2024年10月衆議院議員ランキング 30回戦
平沼正二郎 vs 伊東良孝
勝: 伊東良孝
戦評
両議員には様々な側面がありますが、総合的な能力と信頼性を考慮しました。 議員Aは政治家一家の出身で、選挙での実力を示しています。特に無所属での立候補や当選、そして与党の一員としての実績を着実に築いています。彼の政治スタンスは一定の支持層には強力ですが、幅広い層へのアピールに課題があります。また、政策の具体的な成果が少ないことも気になります。 議員Bは長年の政治経験を持ち、多くの役職を歴任しています。地方政治での統治実績や、国政での閣僚経験は政策の実効性を期待させます。しかし、公共工事受注会社からの寄付の件や統一教会関連団体との関係について、倫理面での疑念が拭えない点が懸念材料として残ります。 政策実行力と地域への実績を考慮し、また過去の倫理的な問題に対して市民からの説明責任を果たしたかどうかも不明確な部分があるとはいえ、国政での経験と実績が豊かな議員Bを選びました。倫理面の改善が今後の課題ですが、現在の政治的課題に迅速に対応できる実力を期待します。
平沼 正二郎(ひらぬま しょうじろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 45歳 (1979年11月11日生) |
所属政党 | 自由民主党 (無所属→)自由民主党(二階派) |
選挙区 | 岡山3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1979年11月11日、岡山県岡山市で生まれる。 - 岡山県立岡山一宮高等学校を卒業。 - 学習院大学経済学部を卒業。 - 大学卒業後、ソニーマーケティングに勤務。 - 2006年に企業のホームページ作成を手がけるIT企業を同僚と設立。 - 学生時代から父・平沼赳夫の選挙活動を手伝う。
政治家としてのキャリア
- 2017年10月、第48回衆議院議員総選挙に無所属で立候補し落選。 - 2021年10月の第49回衆議院議員総選挙で自民党公認を受けず無所属で立候補し、岡山県第3区で当選。 - 2021年11月、自民党会派に加入し、自民党の正式な議員となる。 - 志帥会(二階派)に所属。 - 復興大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任。
政治活動上の実績
- 2021年の第49回衆議院議員総選挙で、約13,700票差で小選挙区当選。 - 2023年、衆議院小選挙区10増10減の結果、新岡山3区の候補者選定で影響を受ける。
政治的スタンス
- 自民党たばこ議員連盟に所属し、たばこ産業の支持を表明。 - 日本の尊厳と国益を護る会に参加。 - 「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」に所属し、靖国神社への参拝を支持。 - 神道政治連盟国会議員懇談会に所属し、神道的価値観を重んじる。 - 責任ある積極財政を推進する議員連盟の事務局次長を務め、積極財政の推進を支持。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治家としての出発点が父親の後継であるという世襲の側面。 - 岡山選挙区での選挙における激戦を乗り越えたことによる選挙戦での実力。 - 祖父や父を含む歴代の国政に関わる多くの親族を持つ政治家一家の背景。
伊東 良孝(いとう よしたか)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 76歳 (1948年11月24日生) |
所属政党 | 自由民主党 (自由民主党→)(無所属→)自由民主党(二階派) |
選挙区 | 北海道7 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 北海道旭川市生まれ。 - 北海道釧路江南高等学校卒業。 - 1974年に北海道教育大学釧路分校を卒業。大学で美術教諭の資格を取得し、アマチュア画家としても活動。 - 釧路パシフィックホテル取締役営業部長を務めた。 - 中川一郎の後援会青年部で活動し、筆頭秘書だった鈴木宗男とも親しい関係に。
政治家としてのキャリア
- 1985年に釧路市議会議員に初当選し、3期連続当選。 - 1995年に北海道議会議員に当選し、2002年まで2期務める。 - 鈴木宗男との関係で一時的に系列議員として活動。 - 2002年に釧路市長に初当選。2006年に再選。 - 2009年の衆議院議員選挙で北海道7区から出馬し初当選。以後5期務める。 - 自由民主党の様々な役職を歴任し、地方創生担当の特命担当大臣など多くの閣僚職も経験。
政治活動上の実績
- 釧路市長時代に家庭ごみ回収有料化や阿寒町と音別町との合併を実現。 - 2009年衆議院選挙で北海道唯一の自民党小選挙区勝利を果たす。 - 第2次安倍内閣で財務大臣政務官を務めた。 - 2015年に農林水産副大臣に就任。 - 2017年の衆議院農林水産委員長に就任。 - 2013年に特定秘密保護法案支持。 - 不祥事として、選挙期間中及び公示前に公共工事受注会社から寄付を受けていたことが発覚。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成、特に自衛隊の保持明記、家族条項、緊急事態条項の新設を支持。 - 安全保障関連法を評価し、集団的自衛権行使を認める憲法解釈見直しに賛成。 - 選択的夫婦別姓には消極的だが、最近は「どちらかといえば賛成」に移行。 - 同性婚に反対、クオータ制の導入反対。 - 敵基地攻撃能力の容認、カジノ解禁、消費税増税に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 幅広い行政経験と実行力がある。特に地方行政での統治経験は評価される。 - 自由民主党内での役職や経験が豊富であり、政策立案や実行力が期待できる。 - 一方、公共工事受注会社からの寄付の件で法律への認識や倫理観への疑問が残る。 - 統一教会関連団体との関わりが指摘され、その距離感についての説明責任が求められる。