2024年10月衆議院議員ランキング 16回戦
武井俊輔 vs 吉野正芳
勝: 武井俊輔
戦評
議員Aは若手ながら外務大臣政務官や外務副大臣を経験し、外交分野での実務経験を積んでいます。また、穏健な保守を目指す姿勢を公言していますが、公職選挙法違反疑惑や秘書の不祥事など、法令遵守の点で不安が残ります。議員Bは長年にわたり地方から国政まで経験を積んでおり、特に復興政策において被災地出身者として地域に貢献する姿勢を持っています。しかし、体調面での懸念があり、活動の続行に疑問符がつきます。 両者を比較すると、議員Aには未熟さと法令順守の問題がある一方、今後も活動を継続できる健康面での安心感があります。議員Bは豊富な経験と地域貢献の実績があるものの、体調不安が影響を与えているため、持続可能性に欠ける可能性があります。この状況を考慮に入れ、選挙の観点から考えると、長期的な視野で選択肢を考えるのが賢明です。
武井 俊輔(たけい しゅんすけ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 49歳 (1975年03月29日生) |
所属政党 | 自由民主党 (無所属→)自由民主党(岸田派→無派閥) |
選挙区 | (比)九州 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 宮崎県宮崎市で生まれる。 - 中央大学文学部史学科に入学、在学中に弁論部(辞達学会)に所属。全関東学生雄弁連盟の中央執行委員長を務める。 - 大学卒業後、宮崎交通に入社し、路線バスのICカード「宮交バスカ」導入を担当。 - 2003年、宮崎交通を退社後、シンガポールに留学。 - 2003年9月、早稲田大学大学院公共経営研究科に入学し、北川正恭や筑紫哲也らに師事。 - 早大大学院を修了し、公務経営修士号取得後、楽天に入社し、楽天トラベルで観光事業を担当。
政治家としてのキャリア
- 2007年に宮崎市選挙区で県議会議員に当選、1期務める。 - 2012年、自由民主党公認で衆議院議員に初当選(宮崎県第1区)。 - 以降、衆議院議員として4回当選(3回小選挙区、1回比例復活)。 - 外務大臣政務官(2016年)、外務副大臣(2022年)を歴任。
政治活動上の実績
- 2012年、衆議院議員に初当選し、4期にわたって活動。 - 2015年、歴史修正主義を排除する「分厚い保守政治」を目指す勉強会を立ち上げる。 - 公職選挙法違反による供花問題(2015年、2021年)。 - 2019年、私設秘書が飲酒運転による事故を起こした問題。 - 2021年3月、当て逃げ事件で批判を浴びるが、不起訴となる。 - 2024年、秘書の速度超過について公に謝罪。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に憲法9条への自衛隊明記を支持。 - 選択的夫婦別姓制度に対してどちらかといえば賛成。 - LGBT関連の法整備については「どちらとも言えない」と未明確な立場。 - 消費税率の引き上げに基本的に賛成。 - たばこ税の増税には反対。 - 原子力発電の現状維持を支持。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 外交の分野で大臣政務官、副大臣などを経験し、一定の実務経験がある。 - 歴史修正主義や過剰なナショナリズムを排除する姿勢を公言し、穏健な保守を目指す。 - 一方で、公職選挙法違反疑惑や秘書の不祥事など、法令遵守の姿勢が問われる事件が発生している。 - 公開謝罪する姿勢を見せたこともあるが、事故や事件での管理責任が問われ続けている。 - 自身の政治活動に対しての自己規律が求められる場面も多い。
吉野 正芳(よしの まさよし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 76歳 (1948年08月08日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 福島5 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1948年8月8日、福島県に生まれる。 - 福島県立磐城高等学校を卒業。 - 早稲田大学商学部を卒業し、商学士号を取得。 - 吉野木材株式会社に入社し、取締役を務める。 - 社会福祉法人ハートフルなこその理事長として社会福祉の分野にも関与。
政治家としてのキャリア
- 1987年、福島県議会議員に初当選し、1999年までの3期12年を務める。 - 2000年、第42回衆議院議員総選挙において福島5区から出馬し初当選。 - 2005年、文部科学大臣政務官に任命される(第3次小泉改造内閣)。 - 2008年、環境副大臣を務める(福田康夫改造内閣・麻生内閣)。 - 2014年、衆議院原子力問題調査特別委員長に就任。 - 2016年、衆議院東日本大震災復興委員長に就任。 - 2017年、復興大臣として初入閣(第3次安倍第2次改造内閣)。 - 衆議院議員として8回当選。
政治活動上の実績
- 2009年、福島3区に国替え出馬するも大差で落選、比例復活で当選。 - 2011年、福島第一原子力発電所事故の責任は国にあると主張し、東日本大震災の復興に対するアピールを行う。 - 2017年、復興大臣就任後、今村雅弘前任者の発言を批判したが、復興政策を推進。 - 自民党地方組織の選挙区調整に繰り返し翻弄されるが、当選を重ねて影響力を維持。 - 組織内外で評価を得て、党内幹部職を複数経験。
政治的スタンス
- 日本国憲法第9条の改正や集団的自衛権の行使解禁に賛成。 - 原発に対しては再稼働を認めず、廃炉を求める方針。 - 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加に反対。 - 靖国神社への閣僚参拝を容認。 - 選択的夫婦別姓制度にはどちらかと言えば反対の立場。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長期間にわたり地方政治から国政に至るまで、継続的な選挙活動と政策推進経験。 - 大きな事故・災害後の復興策に積極的に関与し、被災地出身者として地域へのコミットメントが強い。 - 一方で、体調不良が続く中での職務遂行の持続可能性に懸念。 - 脳梗塞後は政治活動に制約が生じ、引退の意向を示唆する発言も。