2024年10月衆議院議員ランキング 3回戦
山本左近 vs 美延映夫
勝: 美延映夫
戦評
議員Aと議員Bのどちらを選ぶべきか判断するために、それぞれの政治家としての実績、政治的スタンス、国民の代表としての適格性を検討しました。 議員Aは、元F1ドライバーとしての国際的な経験を持ち、モータースポーツ振興に力を入れています。ただし、資金管理団体による助成金問題や旧統一教会関連団体への祝電の件で、政治倫理への疑問が残る点が気になります。 一方、議員Bは、長年にわたり地方政治に携わり、市議会議長を務めた経験があることが強みです。ただし、市立高校吹奏楽部の動員や発達障害に関する条例案提出での過去の問題から、政治活動における倫理観に一部問題があったとされています。 議員Bは市議会での長い経験と地域運営に関わる実績があり、多様な政策に関心が見られ、多方面における政治的知見が示されています。その中で一部物議を醸す政策スタンスが見られるものの、国政において重要なリーダーシップの発揮や政策立案の経験は評価できるポイントです。 総合的に考慮し、私の判断では、議員Bの経験と政策への多面的な関心が国民の代表としてより適格であると考えます。
山本 左近(やまもと さこん)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 42歳 (1982年07月09日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(麻生派) |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 愛知県豊橋市出身。豊橋市立青陵中学校、愛知県立豊橋南高等学校を卒業。 - 南山大学総合政策学部に進学するも、モータースポーツ活動に専念するため中退。 - 1999年、全日本カート選手権のFAクラスチャンピオンを獲得。 - 2000年、鈴鹿サーキットレーシングスクール (SRS-F) へ入校。 - 2001年、トムスより全日本F3選手権へ参戦しシリーズ4位を獲得。 - 2004年、フォーミュラ・ニッポンに昇格し、近藤真彦率いるKONDO Racingから参戦。 - 2005年、SUPER GT第4戦SUGOで初優勝を遂げる。 - F1ドライバーとして、スーパーアグリ、スパイカー、HRTに所属し、合計21戦出場。
政治家としてのキャリア
- 2019年、第25回参議院議員通常選挙に自由民主党の比例区から立候補するも落選。 - 2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙に自由民主党より比例東海ブロック単独31位で立候補し、初当選。 - 自民党モータースポーツ振興議員連盟事務局長を務める。 - 2022年、岸田文雄内閣総理大臣に対しF1日本グランプリへの出席を働きかけた。
政治活動上の実績
- 2021年、自身の資金管理団体が「小学校休業等対応助成金」を82万3,280円受け取っていたことが判明(問題となり返金を決定)。 - 自民党モータースポーツ振興議員連盟事務局長としてモータースポーツの振興に取り組む。 - 2022年10月、岸田首相をF1日本グランプリに招待することに成功し、首相が日本のレースイベントに現職として初めて出席することを実現。
政治的スタンス
- 自由民主党所属で、麻生派に属する。 - モータースポーツ振興を積極的に推進している。 - 旧統一教会関連団体への祝電送付が過去に報じられている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 元F1ドライバーとしての国際的な経験と豊富なスポーツ業界での実績。 - 政治資金問題での返金対応を含めた、政治倫理への取り組みを注視すべき。 - 旧統一教会関連行事に関与があると指摘され、一部から透明性や政治倫理の面での批判がある。
美延 映夫(みのべ てるお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 63歳 (1961年05月23日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (自由民主党→)(大阪維新の会→)日本維新の会/大阪維新の会 |
選挙区 | 大阪4 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 大阪府大阪市北区に生まれる。 - 豊仁小学校、豊崎中学校、清風高等学校を経て、神戸学院大学法学部を卒業。 - 大学卒業後、民間企業に勤務し、特に旅行、貿易、不動産管理の業界で15年以上働いた。 - 服卸会社の役員を務める。 - 母親は元大阪市会議員である美延郷子氏。
政治家としてのキャリア
- 2003年に大阪市会議員選挙に北区選挙区から自由民主党公認で初当選し、以後4期14年大阪市会議員を務める。 - 大阪市会議長を第109代として2013年に務める。 - 2010年に自由民主党を離党し、大阪維新の会に参加。 - 2017年の第48回衆議院議員総選挙に大阪4区から日本維新の会公認で立候補するも落選。 - 2020年、比例近畿ブロックで繰り上げ当選し、初の衆議院議員に就任。 - 2021年の第49回衆議院議員総選挙で大阪4区にて当選、再選を果たす。
政治活動上の実績
- 2012年、「家庭教育支援条例案」では発達障害についての記述が人権侵害であるとして批判を受け、条例案提出を撤回する事態となる。 - 2013年、政治資金パーティーで市立高校吹奏楽部による演奏を行わせ、「教育の政治的中立性の侵害」として不信任案が可決され、市会議長職を12月に辞職した。 - 日本国憲法改正に賛成、アベノミクスを評価し、高度プロフェッショナル制度の導入に支持の立場をとる。 - 受動喫煙防止に反対し、法が家庭に立ち入ることには反対姿勢を示す。
政治的スタンス
- 日本国憲法の改正に賛成するが、第9条の改正への具体的な立場は示していない。 - 憲法への緊急事態条項の創設と、参議院選挙の「合区」に関する憲法改正には反対。 - 原子力発電について、当面の必要性を認めるものの将来的には廃止を望む。 - カジノの解禁に賛成。 - 日本の核武装や非核三原則の一部改定についても議論の必要性を示唆。 - 受動喫煙防止の法律について家庭内の関与に反対。 - アベノミクスを評価。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長期間にわたり市議会議員としての経験があり、その間に市会議長を務めるなどリーダーシップが問われる役職を歴任。 - 市立高校吹奏楽部の政治資金パーティーへの参加など過去において教育の政治的中立性に関する批判を受けたことがあり、政治活動における倫理観が問題視される場面があった。 - 「家庭教育支援条例案」に関する批判に対して対応を行った経歴があり、公共政策に対する配慮の必要性が認識されている。 - 核や防衛政策、原発問題に対する意見を持ち、多様な政策に関心を示す姿勢がある。 - 政治家としての信念や具体的な政策提案において、一部の政策は国民の意見と異なり慎重な評価が望まれる。