2024年10月衆議院議員ランキング 22回戦
本田太郎 vs 石井啓一
勝: 本田太郎
戦評
議員Aは金融や法律のバックグラウンドを持ち、経済政策や安全保障において一貫した保守的なスタンスを維持している。また、教育の無償化推進や高所得者層への課税強化といった具体的な政策提案が見られる。一方、議員Bは長い政治キャリアを持ち、特に国土交通大臣としての経験から高い調整能力を発揮した実績がある。議員Bも憲法改正や女性宮家創設に賛成するなど、一部保守的な立場も見られる。しかし、過去の発言や問題対応において批判を受けた点は留意が必要である。総合的に見ると、議員Aは具体的な政策提案と法務、経済における強い専門性を持つため、次の選挙ではより国民の利益に貢献できる可能性が高いと考えられる。
本田 太郎(ほんだ たろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 51歳 (1973年12月01日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(谷垣G→無派閥) |
選挙区 | 京都5 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 京都府向日市出身。 - 東大寺学園高等学校を卒業。 - 東京大学法学部に進学し、その後東京大学大学院法学政治学研究科修士課程を修了。 - シティグループ証券に就職後、マネックス証券に転職。 - 2004年から早稲田大学ロースクールに通い、2008年に弁護士登録。
政治家としてのキャリア
- 2015年、京都府議会議員(宮津市・与謝郡選挙区)に初当選。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で京都5区から出馬し初当選。 - 自由民主党前総裁谷垣禎一の地盤を引き継ぐとともに、谷垣が創始者の有隣会に加入。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で再選。
政治活動上の実績
- 2021年から2022年にかけて外務大臣政務官を務める。 - 所属議員連盟として「日本の未来を考える勉強会」、「人権外交を超党派で考える議員連盟」に参加し、後者では事務局次長を務める。 - 政策面では、アベノミクスの評価、消費増税の先送り、安全保障関連法の成立、北朝鮮問題対応、共謀罪法の成立評価など、保守的な政策に好意的なスタンスを取る。
政治的スタンス
- アベノミクスを評価し、経済政策を重視。 - 消費増税の先送りを評価しており、増税に慎重な姿勢を持つ。 - 安全保障関連法の成立を支持し、日本の防衛力強化を推進。 - 北朝鮮問題への積極的な取り組みを求める。 - 共謀罪法の導入を支持。 - 教育の無償化を推進し、幼稚園から大学までの教育支援を充実させることを主張。 - 財政赤字への懸念から国債発行の抑制と、高所得者層への課税強化を提案。 - 原子力発電の再稼働と、将来的な利用を支持。 - 憲法改正に賛成し、特に戦争放棄、自衛隊、緊急事態条項などの見直しを挙げる。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 総合的な法律知識と金融業界での経験を持ち、多角的な視点を政策議論に生かせる背景あり。 - 保守的な政策推進ではあるが、経済と安全保障での一貫した姿勢を持つ。 - 教育支援の拡充や財政赤字への対応、原子力・防衛力に関する立場などの具体的な政策提案を行い、明確なビジョンを持つ。 - 弁護活動を経て政治に転身しており、公正で誠実な職務遂行が期待される人物である。
石井 啓一(いしい けいいち)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 66歳 (1958年03月20日生) |
所属政党 | 公明党 (公明党→)(公明新党→)(新進党→)(新党平和→)公明党 |
選挙区 | (比)北関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1958年、東京都豊島区に生まれる。 - 早稲田中学校・高等学校を卒業。 - 東京大学工学部土木工学科に進学し、工学士を取得。 - 1981年、建設省入りし、道路局国道第二課橋梁係長、道路局路政課課長補佐などを務める。 - 政界への転身を要請され、1992年に建設省を退職。
政治家としてのキャリア
- 1993年、第40回衆議院議員総選挙で旧東京5区から初当選。 - 1996年、新進党から比例東京ブロックで再選。 - 新進党解散後、新党平和、公明党の再結成に参加。 - 2003年、小泉内閣で財務副大臣に任命。 - 2010年、公明党政務調査会長に就任。 - 2015年、国土交通大臣に初入閣し、歴代最長で在任。 - 2020年、公明党幹事長に就任。 - 2024年、公明党代表に選出。
政治活動上の実績
- 2015年から2019年、国土交通大臣を務め、在任期間は歴代最長。 - アイヌ政策として、2018年に法的制度設計を担当し、2019年にアイヌ民族文化財団指定の貢献。 - 2023年、森友学園問題への対応を「一番の災害」と表現し、後に謝罪。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成。 - 原子力規制委員会の新基準に合致した原発再稼働に賛成。 - TPP参加に反対。 - 女性宮家創設に賛成。 - 首相の靖国参拝反対。 - 村山談話、河野談話の見直しに反対。 - 特定秘密保護法に賛成。 - 香港の一国二制度維持を期待。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 調整能力が高く、与野党間の協議を成功させた実績がある。 - 国土交通大臣として長い在職期間を通し、政策の継続性を担保した。 - 一部の発言が批判を受ける一方で誠実に謝罪し、責任を取る姿勢を示している。 - 困難な状況でも柔軟な政策判断をすることが求められるが、時にそれが誤解を招くこともある。