2024年10月衆議院議員ランキング 5回戦
平口洋 vs 小川淳也
勝: 小川淳也
戦評
議員Aは建設省および国会での長年の公職経験を持ち、政策知識が豊富であることは強みですが、一部の政策スタンスが固く、特に原発への強い支持や憲法改正といった保守的な立場が目立ちます。選挙の結果を見ると、波があることも気になります。一方、議員Bは自治省や総務省、地方自治体での経験を活かし、多様な政策分野で実績を挙げているほか、野党としての政策提案力と柔軟性を兼ね備えています。選択的夫婦別姓や同性婚といった社会問題に漸進的な支持を示している点も現代的で、消費者や若年層の価値観に合致する部分があります。経験の深さや堅実さに加え、政策の透明性と提案力を重視するなら、議員Bが次の選挙で国民の声を集める可能性が高いと考えられます。
平口 洋(ひらぐち ひろし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 76歳 (1948年08月01日生) |
所属政党 | 自由民主党 (無所属の会→)自由民主党(茂木派) |
選挙区 | 広島2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1948年8月1日、広島県安芸郡江田島村(現・江田島市)に生まれる。 - 広島学院中学校・高等学校を卒業。 - 1972年3月、東京大学法学部を卒業。 - 同年4月、建設省(現・国土交通省)に入省。 - 在職中、ペンシルベニア大学大学院へ留学。 - 中部地方建設局総務部長、秋田県警本部長、日本道路公団総務部長、建設省河川局次長などを歴任。 - 2001年、国土交通省を退官。
政治家としてのキャリア
- 2003年、第43回衆議院議員総選挙で広島2区から無所属の会公認で立候補するも落選。 - 2005年、第44回総選挙で自由民主党公認で立候補し当選。 - 2008年、平成研究会(津島派)に入会。 - 2009年、第45回総選挙で落選。 - 2012年、第46回総選挙で当選し、国政に復帰。 - 2013年、法務大臣政務官に就任。(2014年9月退任) - 2014年、第47回総選挙で再び当選。 - 2015年、環境副大臣に就任。 - 2017年、第48回総選挙で4選を果たす。法務副大臣に就任。(2018年) - 2021年、第49回総選挙で5選する。 - 2022年、自民党広島2区支部長に就任。
政治活動上の実績
- 2013年、法務大臣政務官として法務行政に関与。 - 2015年、環境副大臣として環境政策に従事。 - 2018年、法務副大臣として再び法務行政に携わる。 - 2021年、衆議院農林水産委員長として立法に関与。 - 憲法改正に賛同し、関連する政策議論を推進。 - 原子力発電への反対立場を表明した民主党政権の目標に反対。 - 公務員削減と消費税議論への具体的提案を行う。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成。 - 原子力発電所の稼働維持を支持し、稼働ゼロを主張する政策に反対。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に関して、中立的な立場をとっており、明言を避けている。 - 消費税増税前に公務員削減を訴えている。 - 隊列を守るために自民党の方向性を支持し、自らの政策にも反映。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 公職経験が豊富で、国会議員および副大臣としての多数の実績を有している。 - 国土交通官僚としての長いキャリアに基づく政策知識が豊富。 - 政治信条として保守的な立場をとり、党の方針に従う安定した政策判断が可能。 - 街頭演説中の暴力事件被害者としての経験を通じ、国民に対する強いコミュニケーション姿勢を示す。
小川 淳也(おがわ じゅんや)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 53歳 (1971年04月18日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(民進党→)(希望の党(前原G)→)(無所属→)立憲民主党(近藤G・小勝会→小勝会) |
選挙区 | 香川1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 香川県高松市松並町に生まれる。 - 両親は美容室を営んでいた。 - 高松市立円座小学校、香川県立高松高等学校を卒業。 - 1994年、東京大学法学部卒業。在学中は香川県の県人寮に入る。 - 1994年、自治省(現:総務省)に入省。沖縄県庁に赴任し、米兵少女暴行事件での県民総決起大会に参加。 - 1996年、地域総合整備財団に出向。1997年には自治省に戻り法案作成を担当。 - 1999年、自治体国際化協会ロンドン事務所に赴任し、2000年から金融庁に出向。 - 2001年、春日井市役所に出向し、企画調整部長就任。鵜飼一郎市長に強い影響を受ける。 - 2003年、総務省退職し、同年民主党香川県連から衆院選に立候補表明。
政治家としてのキャリア
- 2005年、比例四国ブロックで復活し初当選。 - 2006年、民主党香川県連代表に就任。 - 2009年、香川1区から小選挙区で初当選し、鳩山内閣で総務大臣政務官に任命される。 - 2014年、民主党県連新代表に再選出。 - 2015年、民主党代表選で細野豪志を支持。 - 2017年、希望の党から立候補し、比例復活当選。 - 2018年、立憲民主党に合流し、幹事長特別補佐に任命。 - 2021年、立憲民主党政務調査会長就任。 - 2024年、立憲民主党幹事長に就任。
政治活動上の実績
- 2009年、初の小選挙区当選を果たし、国家公務員の総務大臣政務官に就任。 - 2016年、民進党香川県連代表として、参院選で共産党候補を野党統一候補に擁立。 - 2021年、立憲民主党政調会長として党代表選挙に出馬、決選投票に進めることなく敗北。 - 野党候補の一本化を提唱し、党内で「非泉」の動きを展開。
政治的スタンス
- 憲法改正には一貫して慎重な姿勢を示す。9条改正や集団的自衛権行使には対話寄りのスタンス。 - 安全保障関連法や北朝鮮問題などに対し、強硬な措置よりも慎重な対処を好む。 - 経済政策ではTPP参加に賛成する一方、アベノミクスを評価しない。 - エネルギー政策では、原発再稼働に限定容認の立場を取る。 - 選択的夫婦別姓や同性婚に対しては、漸進的な支持を示す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年にわたり一貫して政策についての議論を行う真摯な政治家である。 - 国家公務員としての豊富な経験を活かした具体的な政策提案能力を持つ。 - 政策決定過程での柔軟性がある一方、自身の理念に対する堅実な信念を持つ。 - ドキュメンタリー映画を通じて公開された政治活動の透明性が、国民の信頼を得ている。 - 国民や有権者との対話を重視し、現場の声を吸収し政策に反映しようとする姿勢がある。