2024年10月衆議院議員ランキング 7回戦
岬麻紀 vs 馬場伸幸
勝: 岬麻紀
戦評
両議員は政治経歴も長く経験豊富であるが、それぞれに弱点も存在する。 議員Aは比較的最近国会議員となり、政治活動での具体的な成果の記述が少ない点は気になるものの、選択的夫婦別姓や同性婚に賛成する姿勢を持つなど、社会的に柔軟な視点を持つことが特徴だ。しかし、過去の経歴詐称問題が浮上しており、誠実性に疑問が投げかけられている。とはいえ、問題解決のため議員報酬の一部を寄付し、一定の責任を示しているため、改善の立場を現実的に取っているようだ。 議員Bは長期にわたる政治経験を持ち、政策面でも防衛力強化や憲法改正など、保守的な姿勢が一貫している。特筆すべきは、党の枠組みが変わる中でリーダーシップを発揮し、代表となった点である。しかし、暴力団関係企業からの不正献金疑惑があることは懸念材料である。最終的には不起訴となったものの、政治家としての倫理が問われる事態となっている。 両名のスタンスを比較すると、議員Aの方が社会問題に対して柔軟に対応しようとしている姿勢から、今後の日本社会における多様性の尊重という視点でより好意的と判断した。議員Bの一貫した保守的姿勢は支持基盤がある一方、過去の問題が今後も足を引っ張る可能性があるため、総合的な評価としては議員Aが推奨される。
岬 麻紀(みさき まき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 56歳 (1968年12月26日生) |
所属政党 | 日本維新の会 |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 愛知県名古屋市千種区で生まれ、名東区で育つ。 - 名古屋市立高針小学校、名古屋市立高針台中学校、愛知県立東郷高等学校を卒業。 - 愛知大学法学部2部法律学科を中退。 - 名古屋大学付属病院で副医院長秘書を務めた。 - 世界祝祭博覧会「まつり博in三重’94」と「花と緑の博覧会in岐阜’95」でナレーターを務める。 - 株式会社ポリッシュを設立。 - フリーアナウンサーとして活動。 - 早稲田大学人間科学部環境科学科にeスクールで在学中。
政治家としてのキャリア
- 2019年、第25回参議院議員通常選挙において、日本維新の会と減税日本から共同公認候補として愛知県選挙区から立候補するも落選。 - 2020年、日本維新の会の参議院愛知県選挙区第1支部長に選任される。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で愛知5区から日本維新の会公認で立候補し、比例東海ブロックで比例復活当選を果たす。 - 衆議院財務金融委員会の委員を務める。
政治活動上の実績
- 2019年の参議院選挙では落選したが、その後、積極的に政治活動を継続。 - 2021年、衆議院選挙において愛知5区で立候補し、3番目の得票数で比例復活当選を果たす。 - 2022年、過去の経歴詐称疑惑で告発されるも、名古屋地検は不起訴処分とした。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成の意向を示し、緊急事態条項の設置にも賛成。 - 憲法9条への自衛隊の明記について、どちらかといえば賛成。 - 北朝鮮問題に対し圧力を優先するべきという姿勢。 - ジェンダーの項目では、選択的夫婦別姓制度や同性婚について賛成の立場を取る一方、クオータ制にはどちらかといえば反対。 - 原子力発電への依存度を下げるべきとする立場。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 経歴詐称疑惑について厳重注意され、国民に対し不適切な経歴記載を認めて謝罪する一方、議員報酬の一部を寄付する意向を示すなど一定の責任を取ろうとする姿勢。 - 政策に関しては、憲法改正など保守的改革を進めつつ社会的な問題についても柔軟に取り組もうとする姿勢が見られる。 - 早稲田大学での学習を続けるなど、学びを大切にする姿勢を持つ。
馬場 伸幸(ばば のぶゆき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 60歳 (1965年01月27日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (自由民主党→)(大阪維新の会→)(旧日本維新の会→)(維新の党→)(おおさか維新の会→)日本維新の会/大阪維新の会 |
選挙区 | 大阪17 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1965年、大阪府堺市鳳西町に生まれる。 - 大阪府立鳳高等学校を卒業後、飲食店の経営を志し、ロイヤルホストを運営していた「オージーロイヤル」に調理師として就職。 - 1986年2月より、中山太郎参議院議員の公設秘書を務める。
政治家としてのキャリア
- 1993年、堺市議会議員補欠選挙に初当選。その後6期19年務め、副議長(2006-2007年)及び議長(2011-2012年)も歴任。 - 自由民主党所属から2010年に離党し、大阪維新の会の創設に参加。 - 2012年、堺市議を辞職し、第46回衆議院議員総選挙で当選。その後、衆議院議員を4期務めている。 - 2014年、日本維新の会の分党および維新の党結党に参加。 - 2015年に維新の党分裂後、大阪維新の会を名乗り続ける。 - 2022年8月に日本維新の会代表となる。
政治活動上の実績
- 2013年、憲法を天皇主体のものとする発言を衆議院憲法審査会で行う。 - 2003年、堺市議時代にカジノ誘致を提案。 - 2014年、日本維新の会分党時に事態収拾を試み、円満解散に関与。 - 2015年、おおさか維新の会幹事長就任。 - 2022年、日本維新の会代表選において圧倒的得票率で代表に選出。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に9条改憲について議論を求める姿勢を持つ。 - 外交・安全保障政策では、防衛力強化を支持し、敵基地攻撃能力の保持についても賛同。 - 選択的夫婦別姓や同性婚には賛否を示しつつ、公的に反対する姿勢も見せる。 - 北朝鮮に対しては圧力を優先し、安全保障関連法を評価。 - 普天間基地の辺野古移設に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 調理師としての職務から政治秘書という異色の経歴を持ち、政治への転身は「天命」と表現。 - 自由民主党から維新の会への移行において柔軟な姿勢を示している。 - 不祥事として、暴力団関係企業からの献金や迂回献金の告発があるが、不起訴処分となっている。 - 日本会議国会議員懇談会などに所属し、一貫した保守的な立場を維持。 - 国会での様々な発言が物議を醸し、内外から批判を受けることもありながら一定の支持基盤を築いている。