2024年10月衆議院議員ランキング 13回戦
屋良朝博 vs 山田勝彦
勝: 山田勝彦
戦評
両議員のこれまでの経歴、政治的スタンス、そして過去の問題行動を考慮した上で、議員Bを選ぶことが妥当であると考えます。議員Aは沖縄をはじめ、日本国内外の戦略的な問題に対して明確なスタンスを持っていますが、発言がしばしば物議を醸し、特に国際関係において微妙なバランスを崩しかねざる点が懸念されます。一方、議員Bは父親の影響が強く世襲政治家ではありますが、福祉分野での経験が豊富であり、教育や環境問題に積極的に取り組んでおり、現代の日本が直面する多様な社会課題に対する対応力を示しています。飲酒によるトラブルはあるものの、誠意を持って謝罪しており、今後の行動に期待することができます。
屋良 朝博(やら ともひろ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 62歳 (1962年08月22日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (自由党→)(旧国民民主党→)立憲民主党(小沢G) |
選挙区 | (比)九州 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 沖縄県中頭郡北谷町出身で、米軍基地の近くに生まれる。 - 沖縄県立北谷高等学校を卒業。 - フィリピン大学経済学部を卒業。1986年のピープルパワー革命に影響を受けてジャーナリストを志す。 - 沖縄タイムスで記者として勤務し、編集委員、論説委員、社会部長などを歴任。 - 2007年からハワイ東西センターの客員研究員として活動。 - 2012年にフリージャーナリストとなる。
政治家としてのキャリア
- 2018年12月、衆議院沖縄県第3区補欠選挙に立候補を表明し、自由党に入党。 - 2019年4月21日の補欠選挙で初当選し、無所属ながらも「オール沖縄」の支持を受け、辺野古移設反対を掲げて活動。 - 当選直後に国民民主党・無所属クラブに入会し、自由党から国民民主党に合流。 - 2020年8月、立憲民主党と旧国民民主党の合流新党への参加を表明。 - 立憲民主党沖縄県連の初代代表に就任(2020年11月〜2021年12月)。 - 2021年10月の選挙で落選するも、2023年10月に比例九州ブロックで繰り上げ当選し、再度衆議院議員に。
政治活動上の実績
- 2019年4月、衆議院沖縄県第3区補欠選挙で辺野古移設反対を掲げて当選。 - 当選後、国会にて米軍基地運用の問題に対する発言などを行い、日米関係の再構築を訴求。 - 2023年の演説にて、中国の尖閣諸島周辺海域での行動について発言し、物議を醸した。 - 在任中、選挙公報等における経歴の誤記が問題視され、経歴訂正を行った(2019年)。
政治的スタンス
- 日米安保体制の見直し、特に普天間飛行場の運用見直しを強調。 - 沖縄の独立についてSNSで言及し、「独立したらスッキリする」と発言し議論を呼ぶ。 - 中国との関係について、問題が提起されるが、相手国との共存を強調。また、尖閣諸島での中国の行動を一部儀礼的と表現。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- ジャーナリスト出身で、情報の収集と分析に強み。特に沖縄の基地問題に詳しい。 - 政治的立場や発言がしばしば物議を醸し出すが、それによって一貫した自身の意見を保ち説明責任を果たしている。 - 沖縄県連代表として地域への影響力を強化しようとしたが、在職期間中の不祥事(選挙ビラ誤記)への対応を巡り批判も。
山田 勝彦(やまだ かつひこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 45歳 (1979年07月19日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (旧立憲民主党→)立憲民主党 |
選挙区 | 長崎3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
• 1979年7月19日、長崎県大村市で生まれる。父親は元衆議院議員の山田正彦。 • 長崎県立大村高等学校を卒業後、法政大学社会学部に進学し、2003年3月に卒業。 • 同年4月に株式会社プレナスに入社し、社会人としてのキャリアを開始。 • 2009年、父・山田正彦が衆議院選挙で当選したのを機に政治事務所に入り、政治に関与し始める。 • 2010年、父親が農林水産大臣に就任した際、大臣秘書官として勤めるが同年に退職。 • 2013年10月に株式会社やまびこ学苑を設立し、2014年4月に子ども発達支援事業を開始。
政治家としてのキャリア
• 2018年、旧立憲民主党長崎県連合の代表に就任。 • 長崎県第3区総支部長に就任し、地元での政治的基盤を固める。 • 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で、長崎3区から出馬。小選挙区では敗れるが、比例九州ブロックで比例復活し初当選。 • 2024年1月、立憲民主党からの指名を受け、長崎3区補欠選挙に立候補。 • 2024年4月、長崎3区補欠選挙にて当選し第2期目の衆議院議員となる。
政治活動上の実績
• 2021年、比例九州ブロックで初当選を果たし、国政に参加。 • 2021年、立憲民主党の代表選挙で泉健太を支持する推薦人となる。 • 2022年、第次期衆院選候補として新長崎2区からの立候補が内定。 • 2024年4月、長崎3区の補欠選挙にて当選し、再び国政に返り咲く。
政治的スタンス
• 憲法改正には反対の姿勢を示し、特に憲法9条への自衛隊明記についてはどちらかといえば反対。 • 敵基地攻撃能力の保有には賛成の意見を表明。 • 普天間基地の辺野古移設について政府と沖縄県との対話を重視。 • 選択的夫婦別姓制度や同性婚の法整備に賛成。 • 原子力発電への依存をゼロにすることを主張し、環境問題や教育の無償化などに積極的な姿勢。 • 森友学園問題についての再調査を求める姿勢を示し、政府の説明責任を重視。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
• 世襲政治家としての側面があり、父親の影響が色濃いことが見られる。 • 福祉施設の運営経験があり、社会福祉や子ども支援に関する知識が豊富と思われる。 • 2021年には酒に酔って民家のドアをたたくトラブルを起こし、記者会見で改めて謝罪するなど公人としての責任感が問われる事態があった。 • 政治理念や政策に対する質問にあたっては具体的な政策提案を行い、積極的な姿勢を見せる。 • 政党内での影響力はあるものの、政治キャリアが浅いため、今後の実績と行動がより注目される。