2024年10月衆議院議員ランキング 7回戦
森山裕 vs 高村正大
勝: 森山裕
戦評
議員Aは長年の政治経験を持ち、その中で重要な役職を歴任し、特に農政改革や外交問題へのスタンスを強く示しています。彼は自己資金に頼る形での政治活動を示しており、特定の献金問題も早急に対応を見せました。政策的には保守的で、一部政策には物議を醸し出すものもありますが、そのリーダーシップと実績が認められています。 一方、議員Bは政治家としての経歴はまだ浅く、家系の影響を受けた世襲政治家です。彼は保守的な政策を支持し、現政府の方針に概ね同調しています。政治的に保守的ではありますが、政策的な独立性や独自の政治ビジョンの明示が少ないことが課題です。 現時点では、長年の経験と国家運営に対する実績が豊富な議員Aの方が、国会を代表する存在として、より適任であるように思われます。特に、独自の政策改革を推進した過去の実績に基づき、議員Aのリーダーシップを重視する判断です。
森山 裕(もりやま ひろし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 79歳 (1945年04月08日生) |
所属政党 | 自由民主党 (自由民主党→)(無所属→)自由民主党(森山派→無派閥) |
選挙区 | 鹿児島4 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 鹿児島県鹿屋市で生まれる。実家は農家と新聞販売店を営んでいた。 - 中卒後、鹿児島県立鶴丸高校定時制課程夜間部に入学し働きながら通った。 - 1965年に鹿児島県立日新高等学校を卒業。 - 23歳で中古車販売業を立ち上げる。 - 1975年に鹿児島市議会議員補欠選挙で初当選し、1998年まで7期連続で当選を果たす。
政治家としてのキャリア
- 1998年、参議院議員に当選し活動を開始(1期)。 - 2004年、参議院議員を辞職して衆議院議員補欠選挙に出馬し、当選(鹿児島5区・7回当選)。 - 2002年、財務大臣政務官に任命。 - 2005年、郵政民営化法案に反対票を投じたため自民党から除名されるも、2006年に復党。 - 2015年、農林水産大臣に任命される(第58代)。 - 2021年10月まで自由民主党国会対策委員長を務める。 - 2024年9月30日、自由民主党幹事長に就任。
政治活動上の実績
- 2005年、郵政民営化法案に反対票を投じるが、それにより自民党公認を得られず後に無所属で当選。 - 2015年、農林水産大臣在任時にコメの減反制度廃止やJA全中の解体に向けた農政改革を推進。 - 2015年頃より環太平洋経済連携協定(TPP)に反対し、交渉の即時撤回を求める会を結成。 - 2021年、国会対策委員長を歴代最長の1534日勤めた。 - 談合業者からの献金問題が発覚し、全額返金したが農相としての進退は否定。
政治的スタンス
- 選択的夫婦別姓制度の導入に反対。 - 憲法第9条の改正や集団的自衛権の行使を支持。 - 原子力発電所の再稼働を支持。 - 日本のTPP参加には反対。 - 日本の核武装について将来にわたって検討すべきでないとし、女性宮家の創設に反対。 - 村山談話、河野談話の見直しと特定秘密保護法に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 出生日が鹿児島の空襲の日であり、防空壕の中で生まれたという経験からも地域愛が強い。 - 硬軟織り交ぜた国会運営を行い、多数の役職を歴任し、そのリーダーシップを広く認知されている。 - 自身の株取引から個人の政治資金に余裕があり、不当な資金調達に頼らずに活動を続けている。 - 地元の後援活動中の新型コロナウイルス感染症に関する批判も受け、対応が求められる場面もあった。
高村 正大(こうむら まさひろ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 54歳 (1970年11月14日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(麻生派) |
選挙区 | 山口1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 山口県光市出身。 - 慶應義塾高等学校を卒業。 - 慶應義塾大学商学部を卒業後、法学部政治学科に学士入学。 - 父・高村正彦の秘書官として勤務。 - 1996年、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業し、電通に入社。 - 2008年、父が外務大臣の際に秘書官を務める。
政治家としてのキャリア
- 2017年、第48回衆議院議員総選挙で初当選(山口1区、自由民主党)。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で再選。 - 2021年、第1次岸田内閣で財務大臣政務官。 - 2023年9月、第2次岸田第2次改造内閣で外務大臣政務官。
政治活動上の実績
- 2017年、第48回衆議院議員総選挙で山口1区から初当選。 - 2021年、再選を果たし、第1次岸田内閣で財務大臣政務官に就任。 - 2023年9月、第2次岸田第2次改造内閣で外務大臣政務官に任命される。
政治的スタンス
- アベノミクスを評価。 - 消費増税の先送りを評価。 - 安全保障関連法、共謀罪法の成立を評価。 - 安倍内閣による北朝鮮問題への取り組みを評価。 - 原子力発電を将来的にも電力源の一つとして維持するべきだと考える。 - 家族の基本形として、夫婦と複数の子どもが揃っていることを重視。 - 防衛力強化を主張。 - 憲法改正に賛成し、戦争放棄と自衛隊、緊急事態条項を改正項目として挙げる。 - 神道政治連盟国会議員懇談会に所属。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治家としての家系に生まれ、祖父や父も政治家であることから伝統的な影響力を受けている。 - 政策的には保守的なスタンスが強く、安倍政権の政策を支持。 - 世襲政治家であり、父の政治的地盤を受け継いでいるため、政治的背景に理解が深い。