2024年10月衆議院議員ランキング 26回戦
末松義規 vs 城井崇
勝: 末松義規
戦評
議員Aは外交官としての豊富な国際経験と政治家としての長いキャリアを持ち、多くの委員会でのリーダーシップを発揮しています。特に復興支援に尽力した点が高く評価されます。国内政策では護憲をはじめ、社会経済的な改革を支持する一方で、その発言が時折波紋を呼ぶこともあり、言葉の選び方には注意が必要です。一方、議員Bは地域密着型の政治スタンスを取り、特に地元福岡での支持基盤を強化してきました。松下政経塾出身としての政策形成能力も期待されますが、政権与党との関係が流動的であるため、政策の一貫性について疑問が残ります。長期的なビジョンと一貫した政策提案の重要性を考慮し、国際経験と政策実行力を兼ね備えた議員Aが次の選挙で選ばれるべきです。
末松 義規(すえまつ よしのり)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 68歳 (1956年12月05日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (旧民主党→)(民主党→)(民進党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党(菅G) |
選挙区 | 東京19 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1956年12月5日、福岡県北九州市八幡西区引野生まれ - 北九州市立引野小学校、引野中学校、福岡県立東筑高等学校を経て、一橋大学商学部卒業 - 学生時代には柔道部、ラグビー部、少林寺拳法部に所属し、少林寺拳法では黒帯を取得 - 法学部の皆川洸ゼミに所属し、国際法を学ぶ - 1980年、外務省に入省し、アラビア語研修を経て、シリア、エジプト、イラクで勤務 - プリンストン大学中東学部大学院修士課程を修了
政治家としてのキャリア
- 1994年、外務省を退官し、政治家を志す - 1996年、第41回衆議院議員総選挙に旧民主党公認で東京19区から出馬し、初当選 - 衆議院議員として1996年から2012年、2017年から現職まで7期務める - 菅直人、野田佳彦内閣で内閣府副大臣、復興副大臣、内閣総理大臣補佐官など歴任 - 衆議院沖縄及び北方問題特別委員長、東日本大震災復興特別委員長、消費者問題特別委員長などを歴任
政治活動上の実績
- 2010年、菅直人第1次改造内閣で内閣府副大臣(消費者問題、沖縄政策など)に就任 - 東日本大震災発生後、2011年に復興対策本部の宮城現地対策本部長を務めるなど、復興支援に尽力 - 2009年、民主党が圧勝した総選挙で東京19区で大差をつけ5選 - 内政においては、国旗及び国歌に関する法律に反対票を投じる。 - 反対票にもかかわらず、自民党松本洋平氏との選挙戦では一時期敗北するが、その後復帰 - 比例復活を果たすたび、於ける短期的な挫折に直面しつつも継続的な政治活動を展開
政治的スタンス
- 日本国憲法第9条の改正に反対であり、護憲の立場をとる - 印象的な安全保障関連法案には反対し、国際問題は対話を重視 - 消費税の引き下げや、最低賃金の引き上げを主張 - 原子力発電は「必要ない」との立場を取り、再生可能エネルギーの推進を主張 - 外国人地方参政権の付与に賛成 - 女性宮家の創設に賛成 - 安倍政権の経済政策「アベノミクス」には評価をせず、異なる経済方針を示唆
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 国際経験が豊富であり、外交官時代の知識と経験を活かした視野の広さを持つ - 各種委員会の委員長、内閣府副大臣等、多様な役職を経験し、政策立案・実行の実績も豊富 - 国会での発言が時に物議を醸すこともあるため、言葉の選び方には慎重さが求められる - 外交、安全保障分野では一貫した護憲姿勢を貫き、理論に基づいた提言を続けている
城井 崇(きい たかし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 51歳 (1973年06月23日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(民進党→)(希望の党→)(旧国民民主党→)立憲民主党(泉G) |
選挙区 | 福岡10 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 北九州市立田野浦小学校、北九州市立早鞆中学校、福岡県立門司高等学校を卒業。 - 北九州予備校で2年間の浪人生活を経験。 - 1998年、京都大学総合人間学部を卒業。 - 松下政経塾に入塾し、2001年に卒塾。 - 前原誠司衆議院議員の秘書を務める。 - 民主党福岡県総支部連合会で政策・広報担当副代表を歴任。
政治家としてのキャリア
- 2003年、第43回衆議院議員総選挙で初当選(比例復活)。 - 2005年の総選挙で落選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で福岡10区から当選。 - 文部科学大臣政務官(野田内閣)を務める。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で落選。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で希望の党から出馬し、比例復活当選。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で福岡10区で当選。 - 立憲民主党福岡県連代表に就任。
政治活動上の実績
- 2009年、大きな支持を受けて小選挙区での当選を果たす。 - 2011年、文部科学大臣政務官として活動。 - 2017年、希望の党から出馬し、5年ぶりに議席を取り戻す。 - 2021年、福岡10区で再選。 - 立憲民主党のネクスト内閣にて官房副長官に任命される。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成の立場だが、緊急事態条項の設置には反対。 - 日本の核武装には反対し、敵基地攻撃能力の保有にも反対。 - アメリカとの同盟関係強化を支持。 - 原子力発電に対しては段階的な廃止を目指す立場をとる。 - ジェンダー平等に意欲的で、選択的夫婦別姓やLGBTQの権利にも賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 地元・福岡県出身であり、地域への理解が深い。 - 京都大学総合人間学部卒という高い学歴を背景に、知的な政策提唱が可能。 - 松下政経塾出身で、政策形成能力とリーダーシップの素地あり。 - 複数の選挙区で当選し、自らの政策結果を地域に示す機会を持っている。 - 政党間の移籍が多いため、政策の信頼性や一貫性についての関心が寄せられることもある。