2024年10月衆議院議員ランキング 26回戦
森由起子 vs 熊田裕通
勝: 森由起子
戦評
議員Aは実業界での豊富な経験を背景に、特に経済分野での知識が期待されるが、政治家としての実績がまだ少ない。このため、経験不足が懸念される。また、総裁選での透明性の欠如が指摘される点で、政治的な信頼性を深める必要がある。議員Bは長い政治経験と政府要職経験を持ち、政策形成能力が期待できる。しかし、信念に基づく一部の偏った政策(ジェンダー問題での保守的スタンス、改憲に対する積極姿勢)は国民の一部には受け入れにくい可能性がある。更には過去の不祥事が信頼性に影を落とす。総合的に判断すると、政治的な実績と経験を重視しつつ、ジェンダー平等や透明性の改善を今後期待する姿勢で、議員Aを選ぶべきだと考える。
森 由起子(もり ゆきこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 53歳 (1971年09月29日生) |
所属政党 | 自由民主党 |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 三重県鈴鹿市で生まれる。 - 名古屋大原学園情報処理科を卒業。 - 三菱UFJニコス株式会社に社員として勤める。 - 株式会社トーカイの代表取締役社長を務める。 - 通販できないミニトマト プリとまっ代表取締役社長を務める。 - 株式会社エーワイファームの代表取締役社長を務める。
政治家としてのキャリア
- 2021年の衆議院議員選挙において、比例東海ブロックの自由民主党比例単独候補として立候補するが、落選。 - 2024年4月に前議員の辞職を受けて、比例名簿順位次点として繰上補充の選挙会で当選が決定し、衆議院議員に就任。 - 同年5月より内閣委員会、環境委員会に所属。 - 2024年9月の自民党総裁選挙で小林鷹之に投票し、決選投票先は公表せず。
政治活動上の実績
- 2021年の衆議院議員選挙において、比例東海ブロックで名簿順位33位として出馬するが落選。 - 2024年5月、繰上補充により衆議院議員に初当選。 - 内閣委員会と環境委員会に属するが具体的な実績はまだ記録されていない。 - 自民党総裁選挙において小林鷹之に投票したことが確認されている。
政治的スタンス
- 自民党所属の議員であるため、一般的に自民党の政策ラインに沿った保守的スタンスを持つと考えられる。 - 総裁選で小林鷹之氏に投票したが、決選投票での投票先を明かしていないため、特定候補への傾倒は公には示していない。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 実業界での豊富な経験を持ち、特に経済分野での企業運営の知識が期待される。 - 女性経営者としての視点からジェンダー平等や多様性の推進にどう寄与するかが注目される。 - 新たに議員としての経験が浅いため、経験の積み重ねと国会内での実績構築が求められる。 - 総裁選での決選投票先を明かさなかったことから、情報の透明性において改善の余地があると見る向きも可能。
熊田 裕通(くまだ ひろみち)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 60歳 (1964年08月28日生) |
所属政党 | 自由民主党 (新進党→)自由民主党(山東派→菅義偉G) |
選挙区 | 愛知1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 愛知県名古屋市西区生まれ。小学・中学を地元で卒業。 - 名古屋市立庄内小学校および名塚中学校を卒業。 - 愛知高等学校卒業後、神奈川大学法学部法律学科に進学。 - 学生時代、学内の学生運動に対する批判的行動を取っていた。 - 1988年3月、神奈川大学を卒業。同年4月に海部俊樹議員の秘書となる。 - 秘書として活動し、1989年、海部内閣発足に伴い総理大臣公邸で勤務。
政治家としてのキャリア
- 1993年12月、秘書を辞職。 - 1995年、愛知県議会議員選挙に新進党公認で初挑戦し当選(名古屋市西区選挙区)。 - 1999年、自民党公認で再選、以後5期連続当選。 - 愛知県議会副幹事長、副団長、議会運営委員長、警察委員長などを歴任。 - 2012年11月、県議辞職、同年12月の第46回衆院選で愛知1区から自民党で初当選。 - その後、2014年、2017年、2021年と再選、現在4期目。 - 政務官、副大臣など政府要職も歴任。
政治活動上の実績
- 2012年、第46回衆院選で愛知1区で当選し、自民党初の選挙区当選者となった。 - 2015年10月、防衛大臣政務官に就任。 - 2020年9月、菅義偉内閣で総務副大臣に就任。 - 地元愛知県において、県議会議員として5期連続で当選し、各種委員長を歴任。 - 改憲推進、安全保障政策の強化を支持する立場を示すも、選択的夫婦別姓や同性婚には反対を表明。 - 経済政策では消費税引き上げを支持する一方、一部税制のゼロ%までの検討を含む提言に賛同。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成、9条改憲および自衛隊明記の主張。 - 緊急事態条項の新設を支持。安全保障政策においては敵基地攻撃能力の行使を条件付きで支持。 - 北朝鮮への対応では圧力と制裁を優先する立場。 - 消費税引き上げには基本賛成するも、経済状況に応じた再検討の余地を主張。 - 選択的夫婦別姓および同性婚には反対で、LGBT法案は一部賛成の意を示す。 - 原発再稼働については規制基準を満たす場合に限り容認しつつ、将来的な依存度の減少を求める。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治的信条として安全保障および憲法改正に積極的な姿勢を持つが、ジェンダー問題では伝統的価値観を擁護。 - 経済政策については、増税と税制調整のバランスを志向。 - 学生時代及び秘書時代に物議をかもす行動があり、これが人となりを評価する要素として考慮される。 - 一部不祥事、騒動を経験し、特に最近の持続化給付金詐取問題では事務所スタッフが逮捕され、社会的責任が問われた。 - 総務副大臣、防衛政務官としての経験を持ち、政府内での実績を積んでいる点は評価される。