2024年10月衆議院議員ランキング 13回戦
林幹雄 vs 青山周平
勝: 青山周平
戦評
議員AとBの情報を比較した際に、両者ともに政治キャリアの中で様々な実績や役職を経験しています。しかし、どちらも政治倫理に関する問題を抱えており、ここでの選択は慎重を要します。 まず、議員Aは長年の経験があり、多くの大臣職を歴任していることから、政治的経験と影響力では優れています。しかし、派閥裏金問題や選挙活動に関する公正性の問題があり、特に信頼性に大きな疑問が残ります。 一方、議員Bは政治家としてのキャリアは比較的新しいものの、重要な党内ポジションでの経験も豊富です。政治資金問題や旧統一教会との関係が指摘されていますが、政策形成能力においては比較的高く評価されています。派閥への依存も問題視されますが、政策においては具体的な提案を持っている点が議員Aに比べて優れている部分です。 総合的に考えると、どちらの候補も完璧とは言い難いですが、今後の説明責任を果たす姿勢や政策形成能力の高さを期待して、議員Bが選ばれるべきでしょう。
林 幹雄(はやし もとお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 78歳 (1947年01月03日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(旧渡辺派→山崎派→二階派) |
選挙区 | 千葉10 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 千葉県香取郡東庄町で生まれる。 - 千葉県立佐原高等学校を卒業。 - 日本大学芸術学部文芸学科を卒業し、芸術学士の称号を得る。 - 小松川鋼機の従業員として働く。 - 父である元環境庁長官・林大幹の秘書を務める。
政治家としてのキャリア
- 1983年に千葉県議会議員選挙で初当選、1993年まで3期務める。 - 1993年に第40回衆議院議員総選挙で当選、以後10期連続当選。 - 2003年、第1次小泉第2次改造内閣で国土交通副大臣に任命される。 - 2008年、福田康夫改造内閣で国家公安委員会委員長、内閣府特命担当大臣に就任。 - 2015年、第3次安倍第1次改造内閣で経済産業大臣、原子力損害賠償・廃炉等支援機構担当大臣に就任。 - 選挙では千葉10区を地盤とし、継続的に当選。 - 2024年、次期衆議院総選挙に出馬せずに引退を表明。
政治活動上の実績
- 2003年から2004年にかけて国土交通副大臣を務める。 - 2008年から2009年にかけて2度国家公安委員会委員長に就任。 - 2015年から2016年に経済産業大臣を務めるが、原子力政策に関する答弁で批判を受ける。 - 2021年、衆院選で千葉10区から当選し続けていたが、年齢による小選挙区単独出馬制限にかかる。 - 党内で躍進が続く一方で、2024年には派閥裏金事件に関与しているとして役職停止処分を受けた。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、自衛隊の保持や緊急事態条項の明記を提案。 - 北朝鮮への対処、普天間基地の辺野古移設に賛成。 - 原子力発電所の再稼働に賛成する一方で道路運送経営研究会からの献金を受けつつ道路特定財源の一般化に反対。 - 選択的夫婦別姓や同性婚について消極的、LGBT法案には不確定な姿勢。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治活動の長いキャリアを持ち、国家公安委員長、経済産業大臣などを歴任し、多くの分野で政治的経験を積む。 - ただし、派閥裏金問題や公職選挙法違反事件が絡んだ選挙活動への関与があり、公正さに疑問符を残す。 - 質問や議員立法活動での表立たない部分も指摘されているが、党内の要職を歴任するなど、政界での存在感は強い。 - 二階俊博の側近として信頼を得ているが、各政策における明確な意見不足は批判を受けることもある。
青山 周平(あおやま しゅうへい)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 47歳 (1977年04月28日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 愛知県岡崎市で生まれる。 - 岡崎市立福岡小学校、福岡中学校を経て、愛知県立岡崎高等学校を卒業。 - 高校から大学までラグビー部に所属し、スポーツに励む。 - 2000年、法政大学社会学部を卒業。 - 卒業後、ジェイアール東海髙島屋に勤務するが、1年足らずで退職。 - 退職後、父親が経営する学校法人青山学園に入社し、幼稚園の園長・事務長などを務める。 - また、自民党の政治塾で学びを深め、政治家を志すようになる。
政治家としてのキャリア
- 愛知12区の自民党候補として2012年の第46回衆議院議員総選挙で初当選。 - 2014年には比例復活により再選される。 - 第48回衆議院議員総選挙での落選後、翌年に行われた安城市長選挙へ立候補するために自民党を離党。そして2019年に繰上当選を果たした後、政務三役を複数歴任。 - 文部科学副大臣を2023年から務め、党の重要ポストを担う。
政治活動上の実績
- 2019年に比例東海ブロックで繰り上げ当選。 - 2019年9月に第4次安倍第2次改造内閣で文部科学大臣政務官兼内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官に就任。 - 文部科学副大臣として2023年からの任期を担うも、12月14日に政治資金問題で辞表を受理される。
政治的スタンス
- 憲法改正には賛成。 - 9条改憲については、自衛隊の明記を支持。 - 安全保障関連法の評価は慎重。 - 消費税0%の検討を掲げた勉強会に所属。 - 選択的夫婦別姓や同性婚に対しては反対の立場を取っている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 自民党内での様々な役職を歴任し、党務に精通している。 - 政治資金を巡る問題があったことが公表されており、政治倫理に関しては一定の批判を受ける余地がある。 - 高い政策形成能力が認められる一方、旧統一教会との関係が噂されており、説明責任を果たすことが重要となる。 - 政治家としての資質においては、派閥に依存した政治スタンスの改善が求められている。