2024年10月衆議院議員ランキング 3回戦
岡本あき子 vs 佐藤茂樹
勝: 岡本あき子
戦評
議員Aと議員Bのどちらを選ぶべきかを考える際、以下の点を重視しました。 議員Aは、地方政界での経験が豊富で、地元住民との関係を重視した長年の地道な活動を積み重ねてきたと評価できます。憲法改正に慎重な姿勢やジェンダー平等、同性婚の法改正の賛成といった現代的な社会問題に関しては進歩的な立場を取り、国民の多様な価値観を反映する可能性があります。また、消費増税の先送りや教育の無償化に対する一定の賛成も、生活を守り、社会の格差是正を考えている姿勢が伺えます。 一方、議員Bは長年の国政経験があり、内閣の要職もこなしてきた実績があります。しかし、大阪都構想において方針を変更するなど柔軟さも見せますが、統一教会との過去の接点や一貫性に対する疑問も残ります。集団的自衛権の行使容認について一部賛成するなど、保守的な立場も見られます。 政策の一貫性や多様な社会問題への対応力を考慮した結果、議員Aの方が現代社会の多様性を考慮しつつ、地元住民との結びつきを重視した政治を行う可能性が高いと判断しました。したがって、選挙で選ばれるべきは議員Aです。
岡本 あき子(おかもと あきこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 60歳 (1964年08月16日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(民進党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党 |
選挙区 | (比)東北 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 宮城県岩沼市出身で、幼少期には青森市、弘前市、秋田市にも居住した。 - 秋田大学教育文化学部附属中学校を卒業し、秋田県立秋田高等学校に入学後、青森県立青森高等学校に転入、その後宮城県第二女子高等学校に転移し、1983年に卒業した。 - 東北大学教育学部に進み、1987年に卒業。 - 卒業後、1987年にNTT東日本に就職し、同社の従業員として一定のキャリアを積んだ。
政治家としてのキャリア
- 1999年に仙台市議会議員選挙(太白区選挙区)で、民主党公認で立候補し初当選。その後5期にわたり連続当選した。 - 2017年に民進党県幹事長に就任。 - 2017年の衆議院選挙では、立憲民主党から立候補し比例復活で初当選した。 - 2020年に新たに結成された立憲民主党の宮城県連の代表に就任した。 - 2021年の衆議院選挙で再び比例復活により2期目の当選を果たした。 - 立憲民主党のジェンダー平等推進本部長代行を一時担当。
政治活動上の実績
- 1999年から2017年まで仙台市議会議員として5回連続当選を果たした。 - 2017年に衆議院議員選挙で立憲民主党から出馬し、比例復活で衆議院議員に初当選。宮城1区で土井亨氏に敗れたが、再度比例復活を果たし、通算2期の当選を果たした。 - 2020年、旧立憲民主党と旧国民民主党などの合流により誕生した新立憲民主党の宮城県連代表として活動した。 - 党の女性比率を向上させる施策にも関与したが、2022年8月に執行役員を退任。
政治的スタンス
- 憲法改正には「どちらかと言えば反対」の立場で、憲法9条への自衛隊の明記や緊急事態条項にも反対。 - 安全保障関連法や「敵基地攻撃能力」保有についても評価せず反対している。 - 選択的夫婦別姓制度や同性婚の法改正に賛成。LGBT理解増進法案やクオータ制の導入にも賛成。 - 森友学園問題に関して、さらなる調査や説明を求める姿勢を示している。 - 消費増税の先送りや教育の無償化を一定程度評価し、格差是正の優先、そして財政赤字への懸念は薄いとする立場。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 市議会議員としての長年の勤務経験から、地元住民との密接な関係・理解を持っている可能性が高い。 - 憲法、ジェンダー、教育など幅広い政策に関心を持ち、立場を率直に示している。 - 長期間にわたり民主党、民進党、立憲民主党といった政党を渡る中で一貫性のあるスタンスを維持していると評価される反面、党の変動に伴う柔軟性も求められる。
佐藤 茂樹(さとう しげき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 65歳 (1959年06月08日生) |
所属政党 | 公明党 (公明党→)(公明新党→)(新進党→)(自由党→)公明党 |
選挙区 | 大阪3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 滋賀県大津市に生まれる。 - 大津市立膳所小学校、大津市立栗津中学校を経て、滋賀県立膳所高等学校に進学。 - 京都大学法学部に進学し、法学士の称号を取得。 - 大学卒業後、日本IBMに勤務。
政治家としてのキャリア
- 1993年の第40回衆議院議員総選挙に旧大阪6区から公明党公認で立候補し初当選。 - 公明新党、新進党、自由党を経て、公明党に所属。 - 比例近畿ブロックからの単独立候補を続け、2000年には次点から繰り上げ当選を経験。 - 2012年からは大阪3区で立候補し、4期連続当選を続けている。 - 国土交通大臣政務官、厚生労働副大臣などの内閣の役職を歴任。 - 公明党内では、副代表や中央幹事会会長を務める。
政治活動上の実績
- 第1次小泉第2次改造内閣で国土交通大臣政務官に任命(2003年)。 - 第2次安倍内閣で厚生労働副大臣として労働、福祉、年金を担当(2013年)。 - 2012年以降、大阪3区で4期連続当選。 - 大阪都構想を巡っての住民投票では、党の方針に従い反対したが、後に賛成に転換し、住民投票へ積極的に協力を呼びかけた(2020年)。 - 集団的自衛権行使容認の法律に賛成票を投じた(第189回国会)。
政治的スタンス
- 選択的夫婦別姓制度導入に賛成。 - 日本国憲法第9条の改正に反対。 - 集団的自衛権の行使には根本的に反対していたが、一部の法律案には賛成票を投じた。 - 大阪都構想については、最初は反対していたが、政治的情勢の変化に伴い賛成に転じる。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 旧統一教会関連団体と過去に接点があったとされ、教団関連団体の月刊紙にインタビューが掲載された。 - 大阪都構想問題では立場を変えたこともあり、柔軟性を見せる一方で一貫性を問われる可能性も。 - 政治経験が豊富で、国会や党内でのリーダーシップを発揮し、多くの役職を歴任。