2024年10月衆議院議員ランキング 31回戦
掘井健智 vs 武部新
勝: 武部新
戦評
両議員ともに異なる地域と政治的背景を持ち、経歴や政策スタンスに特徴があります。議員Aは、地方議員から県議会を経て国政に至るまでのキャリアを積んでおり、特に経済的知見を強みとしています。しかし、党からの厳重注意を受けた経験があり、発言の信頼性に課題があります。一方、 議員Bは、国際的視野と金融政策に優れた知識を持ち、政務官や副大臣など政府内での実務経験が豊富です。しかし、公職選挙法違反事件という政治家としての信頼性に影を落とす過去があります。また、保守的な政治スタンスと世襲による地元政界への影響力が中心であり、幅広い国民の意見をどう具現化するかに挑戦があります。 評価としては、現状で柔軟な経済政策の推進と継続的な政治キャリアの確保が重要視されるべきと考え、より広範な経験と国際的知見を備えた議員Bが選挙において選ばれるべきと判断します。
掘井 健智(ほりい けんじ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 58歳 (1967年01月10日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (民主党→)(地域政党みらいの風→)(維新の党→)(おおさか維新の会→)日本維新の会 |
選挙区 | (比)近畿 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1967年1月10日、兵庫県加古川市に生まれる。 - 育英高等学校を卒業。 - 大阪産業大学経営学部を卒業。 - 在学後、岡三証券に社員として勤務。 - インテリアホリイ木工を経営。
政治家としてのキャリア
- 2010年、加古川市議会議員選挙に民主党公認で立候補し、初当選。 - 2014年、市議会選挙では地域政党「みらいの風」を主宰し、出馬するも次点で敗れる。 - 2015年、兵庫県議会議員選挙に維新の党公認で立候補し、当選。 - 2019年、兵庫県議会議員に再選。 - 2021年、衆議院議員総選挙で兵庫10区から日本維新の会公認で立候補し、小選挙区で敗れるも比例近畿ブロックで復活当選し、衆議院議員となる。 - 2022年、兵庫維新の会の代表選挙に出馬するが敗北。
政治活動上の実績
- 2021年、衆議院議員総選挙で比例復活により初当選。 - 2024年9月、兵庫県庁内部告発文書問題に関連して不確かな情報を発言したとして、維新の党から厳重注意を受ける。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に自衛隊の保持を明記することに賛成。 - 憲法9条への自衛隊の明記、集団的自衛権の明記、教育の充実に向けた環境整備、地方公共団体の権限強化、憲法裁判所設置を主張。 - ジェンダー問題では、選択的夫婦別姓制度にどちらかといえば賛成し、同性婚の法改正にどちらかといえば反対。 - クオータ制の導入にはどちらかといえば反対。 - 原子力発電への依存度を下げるべきと考える。 - 敵基地攻撃をためらうべきではないとする立場。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 証券会社での勤務経験と経営経験があり、経済に対する知見がある。 - 市議会議員から県議会議員、そして国会議員へと徐々にキャリアを積み上げてきた政治家である。 - 過去に特定情報をめぐって不正確な発言をし、党から厳重注意を受けた経緯があるため、発言の信頼性には注意が必要となる。
武部 新(たけべ あらた)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 54歳 (1970年07月20日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(二階派) |
選挙区 | 北海道12 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1970年7月20日、北海道斜里郡斜里町に生まれる。 - 北海道札幌南高等学校を卒業。 - 早稲田大学法学部に進学し、国際機構法ゼミに所属。 - 大学卒業後、日本興業銀行(現:みずほフィナンシャルグループ)に就職。 - 2000年、日本興業銀行を退職後、シカゴ大学公共政策大学院に留学。 - 2003年、シカゴ大学公共政策大学院の修士課程を修了。 - 父・武部勤(衆議院議員)の秘書を務める。 - 経済関連に精通し、国際的視野を持った政策提言を意識している。
政治家としてのキャリア
- 父・武部勤の引退を受け、2012年の第46回衆議院議員総選挙で北海道12区から出馬し初当選。 - 2014年の第47回衆議院議員総選挙で再選。 - 2017年8月、第3次安倍第3次改造内閣で環境大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任。 - 同年の第48回衆議院議員総選挙でも3選。 - 2021年10月、第1次岸田内閣にて農林水産副大臣に就任。 - 2021年10月31日の第49回衆議院議員総選挙で4選を果たす。 - 自由民主党の要職にも就き、農林部会長や国会対策副委員長などを歴任。 - 2023年、衆議院法務委員長に選出される。
政治活動上の実績
- 2012年、初当選時には公職選挙法違反事件が発生。後援会副幹事長が運動員買収の容疑で逮捕される。 - 環境大臣政務官として、環境政策や内閣府の政策を担当。 - 農林水産副大臣として第1次岸田内閣、第2次岸田内閣で活動。 - 自由民主党農林部会長として農業政策の推進を指導。 - 自民党国会対策副委員長として党の国会戦略を担当。 - 自民党副幹事長として党の組織運営に関与。
政治的スタンス
- 女性宮家の創設に反対。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に反対。 - 特定秘密保護法案に賛成。 - 憲法9条の改正や集団的自衛権の行使容認に賛成。 - アベノミクスを評価。 - 原発の必要性を主張。 - 村山談話・河野談話の見直しを提唱。 - ヘイトスピーチの法規制に賛成。 - 日本会議国会議員懇談会、神道政治連盟国会議員懇談会、自民党たばこ議員連盟に所属。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 学歴・経験ともに豊富で、金融業界及び国際政策に長けた知識を持つ。 - 政治家としての経験を積み重ね、複数の大臣政務官役職を歴任し実務経験が豊富。 - 世襲政治家として、地元の政治基盤を受け継ぐ形での議員活動が特徴。 - 政治活動においては、一部で公職選挙法違反事件が指摘されている。 - 所属する議員連盟や政治団体は、特定の保守的なスタンスを象徴するもので、多様な社会の範囲において意見が分かれる可能性があることに留意が必要。