2024年10月衆議院議員ランキング 8回戦
棚橋泰文 vs 堤かなめ
勝: 堤かなめ
戦評
議員Aは長年の国政キャリアと多岐にわたる政策経験を持ち、特に経済政策や外交安全保障において積極的なスタンスです。改革推進の姿勢や行政での経験は評価されるべきですが、過去の問題発言や政治資金を巡る批判が影響しています。一方、議員Bはジェンダー平等やLGBT法案に関する活動を前面に出し、地方議会から国政に移行したことで地元に密着した政治姿勢を持っていることが魅力です。安全保障や憲法改正に慎重な姿勢を見せる一方で、ジェンダーや教育政策で進歩的な政策を推進している点が評価されます。国民の多様なニーズに対応する姿勢や新たな視点を国政に持ち込む可能性を考慮し、議員Bを推薦します。
棚橋 泰文(たなはし やすふみ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 61歳 (1963年02月11日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(津島派→谷垣G→佐藤G→麻生派) |
選挙区 | 岐阜2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1963年2月11日、岐阜県大垣市で生まれる。 - 小学校5年生から中学校2年生まで、西ドイツで生活し、国際的な感覚を磨く。 - 東京学芸大学附属高等学校を卒業。 - 東京大学法学部第1類を卒業(1987年)。 - 在学中の1986年に国家公務員試験I種および司法試験に合格。 - 1987年、通商産業省(現・経済産業省)に入省し、官僚としてのキャリアをスタート。 - 在職中に司法修習を完了し、1993年1月に通産省を退職。 - 1993年2月、弁護士登録を行い、大垣市内で法律事務所を開設。
政治家としてのキャリア
- 1993年、第40回衆議院議員総選挙に旧岐阜1区から無所属で立候補するも落選。 - 1996年、第41回衆議院議員総選挙で自由民主党公認の岐阜2区から立候補し初当選。以降、9回連続当選。 - 2002年、自民党青年局長および行政改革推進本部幹事に就任。 - 2004年、第2次小泉改造内閣で内閣府特命担当大臣(科学技術政策、食品安全)、情報通信技術担当に就任。 - 2005年、内閣府特命担当大臣(食育)を兼務。 - 2014年、自民党幹事長代理に就任。 - 2019年、衆議院予算委員長に就任。 - 2021年、菅義偉内閣で国家公安委員会委員長兼内閣府特命担当大臣(防災、海洋政策)に就任。
政治活動上の実績
- 2004年から2005年にかけて、科学技術政策や食品安全の分野で改革を推進。 - 2021年、国家公安委員会委員長として公共の安全を守る責務を担った。 - 一部の政治資金の取扱いについて、報告書への記載漏れや不明確な使途が問題視されたことがあり、批判を受けた。 - 2009年、官邸で当時の首相に内閣総辞職を要求したエピソードがある。 - 2009年、脱税疑惑で鳩山由紀夫を「脱税総理」と呼び、物議を醸した。 - ジェンダーや夫婦別姓制度に関し、議員連盟に参加し、顧問も務める。
政治的スタンス
- 憲法改正には前向きで、特に自衛隊の明記や緊急事態条項の新設を支持。 - 外交・安全保障においては、敵基地攻撃能力の保持に賛成。 - 普天間基地の辺野古移設を支持。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成し、議員連盟の顧問を務めるが、同性婚の法改正については慎重な姿勢。 - 原子力発電の依存度維持を支持。 - 消費税率引き下げには否定的。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- ハト派の一員とされ、政策論争においても対話が得意。 - 改革を推進する姿勢を持ち、青年層をリードする役職を歴任。 - 自民党内での幅広い経験と行政改革に対する積極的な取り組みを評価する声がある。 - 一方で、過去には政治資金の管理や問題発言が取りざたされたこともあり、こうした課題を払拭しているかどうかが適格性の重要ポイント。
堤 かなめ(つつみ かなめ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 64歳 (1960年10月27日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(民進党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党(近藤G・小沢G) |
選挙区 | 福岡5 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 福岡県太宰府市出身。「吉田要(吉田要)」として誕生。 - 大野城市立大野南小学校、大野城市立大野中学校、福岡県立筑紫丘高等学校を経て、1983年に九州大学文学部英語学英文学専攻を卒業。 - 国際電信電話(現・KDDI)に就職し、1988年まで勤務。 - 九州大学大学院文学研究科社会学専攻で修士号を取得。 - 九州国際大学で講師から教授へ昇格。また、九州女子大学の教授も務めた。 - スウェーデン・カロリンスカ研究所と英国・サリー・ローハンプトン大学で客員研究員・教授を歴任。 - ジェンダー問題の研究に携わり、1997年にNPO法人「アジア女性センター」、2000年に「福岡ジェンダー研究所」を設立。
政治家としてのキャリア
- 2010年、参議院議員選挙福岡選挙区に無所属(民主党・社民党推薦)で立候補するも落選。 - 2011年、福岡県議会議員選挙の博多区選挙区(定数3)から民主党公認で初当選し、その後3期を務める。 - 2019年、福岡県議会議員選に立憲民主党公認で3選を果たす。 - 2021年、第49回衆議院議員選挙で立憲民主党公認の野党統一候補として出馬、福岡5区で自民党候補を破り、初当選を果たす。
政治活動上の実績
- 2021年、ジェンダー平等の実現を訴えて衆議院議員選挙に出馬し当選。 - AV出演被害防止・救済法の審議において、性行為を伴うAV禁止の法律も検討すべきだと提唱(2022年)。 - 憲法改正、敵基地攻撃、日韓問題などの多くの安全保障政策に対し反対の姿勢を示している(2021年)。 - LGBT法案の早期成立やクオータ制の導入に賛成を表明している(2021年)。
政治的スタンス
- 憲法改正には反対の立場をとる。特に憲法9条への自衛隊明記にも反対(2021年)。 - 外交安全保障では、敵基地攻撃や北朝鮮への圧力について、慎重な立場である。 - ジェンダー問題に積極的に取り組み、選択的夫婦別姓制度や同性婚の法改正に賛成(2021年)。 - 経済政策では消費税率を一時的に引き下げることを主張する一方で、高校・大学の無償化には所得制限を廃することに賛成(2021年)。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- ジェンダー平等の実現を強く訴えており、NPO活動を通じた社会問題への取り組みが評価される。 - 政策においても、憲法改正や安全保障問題への慎重な立場が明確である。 - 学問的背景を活かし、政策立案の背景に知見を感じさせる。 - 政治キャリアのスタートが地方議員であり、地域住民への対応など地に足のついた政治活動が期待される。