2024年10月衆議院議員ランキング 12回戦
川内博史 vs 城内実
勝: 川内博史
戦評
議員AとBの両名は異なるスタンスと実績を持っており、選挙区及び国民への影響を考慮する必要があります。 議員Aは経済に強く、特に消費税増税反対や地域振興に向けた具体的な政策(例:ガソリン値下げ、奄美版マニフェスト)を推進し、地元に貢献する姿勢を示しています。自身の信条に忠実であることが評価される一方、政治資金問題など注意が必要な面もあります。憲法改正反対、ジェンダー関連の進展などリベラルなスタンスを持ち、選択的夫婦別姓制度や同性婚を支持しています。 一方、議員Bは外務省での経験と日独関係強化への注力が際立ち、外交面での国際的な視野と実績が魅力です。消費税減税を強く打ち出し、郵政民営化反対を貫いた信念を持つ反主流派としての活動が支持者に受けられる要素ですが、選択的夫婦別姓反対など保守的な面があります。 地域振興や経済政策に重点を置いた動き、さらには社会的進歩への支持が今後特に必要とされると判断し、これらに実績のある議員Aがより国民の多様な要求に応えることができると考え、選出しました。
川内 博史(かわうち ひろし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 63歳 (1961年11月02日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (日本新党→)(新党さきがけ→)(旧民主党→)(民主党(鳩山グループ)→)(民進党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党 |
選挙区 | (比)九州 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 鹿児島市出身。 - ラ・サール中学校・高等学校を卒業。 - 早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業し、雄弁会に所属。 - 卒業後、大和銀行に就職。 - 1988年、株式会社大月ホテル取締役に就任。
政治家としてのキャリア
- 1993年、第40回衆議院議員総選挙に旧日本新党公認で立候補するも落選。 - 1996年、民主党公認で鹿児島1区から立候補し比例九州ブロックにて復活当選。 - 複数回の選挙で比例復活により当選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で小選挙区で初めて保岡興治を破り当選。 - さまざまな衆議院委員長を歴任:国土交通委員長、科学技術・イノベーション推進特別委員長、文部科学委員長、沖縄及び北方問題に関する特別委員長など。 - 2017年、立憲民主党から鹿児島1区で当選し国政復帰。
政治活動上の実績
- 2009年、JALの経営再建に取り組み、新会長に稲盛和夫を据えることを進言。 - 衆議院政治倫理審査会長を務めるも、原子力協定反対で辞任(2011年)。 - 消費増税法案に反対票を投じ党から処分を受ける(2012年)。 - ガソリン税の暫定税率廃止を訴える「ガソリン値下げ隊」を結成し、一部成果をあげた。 - 2009年、奄美群島振興開発など「奄美版マニフェスト」を発表。
政治的スタンス
- 憲法改正に対して基本的に反対の姿勢を示している。 - 普天間基地の国外移設を主張し、連立与党の基本方針策定を求めた。 - ジェンダー関連では選択的夫婦別姓制度の導入、同性婚に賛成。 - 消費税の停止を提唱し、賃金が物価を上回るまで続けることを主張。 - 原子力発電をゼロにすべきと考えている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 知識豊かな経済学士であり、種々の委員会委員長としての経験を持つ。 - 消費税増税反対など、自身の信条に沿った行動が奏功している場面がある。 - 政治資金収支報告書の記載漏れが報じられ、修正対応を行っている。 - 問題に対する直接的な行動力と、改善への提言で注目されることも多い。 - 国の政策に対して異を唱えた結果、党内で処分された経験があるが、信念を曲げない姿勢を見せる。
城内 実(きうち みのる)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 59歳 (1965年04月19日生) |
所属政党 | 自由民主党 (自由民主党(森派)→)(無所属(平沼グループ)→)自由民主党(森山派→無派閥) |
選挙区 | 静岡7 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1965年、東京都新宿区に生まれる。本籍は静岡県浜松市。 - 幼少期を西ドイツのアウクスブルクとボン、広島で過ごす。 - 新宿区立淀橋第四幼稚園、西ドイツのゴーテン小学校、神戸市立諏訪山小学校、港区立檜町小学校、横浜市立中田中学校を経て、開成高等学校に進学。 - 東京大学文科二類に進学し、1989年に東京大学教養学部国際関係論分科を卒業。 - 1989年、外務省に入省。在ドイツ日本国大使館で勤務し、ドイツ語通訳官を務める。 - 2002年、外務省を退官。 - 外務官僚時代には、韓国語センター試験導入のために文部科学省に働きかける。
政治家としてのキャリア
- 2003年、第43回衆議院議員総選挙に無所属で出馬し初当選。 - 2005年、郵政民営化法案に反対し、自民党を離党。第44回衆院選で無所属出馬するも落選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で静岡7区から出馬し、当選し国政復帰。 - 2011年、自民党に復党。多くの党内役職を歴任。 - 外務大臣政務官(第2次安倍内閣)、外務副大臣(第2次安倍改造内閣・第3次安倍内閣)、環境副大臣(第4次安倍再改造内閣)を勤める。 - 2024年、経済安全保障担当大臣、内閣府特命担当大臣に就任。
政治活動上の実績
- 2005年、小泉改革に反する立場を表明、郵政民営化反対で注目を浴びる。 - 2013年、特定秘密保護法案成立に際して国連人権高等弁務官の発言を批判。 - 2018年、ドイツ連邦共和国功労勲章大功労十字章を受章。 - 2020年、日独国防・防衛大臣フォーラムにて、日本とドイツの防衛協力を提案。 - 消費税減税を主張、国民を守るための「真水100兆円」政策提案に賛同。
政治的スタンス
- 反消費税増税、消費税0%を含む財政政策を訴える。 - 郵政民営化には一貫して反対。 - 農業の振興を国土保全と絡め主張。 - 早期英語教育に反対、国語や道徳教育を重視。 - こども基本法案の第三者機関設置に反対。 - 外交での日独関係強化に重きを置く。 - 選択的夫婦別姓に反対、在日外国人の地方参政権付与にも反対。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 多言語に通じ、特にドイツ語には高度な専門知識がある。 - グローバルな視点を持ち、外交の現場での実務経験が豊富。 - 外務官僚時代に築いた専門的能力を活かした政策提言ができる。 - 反主流派としての政治活動歴を持ち、郵政民営化反対を貫いた信念がある。 - 一部には批判されるスタンス(選択的夫婦別姓への反対など)を持つが、それが信念に基づくものであることが窺える。