2024年10月衆議院議員ランキング 18回戦
本田太郎 vs 辻清人
勝: 辻清人
戦評
議員AとBの双方ともに、豊富な経験と政策に対する明確なスタンスを持つ政治家です。議員Aは金融業界での経験と法学の知識を活かし、経済政策や安全保障の問題に対して一貫した保守的な支持をしています。一方、議員Bは国際的な背景や多言語能力、外務副大臣としての経験を活かし、特に防衛政策に強い関心を持っていることが特徴です。 政策面で見ると、両議員ともに安全保障と経済政策に積極的に取り組んでおり、具体的な政策提案をしています。しかし、議員Bは特に国際的な視野を持ち、そのバックグラウンドと現在の役職経験から、よりグローバルな観点での政策立案が期待されます。また、多文化理解や社会問題への共感力も高いと考えられることから、国際問題だけでなく国内の多様な声を反映する能力も高いでしょう。 一方、議員Aも教育無償化や財政改革について、具体的な施策を推進しており、その点で国内政策に深くコミットしている印象があります。しかし、グローバルな観点では議員Bの方が一歩優位に感じます。 (注:どちらを選ぶべきかは、選挙区や有権者の価値観、優先する政策次第で変わる可能性がありますが)以下の判断では、国際問題や外交政策での貢献が期待されることから、より国際的視野が必要とされる現状を考慮し、議員Bを選出します。
本田 太郎(ほんだ たろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 51歳 (1973年12月01日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(谷垣G→無派閥) |
選挙区 | 京都5 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 京都府向日市出身。 - 東大寺学園高等学校を卒業。 - 東京大学法学部に進学し、その後東京大学大学院法学政治学研究科修士課程を修了。 - シティグループ証券に就職後、マネックス証券に転職。 - 2004年から早稲田大学ロースクールに通い、2008年に弁護士登録。
政治家としてのキャリア
- 2015年、京都府議会議員(宮津市・与謝郡選挙区)に初当選。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で京都5区から出馬し初当選。 - 自由民主党前総裁谷垣禎一の地盤を引き継ぐとともに、谷垣が創始者の有隣会に加入。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で再選。
政治活動上の実績
- 2021年から2022年にかけて外務大臣政務官を務める。 - 所属議員連盟として「日本の未来を考える勉強会」、「人権外交を超党派で考える議員連盟」に参加し、後者では事務局次長を務める。 - 政策面では、アベノミクスの評価、消費増税の先送り、安全保障関連法の成立、北朝鮮問題対応、共謀罪法の成立評価など、保守的な政策に好意的なスタンスを取る。
政治的スタンス
- アベノミクスを評価し、経済政策を重視。 - 消費増税の先送りを評価しており、増税に慎重な姿勢を持つ。 - 安全保障関連法の成立を支持し、日本の防衛力強化を推進。 - 北朝鮮問題への積極的な取り組みを求める。 - 共謀罪法の導入を支持。 - 教育の無償化を推進し、幼稚園から大学までの教育支援を充実させることを主張。 - 財政赤字への懸念から国債発行の抑制と、高所得者層への課税強化を提案。 - 原子力発電の再稼働と、将来的な利用を支持。 - 憲法改正に賛成し、特に戦争放棄、自衛隊、緊急事態条項などの見直しを挙げる。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 総合的な法律知識と金融業界での経験を持ち、多角的な視点を政策議論に生かせる背景あり。 - 保守的な政策推進ではあるが、経済と安全保障での一貫した姿勢を持つ。 - 教育支援の拡充や財政赤字への対応、原子力・防衛力に関する立場などの具体的な政策提案を行い、明確なビジョンを持つ。 - 弁護活動を経て政治に転身しており、公正で誠実な職務遂行が期待される人物である。
辻 清人(つじ きよと)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 45歳 (1979年09月07日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(岸田派→無派閥) |
選挙区 | 東京2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1979年9月7日、東京都台東区で生まれる。 - 4歳でカナダ・バンクーバーに移住し、17歳まで過ごす。父が日系カナダ人であるため、出生名のアンドリューを使用していた。 - 両親が離婚し、母子家庭で育つ。母親は日本人で、その姓が現在の苗字。 - 京都大学経済学部を卒業(学士号取得)。 - コロンビア大学国際公共政策大学院を修了。 - 戦略国際問題研究所(CSIS)で研究員として勤務。外交政策や経済政策の研究活動に従事。 - リクルートホールディングスに勤務。 - 英語(英検1級、TOEIC満点)、フランス語、ドイツ語に堪能。
政治家としてのキャリア
- 2012年、第46回衆議院議員総選挙で東京2区から出馬し、初当選。 - 2014年、再選を果たす。 - 2017年、再度当選し3選。 - 2018年、外務大臣政務官に就任。 - 2021年の第49回衆議院議員総選挙で4選を果たす。 - 2023年9月、外務副大臣に任命される。
政治活動上の実績
- 2012年、第46回衆議院議員総選挙にて初当選(東京2区)。 - 2014年、東京2区で再選(103,954票を獲得)。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で3選。 - 2018年10月、外務大臣政務官に任命される。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で4選。 - 評価される一方で、安倍内閣の森友・加計学園問題への対応をどちらかと言えば評価するとしている点で批判もある。
政治的スタンス
- 憲法9条の改正に賛成。 - 緊急事態条項の創設を支持。 - アベノミクス、安全保障関連法、及び安倍内閣の北朝鮮問題対応を評価。 - 非核三原則の堅持を主張しつつも「持ち込ませず」の部分に関しては議論の余地があると考える。 - 日本の防衛力強化を支持し、必要時の先制攻撃も容認。 - 北朝鮮には対話より圧力を優先すべきと主張。 - 選択的夫婦別姓制度導入、待機児童解消、中小企業育成を支援。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 多国語に堪能(英語、フランス語、ドイツ語)であり、国際的視野を持つ。 - 戦略国際問題研究所での勤務経験、そして外務副大臣としての役職経験から国際問題への見識が豊富。 - 母子家庭で育ち、異文化背景を持つ(カナダに17歳まで在住)ため、多文化理解や社会問題への共感力が高い。 - 政策においては、防衛や安全保障に強い関心を持っており、特に日本の防衛力強化に尽力。 - 一方で、特定の問題(森友・加計学園問題など)に関する対応については評価が分かれている。