2024年10月衆議院議員ランキング 31回戦
島尻安伊子 vs 小寺裕雄
勝: 小寺裕雄
戦評
両議員ともにそれぞれの経歴があり、一貫して政治活動を行ってきたことがうかがえます。しかし、どちらかを選ぶ必要がある場合には、いずれの議員も統一教会との関連が指摘されているため、倫理的な観点が重要です。また、政策面ではB議員の方が安全保障政策への一貫した姿勢や憲法改正の具体性をよりはっきりと示しています。A議員は基地移設問題での態度変化や統一教会との関連など不透明な部分がある一方で、内閣での豊富な経験は大きなメリットとして考えられます。B議員は地元での支持基盤が強く、政治的安定性を示しており、地域に密着した活動実績が評価されています。倫理的な問題が両議員に存在する中で、より政策の明確性を持つB議員を選ぶことが妥当と言えるかもしれません。
島尻 安伊子(しまじり あいこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 59歳 (1965年03月04日生) |
所属政党 | 自由民主党 (民主党→)(無所属→)自由民主党(茂木派) |
選挙区 | 沖縄3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
宮城県仙台市に生まれる。 聖ウルスラ学院高等学校を卒業。 高校在学中にアメリカのカリフォルニア州ハンティングトンビーチハイスクールに留学。 上智大学文学部新聞学科を卒業。 1988年、シェアソンリーマン証券日本法人(現リーマン・ブラザーズ)に入社。 沖縄ビジネス外語専門学校講師として活動した時期がある。 JSL日本アカデミーで副理事長を務めた経験がある。
政治家としてのキャリア
2004年、那覇市議会議員補欠選挙に民主党公認で出馬し、初当選。 2005年、那覇市議として再選されるが、その後民主党を離党。 2007年、政治団体「アイ・ラブ沖縄!かがやく県民の会」公認で参議院選挙区補欠選挙に出馬し、当選。 2010年、参議院議員通常選挙で再選。 2012年、第2次安倍内閣で内閣府大臣政務官及び復興大臣政務官に任命。 2015年、第3次安倍第1次改造内閣で内閣府特命担当大臣に任命される。 2021年、第49回衆議院議員総選挙で沖縄3区から当選し、国政に復帰。
政治活動上の実績
2013年、現職大臣政務官として初めて竹島の日記念式典に出席。 2015年、内閣府特命担当大臣として沖縄及び北方対策などに携わる。 2016年、参議院選挙で再選を目指すも落選。 2009年、普天間基地移設問題で県外移設を主張し、その後容認に転じた。 2015年、参院選挙前にカレンダーを配布し公職選挙法違反の疑いが報道される。
政治的スタンス
日本国憲法の改正に賛成。 日本の核武装には反対の立場を示す。 普天間基地移設に対して、過去一度は反対したものの最終的に容認。 原子力発電については日本に必要であるとする。 選択的夫婦別姓制度の導入に対しては態度を明らかにしていない。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
旧統一教会関連の団体との関係が報じられている。 政治資金報告書に関する不備がいくつか報道されたことがある。 普天間基地移設問題で主張を変えたことがあり、一貫性に疑問の声があがることも。 公職選挙法に抵触する可能性があるとされる行動をした経験がある。 内閣府の重要ポストを複数担った経験から行政経験と政治的重責を担ってきた歴史がある。
小寺 裕雄(こてら ひろお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 64歳 (1960年09月18日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(二階派) |
選挙区 | 滋賀4 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 滋賀県八日市市(現:東近江市)出身。 - 滋賀県立彦根東高等学校を卒業。 - 柔道に打ち込み、60キロ級で滋賀県優勝。全国大会に出場。 - 同志社大学文学部を1986年に卒業。 - 書店「ブックボックス」を開業し、書籍、レンタルビデオ、ゲームソフトを扱う店舗を運営。 - ファミリーマートの店舗を経営。
政治家としてのキャリア
- 2003年、滋賀県議会議員選挙で当選し、県議会議員としてのキャリアをスタート。 - 2011年、滋賀県議会に返り咲いて得票数1位で当選。 - 2015年、再度得票1位で滋賀県議会議員に3選。 - 内閣府大臣政務官を歴任。 - 2017年、滋賀4区から衆議院議員総選挙に初当選。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で再選。
政治活動上の実績
- 2012年、衆議院議員の武藤貴也を選対本部長として支持したが、2015年に武藤のスキャンダルを受け、自身が後任として支部長代行となる。その間、不祥事の続発により党本部から正式選任を受けられず。 - 2017年、希望の党と日本共産党の候補を破り、衆議院議員選挙で初当選。 - 統一教会の関連団体が主催するイベントに参加。関係を問われるもアンケートに回答拒否。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に集団的自衛権の明記や緊急事態条項の新設を主張。 - 安全保障関連法を評価し、敵基地攻撃能力保有にやや賛成。 - 選択的夫婦別姓や同性婚には消極的な立場に変化。 - アベノミクスを評価し、カジノ解禁に賛成。 - 森友・加計学園問題を巡る政府対応も評価。 - 統一教会との政治的関わりについては明確な回答を避ける傾向にある。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 多様な経歴を持ち、地元密着型の政治活動を展開した経験がある。 - 倫理的な側面で、統一教会関連の行事参加についての透明性が疑問視される。 - 政策に対する一貫性があり、特に安全保障や憲法改正に関しては明確な立場。 - 国民からの評価には、選挙結果で見られる信頼がある一方で、いくつかの倫理的な問題に直面している。