議院文部科学委員長に就任し、地方政治から国政まで幅広い領域でのリーダーシップを発揮。 - 2024年、石破内閣で内閣官房副長官に就任。
政治活動上の実績
- 高岡市長として市町村合併を推進し、高岡市の一体化を図る(2004-2009年)。 - 衆議院議員として、富山3区で5回の当選を果たし、地元の利害を国政に伝える。 - 第2次安倍内閣で総務大臣政務官として情報通信分野などを担当(2012-2013年)。 - 第3次安倍内閣及び第4次安倍改造内閣で復興副大臣を務め、地震・津波災害からの復興を支援し、「復興五輪」の推進にも携わる(2016-2019年)。
政治的スタンス
- 日本国憲法の改正を推進し、集団的自衛権の行使を可能にするための憲法解釈の見直しを支持。 - 日本の核武装については将来的に検討すべきでないと明言。 - 女性宮家の創設に賛成の姿勢を示す。 - 選択的夫婦別姓制度に関しては態度を保留する一方で、一部の調査では賛成の立場を示すこともある。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治家としてのキャリアは長く、地方政界から国政まで幅広い経験を持ち、多様な政策分野で実績がある。 - 世襲議員としての背景を持ち、政治家としての基盤が強固であることが多面から期待されている。 - 地方と国政の橋渡しとして、地元密着型の政策を推進し、地元利益を国政に反映させる能力を持つ。 - 同時に、意見が分かれる重要な政策課題についても取り組み、自身のスタンスを明確に示している。