2024年10月衆議院議員ランキング 14回戦
斉藤鉄夫 vs 太栄志
勝: 斉藤鉄夫
戦評
議員Aは長年の政治経験と特に科学技術および環境分野での実績が豊富で、政界で確固たる地位を築いています。特に核燃料サイクルの見直し、「もんじゅ」の廃止、原子力災害対策、そして地球温暖化対策の推進は、彼の視野の広さと実行力を示しています。 一方、議員Bは外交・安全保障問題における専門性を持ち、特に日韓関係改善に向けた活動で国際的な問題に取り組んでいます。しかし、議員としての経験はまだ浅く、一貫性に欠ける部分があり、公職での実績が限られています。 総合的に見ると、議員Aは政策実行力と経験の豊富さで、国民に対する信頼構築がより期待できるため、現時点で次の選挙において選ばれるべきとされるでしょう。
斉藤 鉄夫(さいとう てつお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 73歳 (1952年02月05日生) |
所属政党 | 公明党 (公明党→)(公明新党→)(新進党→)(新党平和→)公明党 |
選挙区 | 広島3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 島根県邑智郡羽須美村(現:邑南町)生まれ。 - 羽須美村立阿須那小学校、広島市立国泰寺中学校、修道高等学校卒業。 - 東京工業大学理学部応用物理学科卒業(1974年)。 - 東京工業大学大学院理工学研究科応用物理学専攻修士課程修了(1976年)。 - 清水建設技術研究所に研究員として勤務し、超音波探傷を研究。後に技術士資格を取得(応用理学部門)。 - プリンストン大学プラズマ物理学研究所に客員研究員として派遣された。 - 清水建設では宇宙開発室課長、日本原子力研究所外来研究員を務めた。
政治家としてのキャリア
- 1993年、第40回衆議院議員総選挙で公明党公認で初当選。 - 公明新党、後に新進党、新党平和を経て、公明党に戻り9期連続当選。 - 科学技術政務次官(小渕第2次改造内閣・第1次森内閣)。 - 衆議院文部科学委員長を歴任。 - 福田康夫改造内閣・麻生内閣で環境大臣として初入閣。 - 第1次岸田内閣から国土交通大臣、水循環政策担当大臣を務める。 - 公明党幹事長、政務調査会長、副代表などの党内要職も多数歴任。
政治活動上の実績
- 1999年、東海村JCO臨界事故後の対応で政府現地対策本部長を務め、「原子力災害対策特別措置法」制定に貢献。 - 2008年、環境大臣として温室効果ガス削減目標の策定に関与。 - 2020年、斉藤が代表を務める団体の政治資金収支報告書に寄付金の不記載が発覚し、修正。 - 選挙運動費用収支報告書の領収書不記載問題で謝罪(2022年)。
政治的スタンス
- 核燃料サイクルの見直しを支持し、「もんじゅ」の廃止を明言。 - 原子力発電を推進する一方、地球温暖化対策においては高い削減目標を掲げた。 - 憲法改正に賛成し、国民投票の実現を目指す。 - 永住外国人の地方参政権に賛成。 - 選択的夫婦別姓制度に賛同。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 科学技術に関する深い知識を有し、環境・国土交通分野で経験豊富である。 - 政治的には柔軟で、与党間の調整役としての手腕が評価されている。 - 不祥事として政治資金の不記載があるが、その後修正されている。 - 国会議員として死刑廃止を推進するなど、人権問題にも関心を示している。
太 栄志(ふとり ひでし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 47歳 (1977年04月27日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(民進党→)(希望の党→)(旧国民民主党→)立憲民主党(階G) |
選挙区 | 神奈川13 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1977年、鹿児島県大島郡知名町住吉に生まれる。 - 知名町立田皆中学校を卒業。 - れいめい高等学校を卒業。 - 中央大学法学部政治学科を卒業。 - 中央大学大学院法学研究科修了、政治学修士取得。 - 2003年より民主党衆議院議員・長島昭久事務所にて公設秘書を務める。 - その後、ヴァンダービルト大学客員研究員、ハーバード大学国際問題研究所研究員などを歴任し、日本の外交・安全保障問題を研究。
政治家としてのキャリア
- 民主党神奈川県第13区の総支部長に就任(2015年)。 - 希望の党に参加し、2017年の第48回衆議院議員総選挙に立候補するが落選。 - 旧国民民主党の神奈川県第13区総支部長に就任(2018年)。 - 新立憲民主党が結成され、同党神奈川県第13区総支部長として次期衆議院選挙の公認を内定(2020年)。 - 2021年の第49回衆議院議員総選挙で初当選。 - 立憲民主党政務調査会長補佐に就任(2021年)。
政治活動上の実績
- 2017年、第48回衆議院議員総選挙で神奈川13区から立候補するも落選。 - 2021年の第49回衆議院議員総選挙で、自民党の現職幹事長に勝利し初当選を果たした。 - 政務調査会長補佐として泉健太代表の下で活動。 - 日韓関係修復を目指し、韓国の外交部長官と会談するなどの外交活動を展開(2022年)。
政治的スタンス
- 立憲民主党内の保守派として活動。 - 憲法改正を支持し、安全保障関連法の成立を評価。 - 日韓関係修復と日米韓の安保協力強化を強く主張。 - 原発再稼働に前向きな姿勢を示し、カーボンニュートラル達成を目指す。 - 北朝鮮による拉致問題に対する厳しい姿勢を示し、法整備を求める。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治家としての信念を貫き、外交・安全保障の分野で専門的知識を持つ。 - 日韓関係改善などに積極的な姿勢を示し、国際的な視野を持ち合わせている。 - 改革推進のために現実的な策を内部から提言し続ける姿勢を保持。 - 様々な党派を渡り歩く中で見られる適応力は、変革に対する柔軟性として評価されることもあるが、一貫性を問われる場面もある。