2024年10月衆議院議員ランキング 15回戦
志位和夫 vs 白石洋一
勝: 志位和夫
戦評
議員Aと議員Bの双方は、国会議員として豊富な経験を持ち、独自の政治的スタンスを示している。議員Aは特に社会主義政策や平和憲法の護持を重視しており、長年にわたり党首としてリーダーシップを発揮し続けてきた。野党共闘を推進し、国際的な視野を持ちながら多くの国民のリベラルな価値観に合致する政策を提唱している。一方、議員Bは国際金融の経験を有し、経済に精通している。憲法や安全保障に関して強い信念を持ちつつも、党籍を移動してきた経緯から柔軟性とも節操のなさとも取れる評価を受ける。これらの点を考慮した際、議員Aの一貫したリーダーシップと政策推進能力が、より国会議員としての安定性と信頼性を示していると考えられる。そのため、次の選挙で選ばれるべき議員として議員Aを推奨する。
志位 和夫(しい かずお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 70歳 (1954年07月29日生) |
所属政党 | 日本共産党 |
選挙区 | (比)南関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1954年に千葉県印旛郡(現在の四街道市)で生まれる。 - 千葉大学教育学部附属小学校、千葉大学教育学部附属中学校、千葉県立千葉高校を経て、東京大学工学部物理工学科を卒業。 - 大学1年生の時に小選挙区制反対運動をきっかけに日本共産党に入党。 - 宮本顕治の長男、宮本太郎の家庭教師を務める。 - 東大卒業後、日本共産党東京都委員会に就職し、青年学生運動を担当。 - 1982年から日本共産党中央委員会で勤務し、青年学生対策委員を務める。
政治家としてのキャリア
- 1990年に日本共産党中央委員会書記局長に就任(当時35歳)、不破哲三を委員長として補佐。 - 1993年、第40回衆議院議員総選挙で旧千葉1区より初当選し、衆議院議員になる。 - 2000年、日本共産党中央委員会の幹部会委員長(党首)に就任。 - 比例南関東ブロックより当選を重ね、2021年の第49回衆議院議員総選挙では10選。 - 2024年、23年間の委員長職を終えて、日本共産党中央委員会議長に就任。
政治活動上の実績
- 2006年、日本共産党の委員長として初めて韓国を訪問。 - 2010年、歴代党委員長で初めて訪米。 - 2018年、「原発ゼロ基本法案」を野党と共に提出。 - 1990年代以降、歴代の自公政権や安保関連法案を批判する政策討論に積極参加。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙において、立憲民主党などとの共闘政策により政権交代を目指すが失敗。
政治的スタンス
- 日本共産党に基づく社会主義政策の支持者で、日米安保条約の破棄を主張し、防衛政策には慎重。 - 消費税の増税反対、雇用規制の強化、平和憲法の護持を唱え。 - 北朝鮮、中国、米国、ロシアの覇権主義に批判的で、外交関係改善を評価。 - 原発ゼロ、環境政策強化、ジェンダー平等を推進。 - 野党共闘を通じて、安保法制廃止と立憲主義の復活を目指す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 知的で国際的な視野を持ち、元理系のエンジニアとしての科学的思考力を有する。 - 永年の党首としての経験があり、党の方針を堅持した筋金入りのリーダーシップがある。 - 野党共闘の推進者として、他党との協調性も見せるが、独自の理念と党方針を譲らない一貫性を持つ。 - 政治活動の焦点は主に平和的かつ社会的公正に基づく政策で、これは多くの国民のリベラルな価値観に合致する。 - 批判者からは閉鎖的な党的体制と考え方への執着を指摘されるものの、長期的視野での社会変革を目指している。
白石 洋一(しらいし よういち)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 61歳 (1963年06月25日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(民進党→)(希望の党→)(国民民主党→) 立憲民主党 |
選挙区 | (比)四国 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 大阪府布施市で生まれ、愛媛県今治市にて育つ。 - 今治市立日高小学校で電話級アマチュア無線技士試験に合格。 - 地元の今治市立今治西中学校、愛媛県立今治西高等学校を経て、東京大学法学部を卒業。 - 高校時代はアイスホッケーの社会人クラブに所属し、大学でもアイスホッケー部に参加。 - 大学卒業後、日本長期信用銀行に入行。 - 1993年、カリフォルニア大学バークレー校でMBAを取得。 - 1997年には長銀ニューヨーク支店に赴任。 - 長銀の経営破綻後、2000年にKPMG監査法人のニューヨーク事務所に入所。 - 2004年、稲盛財団イナモリフェロー(第2期生)に参加。
政治家としてのキャリア
- 2007年2月、西条市より次期衆議院選挙への立候補を表明。 - 2009年、第45回衆議院選挙で民主党公認で愛媛3区から出馬し初当選。 - 2012年、第46回衆議院選挙で落選。 - 2014年、第47回衆議院選挙で再び落選。 - 2017年、第48回衆議院選挙に希望の党から出馬し当選、国政に復帰。 - 2018年、国民民主党に参加。 - 2020年、立憲民主党に参加し、同愛媛県連代表に就任。 - 2021年、第49回衆議院選挙で比例復活当選。 - 2022年、次期選挙で愛媛2区からの出馬が立憲民主党の内部で内定。
政治活動上の実績
- 2009年、愛媛3区で非自民系の初めての当選者として自由民主党新人を破る。 - 2012年から2014年にかけて、自由民主党の対立候補に2度敗北。 - 2017年、愛媛3区で再び当選し、5年ぶりに国政に復帰。 - 2021年、比例区で3選。 - 立憲民主党の代表選挙で推薦人を務め、小川淳也候補を支持。
政治的スタンス
- 日本国憲法第9条の改正に反対。 - 憲法への緊急事態条項の創設に反対。 - 集団的自衛権の行使容認に反対。 - 原子力発電の廃止を目指すが、現時点では必要とする。 - 日本の核武装に反対し、非核三原則の再議論にも反対。 - 内閣総理大臣の靖国神社参拝に反対。 - カジノ解禁に反対。 - ヘイトスピーチの法規制に賛成。 - 選択的夫婦別姓制度に賛成。 - 受動喫煙防止のための飲食店内禁煙に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年にわたる国際金融の経験を持ち、経済に精通。 - 国際的な環境で培われた視野を持つ。 - 複数の党籍を経て現在は立憲民主党で活動しており、政治的な柔軟性を持つとも捉えられるが、一方で節操がないと批判されるかも。 - 憲法や安全保障に関する強い信念を持ち、それに基づいた反対姿勢を取る。 - 政策については明確な主張を持ち、政治活動において一貫性を示している点が評価される。