2024年10月衆議院議員ランキング 28回戦
掘井健智 vs 菅家一郎
勝: 掘井健智
戦評
議員Aと議員Bの両者ともにそれぞれの政治キャリアにおいて問題を抱えているが、社会的信頼や透明性の観点から見ると、議員Bの政治資金問題はより深刻である。議員Aは不正確な発言の過去があるものの、一方で経済に関する実務経験を有しており、政策スタンスとしても一貫性が感じられる。 議員Bは長い政治キャリアを持ちながらも、公職選挙法違反疑惑や政治資金問題が報じられており、彼の法令遵守の意識について問われている。これは政治家としての信頼性に大きな影響を及ぼす。 そのため、現段階では透明性の問題が相対的に少ない議員Aを支持する方が適当であると判断する。
掘井 健智(ほりい けんじ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 58歳 (1967年01月10日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (民主党→)(地域政党みらいの風→)(維新の党→)(おおさか維新の会→)日本維新の会 |
選挙区 | (比)近畿 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1967年1月10日、兵庫県加古川市に生まれる。 - 育英高等学校を卒業。 - 大阪産業大学経営学部を卒業。 - 在学後、岡三証券に社員として勤務。 - インテリアホリイ木工を経営。
政治家としてのキャリア
- 2010年、加古川市議会議員選挙に民主党公認で立候補し、初当選。 - 2014年、市議会選挙では地域政党「みらいの風」を主宰し、出馬するも次点で敗れる。 - 2015年、兵庫県議会議員選挙に維新の党公認で立候補し、当選。 - 2019年、兵庫県議会議員に再選。 - 2021年、衆議院議員総選挙で兵庫10区から日本維新の会公認で立候補し、小選挙区で敗れるも比例近畿ブロックで復活当選し、衆議院議員となる。 - 2022年、兵庫維新の会の代表選挙に出馬するが敗北。
政治活動上の実績
- 2021年、衆議院議員総選挙で比例復活により初当選。 - 2024年9月、兵庫県庁内部告発文書問題に関連して不確かな情報を発言したとして、維新の党から厳重注意を受ける。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に自衛隊の保持を明記することに賛成。 - 憲法9条への自衛隊の明記、集団的自衛権の明記、教育の充実に向けた環境整備、地方公共団体の権限強化、憲法裁判所設置を主張。 - ジェンダー問題では、選択的夫婦別姓制度にどちらかといえば賛成し、同性婚の法改正にどちらかといえば反対。 - クオータ制の導入にはどちらかといえば反対。 - 原子力発電への依存度を下げるべきと考える。 - 敵基地攻撃をためらうべきではないとする立場。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 証券会社での勤務経験と経営経験があり、経済に対する知見がある。 - 市議会議員から県議会議員、そして国会議員へと徐々にキャリアを積み上げてきた政治家である。 - 過去に特定情報をめぐって不正確な発言をし、党から厳重注意を受けた経緯があるため、発言の信頼性には注意が必要となる。
菅家 一郎(かんけ いちろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 69歳 (1955年05月20日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | (比)東北 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 福島県会津若松市で生まれる。 - 会津若松市立謹教小学校、会津若松市立第二中学校、福島県立会津高等学校を卒業。 - 早稲田大学社会科学部を卒業し、社会科学士を取得。 - 立正佼成会の信者として活動し、会津教会青年部長を務めた。 - 世界宗教者平和会議の準会員であった。
政治家としてのキャリア
- 1991年に会津若松市議会議員に初当選し、4年間在任。 - 1995年に福島県議会議員に初当選し、在任期間は4年間。 - 1999年から2011年まで会津若松市長を務め、3期当選。 - 2012年に第46回衆議院議員総選挙で福島4区から自民党にて初当選し、以後4期にわたり衆議院議員を務める。 - 2018年に第4次安倍改造内閣で環境大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任。 - 2019年に復興副大臣に就任。
政治活動上の実績
- 2012年、第46回衆議院議員総選挙で福島4区から初当選し国政に進出。 - 2013年、特定秘密保護法案の採決で賛成票を投じる。 - 2018年、環境大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任し、環境政策(内容は不明)に関わる。 - 2019年、復興副大臣に就任し、東日本大震災からの復興に関する業務に従事。 - 2024年、公職選挙法違反の疑惑で選挙区の有権者向けにカレンダー入り印刷物を配布し、問題となるも事務所は否認。 - 同年、政治資金パーティー収入の裏金を利用した税優遇処理を巡り、自身が代表を務める政党支部に寄付、税控除を受けたことが発覚。約148万円の控除を受けていたが、後に国庫に返還した。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成する立場をとる。 - 集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈の見直しに賛成。 - 日本の核武装については、検討すべきでないとする見解。 - 女性宮家の創設に反対。 - 選択的夫婦別姓制度導入については中立的な立場。 - 消費税の軽減税率を全品目に適用することを掲げた政策提言に賛同。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年にわたり地方自治体から国政まで政治に関わっており、地域および国全体の政治知識が豊富。 - 有権者との関係築きによって選挙で安定した支持を得る一方で、公職選挙法違反疑惑や政治資金問題などの問題が報じられている。 - 政治資金に関する法令遵守についての認識が問われる事案が発生したが、後に対応を講じた。 - 自民党内でタバコ議員連盟や神道政治連盟に所属し、保守的な価値観や伝統に基づいた政策への傾倒が見られる。 - 政治資金問題では不起訴処分となったが、年々厳しさを増す政治資金の透明性確保に対する理解と努力が求められている。