2024年10月衆議院議員ランキング 27回戦
森由起子 vs 北神圭朗
勝: 北神圭朗
戦評
両議員の経歴と政治活動の実績を比較検討した結果、いくつかのポイントが浮き彫りになります。議員Aは経済界での経験と保守的な政治スタンスが強みとなっていますが、議員経験が浅く、具体的な実績をまだ示していません。そのため、国民に対する影響力が未知数であり、特に情報の透明性に関して改善が求められます。一方で、議員Bは長い政治キャリアや官僚経験を持ち、その中で政策立案や省庁間調整の実績が示されています。しかし、財務報告の不備と一貫性に欠ける政治的立場が信頼性に疑問を投げかけます。そこで、特に政策の専門性とリーダーシップ経験が求められる今の状況を考慮すると、現段階では議員Bの方が多方面での経験と実績を活かして積極的に国会での役割を果たす準備が整っているように見受けられます。ただし、舛添要一元知事など、過去には経験豊富な政治家でも不祥事で失脚する例がありえるので、用心は必要です。
森 由起子(もり ゆきこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 53歳 (1971年09月29日生) |
所属政党 | 自由民主党 |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 三重県鈴鹿市で生まれる。 - 名古屋大原学園情報処理科を卒業。 - 三菱UFJニコス株式会社に社員として勤める。 - 株式会社トーカイの代表取締役社長を務める。 - 通販できないミニトマト プリとまっ代表取締役社長を務める。 - 株式会社エーワイファームの代表取締役社長を務める。
政治家としてのキャリア
- 2021年の衆議院議員選挙において、比例東海ブロックの自由民主党比例単独候補として立候補するが、落選。 - 2024年4月に前議員の辞職を受けて、比例名簿順位次点として繰上補充の選挙会で当選が決定し、衆議院議員に就任。 - 同年5月より内閣委員会、環境委員会に所属。 - 2024年9月の自民党総裁選挙で小林鷹之に投票し、決選投票先は公表せず。
政治活動上の実績
- 2021年の衆議院議員選挙において、比例東海ブロックで名簿順位33位として出馬するが落選。 - 2024年5月、繰上補充により衆議院議員に初当選。 - 内閣委員会と環境委員会に属するが具体的な実績はまだ記録されていない。 - 自民党総裁選挙において小林鷹之に投票したことが確認されている。
政治的スタンス
- 自民党所属の議員であるため、一般的に自民党の政策ラインに沿った保守的スタンスを持つと考えられる。 - 総裁選で小林鷹之氏に投票したが、決選投票での投票先を明かしていないため、特定候補への傾倒は公には示していない。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 実業界での豊富な経験を持ち、特に経済分野での企業運営の知識が期待される。 - 女性経営者としての視点からジェンダー平等や多様性の推進にどう寄与するかが注目される。 - 新たに議員としての経験が浅いため、経験の積み重ねと国会内での実績構築が求められる。 - 総裁選での決選投票先を明かさなかったことから、情報の透明性において改善の余地があると見る向きも可能。
北神 圭朗(きたがみ けいろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 58歳 (1967年02月01日生) |
所属政党 | 無所属 (民主党→)(民進党(前原G・国軸の会)→)(希望の党→)無所属(有志の会) |
選挙区 | 京都4 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1967年2月1日に東京都で生まれる。 - 両親の仕事の都合で生後9ヶ月から18年間カリフォルニア州ロサンゼルスで過ごす。 - 地元の日本語補習授業校あさひ学園に通い、小学校1年から高等学校3年までの全課程を修了。 - 京都大学法学部(香西茂ゼミ)卒業。 - 京大卒業後、大蔵省(現:財務省)に入省し、大臣官房調査企画課に勤務。 - 主税局総務課調査主任・総務第一係長を経て、1998年6月内閣官房内閣内政審議室勤務(総理大臣秘書官補)。 - 1999年7月には金融企画局総務課長補佐(文書・調整)。 - その後、岩手県庁農林水産部企画課に出向。2002年に財務省を退官。
政治家としてのキャリア
- 2003年11月、第43回衆議院議員総選挙に民主党公認で京都4区から出馬し、落選。 - 2005年、第44回衆議院議員総選挙で比例近畿ブロックから復活当選し、初当選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で京都4区から出馬し、当選。 - 2011年9月、野田内閣の経済産業大臣政務官に任命され、2012年7月より内閣府大臣政務官を兼務。10月には内閣総理大臣補佐官に任命。 - 2016年4月、民主党の比例近畿ブロックでの繰り上げ当選により再び衆議院議員に。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で無所属として京都4区から出馬し、当選。
政治活動上の実績
- 2011年、経済産業大臣政務官として野田内閣に参加。 - 2012年10月、内閣総理大臣補佐官に就任。重要政策に関する省庁間調整などに携わる。 - 2013年、第23回参議院議員通常選挙に立候補するも落選。 - 2021年、無所属で衆議院議員に当選後、「有志の会」を結成。 - 2024年、選挙運動費用収支報告書への寄付金不記載が報じられる。
政治的スタンス
- 日本国憲法第9条の改正、集団的自衛権の行使に賛成。 - 日本の核武装については、今後の国際情勢によっては検討すべきとの立場。 - 原発に関しては過去の選挙での主張の変遷があり、原子力規制委員会の新基準を満たした再稼働には過去に賛成。 - 選択的夫婦別姓制度の導入にはどちらかといえば反対。 - 村山談話、河野談話の見直しに反対し、首相の靖国神社参拝にも反対。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 京都大学法学部を卒業し、財務省での高度な官僚経験があり、政策形成における専門的知識を持つ。 - 多数の政党遍歴(民主党、民進党、希望の党、無所属)から分かるように流動的な政治的立場は、安定性や一貫性に欠けると指摘される可能性。 - 選挙運動費用収支報告書への不記載問題が報じられ、事務的な管理能力に課題。 - 政策立案や重要政策の省庁間調整経験からくる政策的リーダーシップが期待されるが、過去に落選や政界離脱の示唆があり、政治キャリアの継続に不安を残す面も。