2024年10月衆議院議員ランキング 21回戦
柴山昌彦 vs 小島敏文
勝: 柴山昌彦
戦評
議員Aと議員Bを比較すると、まず議員Aは中央政府での経験が豊富であり、特に文部科学大臣としての実績が際立っています。奨学金制度の拡充や児童虐待防止対策といった重要な政策に関与しており、国レベルでの具体的な成果を挙げています。一方で、過去に政治資金の問題による不祥事がある点は注意が必要です。議員Bは地方政治から国政へとキャリアを積み上げてきた背景を持ち、復興副大臣として地域振興に貢献していますが、選挙区での直接的な支持基盤が弱い点が懸念されます。また、政策スタンスにおいて一貫性に欠ける部分も見られるため、政策の信頼性に対して慎重な視点が求められるかもしれません。総合的に評価すると、中央政府で具体的な政策成果をあげた議員Aが国政での即戦力として期待できると判断しました。
柴山 昌彦(しばやま まさひこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 59歳 (1965年12月05日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 埼玉8 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 愛知県名古屋市に生まれる。 - 武蔵中学校、高校を経て、1990年、東京大学法学部第1類(私法コース)を卒業。 - 在学中は高橋宏志ゼミ(民事訴訟法)に所属。 - 卒業後、住友不動産に入社するも、1年半で退職。 - 1998年、司法試験に合格し、2000年に司法修習(53期)を修了。 - 弁護士として活動。
政治家としてのキャリア
- 2004年、埼玉8区補欠選挙に出馬し初当選。 - 2008年、福田康夫改造内閣及び麻生内閣で外務大臣政務官を務める。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で当選後、第2次安倍内閣で総務副大臣に就任。 - 2015年、第3次安倍改造内閣で内閣総理大臣補佐官に任命。 - 2017年、自民党総裁特別補佐に就任。第48回総選挙で6選。 - 2018年、文部科学大臣に就任。
政治活動上の実績
- 2004年4月、埼玉8区補選で初当選。 - 2009年、外務大臣政務官として就任。 - 2012年、総務副大臣(情報通信、放送、郵政担当)に選任され、6選。 - 2018年、文部科学大臣として大学等修学支援法を成立させ、奨学金制度の拡充を行う。 - 2019年、文部科学大臣として児童虐待防止対策に関する決定を行う。 - ブラインデンスタインNASA長官と月周回有人拠点(Gateway)に関する会談を実施。
政治的スタンス
- 大学修学支援法を推進し、奨学金制度の拡充を促進。 - 婚外子の相続差別を解消する民法改正には慎重。 - 選択的夫婦別姓制度については慎重な姿勢。 - 原子力に依存しない社会構造の確立を目指し、道路特定財源の一般化を主張。 - 女性宮家に対して反対の立場。 - 同性婚について少子化への影響を懸念する発言が過去にある。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 東京大学卒業後、弁護士資格を持つ知性。 - 自民党内での様々な役職経験を通じた豊富な政治経験。 - 児童虐待問題などに対する迅速な対応。 - 一方で政治資金問題が報じられ、不祥事があったこと。戒告処分となった裏金問題が適格性を問われる要因。 - 表現の自由に関して、選挙運動中の演説に対する意見に関する発言が議論を呼んだ。
小島 敏文(こじま としふみ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 74歳 (1950年09月07日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(岸田派→無派閥) |
選挙区 | (比)中国 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 広島県世羅郡世羅町に生まれる。 - 広島県立世羅高等学校を卒業。 - 大東文化大学経済学部経営学科を卒業。 - 1973年に中山正暉衆議院議員の秘書を務める。 - 1980年からは宮澤喜一衆議院議員の秘書を務める。
政治家としてのキャリア
- 1983年、広島県議会議員に初当選し、以後7期連続で当選。 - 2002年、広島県議会の副議長に就任。 - 2009年、広島県議会議員を辞職し、第45回衆議院議員総選挙に立候補。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で比例復活により初当選。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙で比例復活により再選。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で比例復活により3選。 - 2019年9月、第4次安倍第2次改造内閣で厚生労働大臣政務官に就任。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で比例復活により4選。 - 2022年8月、第2次岸田第1次改造内閣で復興副大臣に就任。
政治活動上の実績
- 2002年、広島県議会副議長に就任。 - 2019年9月、第4次安倍第2次改造内閣で厚生労働大臣政務官に就任。 - 2022年8月、第2次岸田第1次改造内閣で復興副大臣に就任。 - 4度の衆議院議員当選はすべて比例復活によるもの。 - EM菌議員連盟に所属し、環境問題にも関心を示す。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成している。 - 集団的自衛権の行使を禁じた憲法解釈の見直しに賛成。 - 日本の核武装については検討すべきでないとする。 - 女性宮家の創設に反対の立場を取る。 - 選択的夫婦別姓制度については当初「どちらとも言えない」としていたが、後に「反対」に転じている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年にわたり議会活動を続け、地方政治から国政へとキャリアを積んできた経験を持つ。 - 複数の議員連盟や政治団体に所属し、幅広い政治テーマにも関わっている。 - すべての衆議院議員当選が比例復活によるものであるため、選挙区での支持については慎重な評価が必要。 - 政策に対する姿勢が変化している面も見られ、一貫性に対する批判も存在するかもしれない。 - 地域振興に関する著書を執筆しており、地域活性化への強い関心を示している。