2024年10月衆議院議員ランキング 27回戦
櫛渕万里 vs 岬麻紀
勝: 櫛渕万里
戦評
両候補者にはそれぞれ異なる政治的スタンスと経験がありますが、多くの点で異なる特性を持っています。議員Aは、NGOでのリーダーシップ経験や、反権力的な姿勢、進歩的な社会政策(選択的夫婦別姓制度、同性婚、反原発)への支持など、改革志向の強い政策を掲げています。特に、原子力発電ゼロや消費税廃止などの強い政策意向は、進歩的な支持者にとって魅力的かもしれません。一方、プラカード掲示による懲罰など、議会内での行動がしばしば物議を醸しています。 議員Bは、経歴詐称疑惑に対する厳重注意を受けたことがありますが、その後の対応や責任の取り方には誠意が感じられます。憲法改正や緊急事態条項の設置を進めたいというスタンスからやや保守的ですが、ジェンダー問題に対しては柔軟な姿勢も見受けられます。また、学び続ける姿勢は積極的な自己改善への意欲を示しています。 最終的に、次の選挙での選択に際しては、議員Aの方が市民運動を通じての実務経験の豊富さや、強い改革意欲が高く評価されると判断されます。特に、社会的な多様性の尊重や環境政策への取り組みを重視する有権者にとって、議員Aのアプローチは支持を集める可能性があります。
櫛渕 万里(くしぶち まり)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 57歳 (1967年10月15日生) |
所属政党 | れいわ新選組 (民主党→)(民進党(細野グループ)→)(希望の党→)(無所属→)れいわ新選組 |
選挙区 | (比)東京 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1967年、群馬県沼田市に生まれる。 - 沼田市立沼田小学校、沼田市立沼田中学校、群馬県立沼田女子高等学校を卒業。 - 1991年、立教大学社会学部を卒業。 - 同年、ピースボートに加入し、後に事務局長に就任。 - 1995年、新党さきがけの「さきがけ塾」に参加。 - 2006年、民主党の公募試験に合格し、政治の道へ転身。
政治家としてのキャリア
- 2009年、第45回衆議院議員総選挙に民主党公認で東京23区から出馬、初当選。 - 2011年、民主党代表選挙において馬淵澄夫の推薦人に名を連ねる。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙に出馬するも次点で落選。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙でも落選。 - 2016年、民進党の発足に参加。 - 2017年、希望の党公認で千葉3区から第48回衆議院議員総選挙に立候補し落選。 - 2020年、れいわ新選組が次期衆院選での擁立を発表。 - 2022年、比例東京ブロックで繰り上げ当選し、衆議院議員に就任。
政治活動上の実績
- 2009年、第45回衆議院議員総選挙で初当選し、国会での活動を開始。 - 2022年、れいわ新選組代表選挙で山本太郎に敗北するも、大石晃子と共に党の共同代表に指名される。 - 2023年、財務大臣への不信任決議案で示威行為を行い、衆議院より「登院停止10日間」の懲罰を受ける。
政治的スタンス
- 憲法について2017年は改正賛成としていたが、2021年にはどちらかといえば反対とスタンスを調整。 - 憲法9条への自衛隊の明記に反対し、緊急事態条項設置にも反対。 - 安全保障関連法にはどちらでもないか、もしくは反対の立場を示す。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成し、同性婚容認を支持。 - 原子力発電には依存をゼロにすべきと考え、消費税の廃止を掲げる。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- NGOの事務局長としてのキャリアから、社会問題への関心を示しリーダーシップを発揮。 - 幅広い政党経験を通じて政治的信条の一致を模索する柔軟さを有する。 - 反権力的な姿勢を示すことが多く、現政権批判に積極的。 - プラカード掲示などで懲罰を受けるも、スタンスを変えずに主張し続ける強靭さがあります。
岬 麻紀(みさき まき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 56歳 (1968年12月26日生) |
所属政党 | 日本維新の会 |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 愛知県名古屋市千種区で生まれ、名東区で育つ。 - 名古屋市立高針小学校、名古屋市立高針台中学校、愛知県立東郷高等学校を卒業。 - 愛知大学法学部2部法律学科を中退。 - 名古屋大学付属病院で副医院長秘書を務めた。 - 世界祝祭博覧会「まつり博in三重’94」と「花と緑の博覧会in岐阜’95」でナレーターを務める。 - 株式会社ポリッシュを設立。 - フリーアナウンサーとして活動。 - 早稲田大学人間科学部環境科学科にeスクールで在学中。
政治家としてのキャリア
- 2019年、第25回参議院議員通常選挙において、日本維新の会と減税日本から共同公認候補として愛知県選挙区から立候補するも落選。 - 2020年、日本維新の会の参議院愛知県選挙区第1支部長に選任される。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で愛知5区から日本維新の会公認で立候補し、比例東海ブロックで比例復活当選を果たす。 - 衆議院財務金融委員会の委員を務める。
政治活動上の実績
- 2019年の参議院選挙では落選したが、その後、積極的に政治活動を継続。 - 2021年、衆議院選挙において愛知5区で立候補し、3番目の得票数で比例復活当選を果たす。 - 2022年、過去の経歴詐称疑惑で告発されるも、名古屋地検は不起訴処分とした。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成の意向を示し、緊急事態条項の設置にも賛成。 - 憲法9条への自衛隊の明記について、どちらかといえば賛成。 - 北朝鮮問題に対し圧力を優先するべきという姿勢。 - ジェンダーの項目では、選択的夫婦別姓制度や同性婚について賛成の立場を取る一方、クオータ制にはどちらかといえば反対。 - 原子力発電への依存度を下げるべきとする立場。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 経歴詐称疑惑について厳重注意され、国民に対し不適切な経歴記載を認めて謝罪する一方、議員報酬の一部を寄付する意向を示すなど一定の責任を取ろうとする姿勢。 - 政策に関しては、憲法改正など保守的改革を進めつつ社会的な問題についても柔軟に取り組もうとする姿勢が見られる。 - 早稲田大学での学習を続けるなど、学びを大切にする姿勢を持つ。