2024年10月衆議院議員ランキング 1回戦
早稲田ゆき vs 小渕優子
勝: 早稲田ゆき
戦評
議員Aと議員Bの比較において、Aは地元自治体から国政までの幅広い政治経験と、憲法、ジェンダー、環境問題などにおける明確なスタンスを持ち、多文化共生や市民生活に密接した政策課題に積極的に取り組んでいる点が評価できます。一方、議員Bは内閣府特命担当大臣や経済産業大臣などを歴任し、政界での経験が豊富ですが、政治資金不正疑惑を含む過去の不祥事や、世襲議員としての側面から公的イメージに疑念が生じる一方で、重要なポストを担った経験があることも事実です。総合的に見て、議員Aの方が透明性があり、市民生活に密着した政策を積極的に提唱・実行していることから、次の選挙で選ばれるべきと判断します。
早稲田 ゆき(わせだ ゆき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 66歳 (1958年12月06日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(民進党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党(菅G) |
選挙区 | 神奈川4 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都渋谷区生まれ。 - 旧姓は四谷。 - 白百合学園小学校、白百合学園中学校・高等学校を卒業。 - 早稲田大学法学部を卒業し、法学士の称号を取得。 - 大学卒業後、日本輸出入銀行に入行し、1981年から働く。 - 1982年に大学時代の同級生と結婚し、銀行を退職。 - 子育て中は家庭教師を行う。 - 2003年には地元ミニコミ誌の記者を務める。
政治家としてのキャリア
- 2005年、民主党参議院議員大石尚子の推薦を受け、鎌倉市議会議員に出馬し当選。総務常任委員長や決算等審査特別委員長を歴任。 - 2011年には、鎌倉市議を辞職し神奈川県議会議員選挙に民主党公認で出馬、当選。再選を果たし、2017年まで務めた。 - 2017年9月、神奈川県議を辞職し衆議院選挙に立候補。同年10月、立憲民主党から立候補し初当選。 - 2021年、再び立憲民主党から出馬し再選。
政治活動上の実績
- 2017年、憲法改正に反対し、特に憲法9条改正や緊急事態条項の設置にも反対。 - 子ども・子育てPTやUR住宅居住者支援の議員連盟で事務局長を務める。(2018年) - 2020年、障がい・難病PT事務局長に就任。 - 2021年、選挙で再選され、第201,202,203回国会の三ツ星議員を受賞。
政治的スタンス
- 憲法改正に反対、自衛隊の憲法への明記に反対。 - 安全保障関連法は評価せず、北朝鮮への圧力より対話を重視。 - 普天間基地の辺野古移設に反対。 - 日韓関係改善には現在の外交方針を支持する姿勢を示す。 - ジェンダー問題では選択的夫婦別姓制度や同性婚に賛成。 - アベノミクスや安倍内閣の学園問題への対応を評価しない。 - 原子力発電所の必要性を否定し、カジノ解禁に反対、女性宮家の創設に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 神奈川県の地方議会から国政議会まで幅広い政治経験を持ち、多様な政治課題に取り組む。 - 憲法、ジェンダー、多文化共生、環境問題など幅広い政策に対して明確な立場を表明。 - 市民生活に密接な問題に対して積極的に活動し、議員連盟での活動も多岐にわたる。 - 家族や地域社会、特に子育てや教育に関しても理解を持ち、支援活動を行っている。 - 日本カトリック教会の信者としての価値観があり、倫理的な観点からも政策に取り組んでいる。
小渕 優子(おぶち ゆうこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 51歳 (1973年12月11日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(茂木派→無派閥) |
選挙区 | 群馬5 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1973年、東京都文京区にて生まれる。 - 星美学園幼稚園、星美学園小学校を卒業。 - 成城学園中学校高等学校を経て成城大学経済学部経営学科を卒業。 - 在学中、原価計算・会計学を専攻し「コマーシャルによる経営戦略」という卒業論文を執筆。 - 大学卒業後、TBSに入社し『はなまるマーケット』などの番組に携わる。 - 父である小渕恵三の首相就任を機にTBSを退社して、父の私設秘書となる。
政治家としてのキャリア
- 2000年、第42回衆議院議員総選挙に出馬、群馬5区で初当選。 - 2003年、衆議院議事進行係に就任。 - 2005年、早稲田大学大学院公共経営研究科専門職学位課程に進学し、翌年修了。 - 2006年、安倍内閣で文部科学大臣政務官に任命。 - 2008年、麻生内閣の内閣府特命担当大臣(男女共同参画、少子化対策)に就任。 - 2012年、第2次安倍内閣で財務副大臣に就任。 - 2014年、第2次安倍改造内閣で経済産業大臣に就任するも、政治資金不正疑惑で短期間で辞任。 - 自由民主党組織運動本部長や水素社会推進議員連盟会長などの党内役職を歴任。
政治活動上の実績
- 2014年、経済産業大臣在任中に政治資金規正法違反疑惑が発覚し、10月に辞任。 - 麻生内閣で初入閣し、少子化対策の実施に尽力したが、2009年衆院選では自民党全体の逆風に直面。 - 2018年、幼保無償化の取り組みについて子育て支援の強化を指摘。 - 沖縄振興に関与し、首里城再建への支援を表明。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、9条改憲と自衛隊明記を支持。 - 選択的夫婦別姓、同性婚法制化には賛成。 - 少子化対策において、結婚・育児の希望を持つ人々への経済的支援を重視。 - 原子力発電への依存は現状維持を支持。 - 沖縄振興について、特別枠での財政支援を主張。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 同じ事務所のパソコン等が捜査前に破壊されたことが報道され、「ドリル優子」という異名が付けられるなど過去の不祥事によるイメージがあり、これが政治信条や活動の透明性に対する疑念を持たれる要因となっている。 - 父である小渕恵三元首相からの政治的サポートや影響力を持つ一方で、「世襲議員」としての批判を受けることもある。 - 理念や政策の賛否に関わらず、政界において重要なポジションを継続して務めている点は一定の影響力と評価を示している。