2024年10月衆議院議員ランキング 12回戦
斉藤鉄夫 vs 馬場雄基
勝: 馬場雄基
戦評
議員Aと議員Bについてそれぞれ評価し判断しました。 議員Aは長年にわたる政治キャリアと、多くの行政経験を有しています。特に、科学技術や環境、国土交通という重要な分野での実績があります。国土交通大臣や環境大臣という立場での経験は、重大な国家戦略に関与してきたことを示唆しています。しかし、政治資金の不記載という不祥事があり、その後の修正が行われたものの、透明性に関する懸念が残ります。 一方、議員Bは新世代の政治家として、新しい視点を政治の場に持ち込むことが期待されます。特にジェンダー問題や地域復興に対して積極的な姿勢を示しており、現在の社会が直面する新たな課題にも対応しようとしています。また、地域密着型の活動や松下政経塾での研修を通した政策研究は、国会での議論に新しい風を吹き込む可能性があります。 総合的に見ると、経験豊富な議員Aの安定感や行政手腕も重要ですが、時代が求める変化を考慮すると、若手で新しい視点を持ち、地域やジェンダー問題に積極的な姿勢を持つ議員Bの方が、今後の政治において重要な役割を果たす可能性が高いと考えられます。
斉藤 鉄夫(さいとう てつお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 73歳 (1952年02月05日生) |
所属政党 | 公明党 (公明党→)(公明新党→)(新進党→)(新党平和→)公明党 |
選挙区 | 広島3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 島根県邑智郡羽須美村(現:邑南町)生まれ。 - 羽須美村立阿須那小学校、広島市立国泰寺中学校、修道高等学校卒業。 - 東京工業大学理学部応用物理学科卒業(1974年)。 - 東京工業大学大学院理工学研究科応用物理学専攻修士課程修了(1976年)。 - 清水建設技術研究所に研究員として勤務し、超音波探傷を研究。後に技術士資格を取得(応用理学部門)。 - プリンストン大学プラズマ物理学研究所に客員研究員として派遣された。 - 清水建設では宇宙開発室課長、日本原子力研究所外来研究員を務めた。
政治家としてのキャリア
- 1993年、第40回衆議院議員総選挙で公明党公認で初当選。 - 公明新党、後に新進党、新党平和を経て、公明党に戻り9期連続当選。 - 科学技術政務次官(小渕第2次改造内閣・第1次森内閣)。 - 衆議院文部科学委員長を歴任。 - 福田康夫改造内閣・麻生内閣で環境大臣として初入閣。 - 第1次岸田内閣から国土交通大臣、水循環政策担当大臣を務める。 - 公明党幹事長、政務調査会長、副代表などの党内要職も多数歴任。
政治活動上の実績
- 1999年、東海村JCO臨界事故後の対応で政府現地対策本部長を務め、「原子力災害対策特別措置法」制定に貢献。 - 2008年、環境大臣として温室効果ガス削減目標の策定に関与。 - 2020年、斉藤が代表を務める団体の政治資金収支報告書に寄付金の不記載が発覚し、修正。 - 選挙運動費用収支報告書の領収書不記載問題で謝罪(2022年)。
政治的スタンス
- 核燃料サイクルの見直しを支持し、「もんじゅ」の廃止を明言。 - 原子力発電を推進する一方、地球温暖化対策においては高い削減目標を掲げた。 - 憲法改正に賛成し、国民投票の実現を目指す。 - 永住外国人の地方参政権に賛成。 - 選択的夫婦別姓制度に賛同。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 科学技術に関する深い知識を有し、環境・国土交通分野で経験豊富である。 - 政治的には柔軟で、与党間の調整役としての手腕が評価されている。 - 不祥事として政治資金の不記載があるが、その後修正されている。 - 国会議員として死刑廃止を推進するなど、人権問題にも関心を示している。
馬場 雄基(ばば ゆうき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 32歳 (1992年10月15日生) |
所属政党 | 立憲民主党 |
選挙区 | (比)東北 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 福島県郡山市生まれ、4歳で福島市に転居し、同市で育つ。 - 父は福島県警察本部事務官、母は保育士という家庭環境で育つ。 - 姉がいる。 - 福島大学附属小学校、福島大学附属中学校を経て、福島県立福島高等学校に進学。 - 慶應義塾大学法学部政治学科に2011年入学、2015年卒業。 - 在学中の2012年、国会議員秘書研修を2か月間受ける。 - 2015年4月に三井住友信託銀行に就職、神戸支店で勤務。 - ボランティア活動を通じて福島第一原子力発電所事故避難者との交流を持ち、復興に貢献したいという思いから、2017年に退社。 - 同年、松下政経塾に入塾し(38期)、それに伴い政治、経済の研修を重ねる。
政治家としてのキャリア
- 2017年、交流施設「アオウゼ」の事業統括コーディネーターを務め、地域活動を支援。 - ふくしま地域活動団体サポートセンターで連携・人材育成コーディネーターとして活動。 - 2021年6月、立憲民主党の福島2区からの衆議院選挙出馬を要請され、正式に表明。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙に立憲民主党公認で福島2区に出馬、比例代表で復活当選し、衆議院議員として初当選。立憲民主党内では唯一の20代当選者で、平成生まれとして初の選出議員となる。
政治活動上の実績
- 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙において、野党の選挙協力により福島2区での野党共闘を実現し、比例復活当選を果たす。 - 同選挙では、福島県選出の唯一の20代当選者として注目を集め、最年少国会議員としての活動を開始。 - 衆議院議員として、憲法改正について議論の必要性を訴え、またジェンダー関連問題、特に選択的夫婦別姓制度や同性婚の法改正について議会での議論に賛成姿勢を示す。
政治的スタンス
- 憲法改正については、議論には賛成の立場をとるが、自衛隊の憲法9条への明記については「どちらかといえば反対」としている。 - ジェンダー問題として、選択的夫婦別姓制度や同性婚に対しては「どちらかといえば賛成」と姿勢を示している。 - 原子力発電については「依存度を下げるべき」と考えている。 - 新型コロナウイルス対策として、消費税率の一時的引き下げを必要と回答し、経済対策に意欲。 - LGBT理解増進法案については「どちらとも言えない」と回答し、慎重姿勢も見せる一面がある。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 20代で国会議員として選出され、その若さと新しい視点を持ち込むことが期待される。 - 多様な経歴を持ち、銀行員や地域活動のコーディネーターとしての経験が、地域社会の理解にも役立っている。 - 家族や地域との深い結びつきから、福島の復興や地域課題に対する深い理解と積極的姿勢を示している。 - 松下政経塾で培った政治討論や政策研究の経験が、国政における論点への取り組みで生かされる。 - 政策について議論を重視し、広い視点での議論の場をつくることに力を入れており、リーダーシップの可能性を持つ。