2024年10月衆議院議員ランキング 27回戦
池下卓 vs 逢沢一郎
勝: 逢沢一郎
戦評
2名の国会議員を比較する際、公私の問題及び政治活動上の実績を重視しました。 - 議員Aは比較的新しい政治家であり、厚生労働委員会の理事を務めています。しかし、政治資金と秘書に関する問題が浮上しており、これが彼の信頼性に影響を与える可能性があります。 - 議員Bは非常に長いキャリアを持ち、外務副大臣などの重要な役職を歴任しています。さらに、松下政経塾第1期生としてその経歴が注目されますが、統一教会との関係が報じられたことが問題視されており、政治と宗教団体の関係についての透明性が問われています。 議員Bは長年の政治経験や外交での実績があり、国際舞台での指導力が期待されます。一方、議員Aは不祥事の影響が懸念されるため、議員Bを選ぶことがより適切と判断します。議員Bの構造改革の推進や多様な視点からの政策策定能力に期待を寄せるべきです。
池下 卓(いけした たく)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 50歳 (1975年04月10日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (大阪維新の会→)日本維新の会/大阪維新の会 |
選挙区 | 大阪10 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1975年4月10日、大阪府高槻市に生まれる。 - 高槻市立磐手小学校、高槻市立第八中学校、大阪府立高槻北高等学校を卒業。 - 龍谷大学大学院を修了。 - 経理専門学校で簿記・税務の講師を務める。 - 大阪市西区の税理士法人に税理士として所属。その後、高槻市内の税理士事務所に所属。
政治家としてのキャリア
- 2011年、大阪府議会議員選挙に高槻市・三島郡選挙区から立候補し当選。以後、3期務める。 - 2021年、大阪10区から衆議院議員選挙に出馬し当選。 - 日本維新の会に所属し、厚生労働委員会理事を務める。
政治活動上の実績
- 2011年、大阪府議会議員選挙で得票数1位で初当選。 - 2015年、府議会議員選挙で再び1位で2選。 - 2019年、同地域で2位となり3選。 - 2021年の衆院選で大阪10区において80,932票を獲得し初当選。対立候補を退けた。 - 2022年1月、不適切な政治資金の報告について文春オンラインが指摘。 - 2023年9月、公設秘書に不適切な採用があったとして問題視される。 - 2023年10月、政治資金収支報告書の不適切な記載が発覚。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成。自衛隊の保持を明記し、憲法裁判所を設置することを主張。 - 外交・安全保障では、敵基地攻撃能力の保持や日韓関係の強硬対応に賛成。 - 北朝鮮には圧力を優先。 - ジェンダー関連では、選択的夫婦別姓制度にどちらかといえば賛成と回答し、同性婚を認めるべきだと回答。 - 原子力発電の依存度は下げるべきとする。 - 新型コロナウイルスの対策について、一部の政府対応に関しては一定の評価を与えている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 幼少期より政治家を志し、小学生時代に決意した。 - 児童会長や生徒会役員などを務め、リーダーシップを発揮してきた。 - 政治家の家系に育ち、政治に対する強い意志を持っている。 - 不祥事として政治資金規正法に抵触する可能性のある事案が報じられたが、事情を説明し、修正に関する姿勢を見せる。 - 秘書の兼職問題で組織管理に課題があり、注意を受ける。
逢沢 一郎(あいさわ いちろう)
議員データ

衆議院議員 | |
年齢 | 70歳 (1954年06月10日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(谷垣派→古賀派→谷垣G→無派閥) |
選挙区 | 岡山1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1954年6月10日、岡山県御津郡御津町(現・岡山市北区)で生まれる。 - 岡山大学教育学部附属中学校、慶應義塾志木高等学校を経て、慶應義塾大学工学部(現・理工学部)管理工学科を卒業。 - 1980年、松下幸之助が設立した松下政経塾に第1期生として入塾し、1985年に卒塾。第95代内閣総理大臣の野田佳彦とは同期生。
政治家としてのキャリア
- 1986年、第38回衆議院議員総選挙に旧岡山1区から自由民主党公認で出馬し、初当選。その後、12期連続で当選。 - 1992年、宮澤改造内閣で通商産業政務次官に任命され、松下政経塾出身者で初めて政務次官に就任。 - 1997年、衆議院外務委員長に就任。 - 2003年、第1次小泉再改造内閣で外務副大臣に任命され、第3次小泉内閣まで務める。 - 2005年、自民党幹事長代理に就任。 - 2006年、安倍内閣発足に伴い衆議院議院運営委員長に就任。 - 2007年、衆議院予算委員長に就任。 - 自民党国会対策委員長(2010-2011)、自民党総裁特別補佐(2011-2012)などを歴任。
政治活動上の実績
- 1992年、通商産業政務次官に就任し、松下政経塾出身者初の政務次官として活躍。 - 外務副大臣(2003年~2005年)として、小泉内閣で重要な外交政策に関与。 - 自民党幹事長代理や国会対策委員長として党内の要職を担い、議会運営において影響力を行使。 - 自民党一億総活躍推進本部長に就任(2015年)。 - 統一教会との関係が取り沙汰され、祝電を送ったり、関連イベントに参加したことが報じられる。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、自衛隊の明記や環境権の新設、財政健全性の条項などを推進。 - 外交・安全保障では、敵基地攻撃について"どちらかといえば賛成"、普天間基地の辺野古移設に"賛成"。 - ジェンダー問題に関して、選択的夫婦別姓制度に反対だが、同性婚可能法改正に賛成。 - 原子力発電の現状維持を支持、新型コロナ対策としての消費税引き下げは"必要でない"と回答。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 松下政経塾出身の国会議員第1号で、長年の議員経験を持つ。 - 外務副大臣や衆議院の複数の委員長職を務め、豊富な政治経験がある。 - 統一教会との関係が報じられ、政治と宗教団体の関係についての疑義がもたれる。 - 閣僚経験がなく、当選回数に比して政府内での役職の実戦的経験が乏しいことが指摘される。