2024年10月衆議院議員ランキング 28回戦
棚橋泰文 vs 吉良州司
勝: 吉良州司
戦評
両議員ともに豊富な政治経験と実績を持っており、それぞれ特異な背景と政治的スタンスがあります。しかし、政治資金管理に不透明な点がある議員Aと比べ、議員Bの方が多様な国際経験と保守的な視点を活かした外交政策に強みが見られます。議員Bはまた、核武装の将来的な検討など、自国の防衛面で現実的対応を模索する意思もあるため、多様化する国際情勢に対応する資質があると判断されます。
棚橋 泰文(たなはし やすふみ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 61歳 (1963年02月11日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(津島派→谷垣G→佐藤G→麻生派) |
選挙区 | 岐阜2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1963年2月11日、岐阜県大垣市で生まれる。 - 小学校5年生から中学校2年生まで、西ドイツで生活し、国際的な感覚を磨く。 - 東京学芸大学附属高等学校を卒業。 - 東京大学法学部第1類を卒業(1987年)。 - 在学中の1986年に国家公務員試験I種および司法試験に合格。 - 1987年、通商産業省(現・経済産業省)に入省し、官僚としてのキャリアをスタート。 - 在職中に司法修習を完了し、1993年1月に通産省を退職。 - 1993年2月、弁護士登録を行い、大垣市内で法律事務所を開設。
政治家としてのキャリア
- 1993年、第40回衆議院議員総選挙に旧岐阜1区から無所属で立候補するも落選。 - 1996年、第41回衆議院議員総選挙で自由民主党公認の岐阜2区から立候補し初当選。以降、9回連続当選。 - 2002年、自民党青年局長および行政改革推進本部幹事に就任。 - 2004年、第2次小泉改造内閣で内閣府特命担当大臣(科学技術政策、食品安全)、情報通信技術担当に就任。 - 2005年、内閣府特命担当大臣(食育)を兼務。 - 2014年、自民党幹事長代理に就任。 - 2019年、衆議院予算委員長に就任。 - 2021年、菅義偉内閣で国家公安委員会委員長兼内閣府特命担当大臣(防災、海洋政策)に就任。
政治活動上の実績
- 2004年から2005年にかけて、科学技術政策や食品安全の分野で改革を推進。 - 2021年、国家公安委員会委員長として公共の安全を守る責務を担った。 - 一部の政治資金の取扱いについて、報告書への記載漏れや不明確な使途が問題視されたことがあり、批判を受けた。 - 2009年、官邸で当時の首相に内閣総辞職を要求したエピソードがある。 - 2009年、脱税疑惑で鳩山由紀夫を「脱税総理」と呼び、物議を醸した。 - ジェンダーや夫婦別姓制度に関し、議員連盟に参加し、顧問も務める。
政治的スタンス
- 憲法改正には前向きで、特に自衛隊の明記や緊急事態条項の新設を支持。 - 外交・安全保障においては、敵基地攻撃能力の保持に賛成。 - 普天間基地の辺野古移設を支持。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成し、議員連盟の顧問を務めるが、同性婚の法改正については慎重な姿勢。 - 原子力発電の依存度維持を支持。 - 消費税率引き下げには否定的。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- ハト派の一員とされ、政策論争においても対話が得意。 - 改革を推進する姿勢を持ち、青年層をリードする役職を歴任。 - 自民党内での幅広い経験と行政改革に対する積極的な取り組みを評価する声がある。 - 一方で、過去には政治資金の管理や問題発言が取りざたされたこともあり、こうした課題を払拭しているかどうかが適格性の重要ポイント。
吉良 州司(きら しゅうじ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 66歳 (1958年03月16日生) |
所属政党 | 無所属 (無所属→)(民主党→)(民進党(国軸の会)→)(希望の党→)(旧国民民主党→)無所属(有志の会) |
選挙区 | 大分1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 大分県玖珠町出身。 - 東京大学法学部第3類(政治コース)卒業。 - 日商岩井(現:双日)に入社。 - ブラジルのジュイス・デ・フォーラ連邦大学に留学。 - 日商岩井ニューヨーク本社インフラ・プロジェクト部長に就任。 - 1989年から1991年、大分県に出向し、地域振興課、農政部流通園芸課、商工労働観光部産業振興課での業務を経験。 - 在職中に欧米、中南米・アジア諸国40カ国を商談、旅行等で訪問。
政治家としてのキャリア
- 2003年4月、大分県知事選挙に無所属で出馬するも惜敗。 - 2003年11月、第43回衆議院議員総選挙に無所属で出馬し初当選。 - 2004年11月、民主党に入党。 - 第44回衆議院議員総選挙(2005年)で再選。 - 鳩山由紀夫内閣および菅直人内閣で外務大臣政務官に就任(2009年)。 - 2012年、野田第3次改造内閣で外務副大臣に就任。 - 第46回衆議院議員総選挙で落選、2014年の第47回総選挙で再び当選。 - 2017年、希望の党から出馬し比例復活。 - 2021年、無所属で立候補し6期目当選。
政治活動上の実績
- 衆議院議員6期当選(2003年、2005年、2009年、2014年、2017年、2021年)。 - 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長(2012年)。 - 外務副大臣(2012年)。 - 外務大臣政務官(2009年)。 - 民主党の衆議院議員として自民党勢力に打ち勝ち、比例復活も含め複数回の再選を果たす。 - さまざまな党派と無所属の立場を経験し、自民党の強敵と対峙する選挙戦を多数経験。
政治的スタンス
- 「将来世代への人的投資」を政治家としてのライフワークとする。 - 原発推進の立場だが、震災後は原発稼働率の縮小に賛同。 - 日本国憲法の改正に賛成。 - 集団的自衛権の行使に関する内閣法制局の見直しを支持。 - 日本の核武装の将来的な検討に賛成。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成。 - TPP参加に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 多様な国際経験と視野を持ち、商社マン時代には国際舞台での活動経験が豊富。 - 積極的に保守的な視点を政治に反映させることを主張する、右派的視点を持つ。 - 国民視点において、政治活動の一部には一部マイナスイメージをもたらす報道も存在する。特に、個人的な行動が物議を醸した経歴を持つ。 - 長期間の議員キャリアに基づき、政治的知識と経験は豊富。