2024年10月衆議院議員ランキング 18回戦
小里泰弘 vs 手塚仁雄
勝: 手塚仁雄
戦評
議員Aは政治家として多くの役職を経験し特に農林水産分野や災害対策において実績を挙げているが、脱税企業からの資金問題や統一教会の関連イベントへの関与などのスキャンダルが指摘されている。また、憲法問題や消費税増税についての強い支持を表明している点で、一部の国民から反発を受ける可能性もある。 議員Bは多様な政党間を渡り歩き、様々な選挙を経て政治手腕を磨いているのが特徴であり、内閣総理大臣補佐官としての経験があるものの、政治献金関連の問題が指摘されている。ただし、憲法改正や核武装、規制問題に対するスタンスは、国民に配慮した穏健派の立場をとっている点で評価できる。 総合的に評価すると、倫理面での問題はあるものの、議員Bの方が国民の多様な声を反映しやすいスタンスと見られる。特に、核武装や憲法改正に慎重な立場は多くの国民に支持される可能性が高い。
小里 泰弘(おざと やすひろ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 66歳 (1958年09月29日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(谷垣G→無派閥) |
選挙区 | (比)九州 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 鹿児島県姶良郡霧島町(現:霧島市)生まれ。 - 鹿児島県立鶴丸高等学校卒業。 - 慶應義塾大学法学部法律学科を卒業し、法学士号を取得。 - 野村証券に入社。 - 父・小里貞利(元衆議院議員)の労働大臣就任に伴い大臣秘書官に就任。震災復興対策担当大臣、総務庁長官兼中央省庁改革等担当大臣の秘書官も務めた。
政治家としてのキャリア
- 2005年、第44回衆議院議員総選挙に鹿児島4区から初当選。 - 2006年、自由民主党総裁選挙で谷垣禎一の推薦人。 - 2009年、自民党の政権力委員会で農林水産副担当に就任。影の内閣でも農林水産副大臣。 - 2012年、谷垣禎一の勉強会「有隣会」に参加。第46回総選挙で3選。 - 2013年、農林水産大臣政務官に就任。 - 2014年、環境副大臣兼内閣府副大臣に就任。第47回総選挙で4選。 - 2016年、衆議院農林水産委員長に就任。 - 2017年、第48回総選挙で5選。衆議院財務金融委員長に就任。 - 2018年、農林水産副大臣に就任。 - 2021年、第49回総選挙で比例復活し6期目。衆議院災害対策特別委員長に就任。 - 2023年、第2次岸田第2次改造内閣で内閣総理大臣補佐官(農山漁村地域活性化担当)に就任。 - 2024年、農林水産大臣に就任。
政治活動上の実績
- 2006年、北薩地域での豪雨災害後に川内川の治水事業を推進し、総額1000億円の大治水事業を実現。 - 2011年、東日本大震災発生時、自民党の緊急対策プロジェクトチーム座長として577項目の対策案を政府に提言し、震災関連法案を多数策定。 - 脱税で罰金判決を受けた企業からのパーティー券購入による資金提供問題。 - 統一教会の関連団体イベントに関与し、その顧問として名が挙げられた。 - 消費税増税に関する一貫した支持表明および政策提言。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成。 - 集団的自衛権の行使禁止に関する憲法解釈の見直しに賛成。 - 日本の核武装に関して国際情勢に応じ検討する姿勢。 - 消費税増税に一貫して賛成の立場を取る。 - 選択的夫婦別姓制度については態度が変わり、最新のアンケートでは賛成。 - 日本会議、神道政治連盟など様々な議員連盟に所属。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長きにわたり農林水産分野での政策立案や災害対策に尽力している点。 - 政治資金問題や統一教会関連問題があり、資金管理や社会的影響に関する批判も受けている。 - 父の影響を受けた世襲議員であることと、政治活動上での経験の豊富さが特徴。 - 政策においては比較的リベラルな姿勢を示しているが、核武装検討など一部で強硬なスタンスも持っている。 - 慎重な政策評価が必要とされるが、一貫した政治キャリアの中で農政や防災対策に積極的に取り組んでいる。
手塚 仁雄(てづか よしお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 58歳 (1966年09月14日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (日本新党→)(無所属→)(旧民主党→)(民主党→)(民進党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党(野田グループ) |
選挙区 | 東京5 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都目黒区出身。 - 目黒区立宮前小学校、世田谷区立八幡中学校を経て、早稲田大学本庄高等学院を卒業。 - 早稲田大学第一文学部に進学し、学生時代には雄弁会に加わり副幹事長を務めた。 - 大学在学中に中国の南京大学へ短期留学し、帰国後は政策集団「自由社会フォーラム」で政策立案研究に従事。 - 父は音楽評論家の磯野晃雄。 - 手塚姓は養子縁組によるものであり、母方の祖父による。
政治家としてのキャリア
- 1993年、日本新党に入党後、同年の東京都議会議員選挙で目黒区選挙区から最年少で初当選。 - 1996年まで東京都議会議員(1期)を務め、その後、旧民主党の結党に参加。 - 2000年から衆議院議員として初当選、当選回数は5回。 - 野田内閣では、内閣総理大臣補佐官(政治主導による政策運営及び国会対策担当)を務めた。 - 民進党、立憲民主党などを経て、現在は立憲民主党に所属。
政治活動上の実績
- 2000年、東京5区で初当選。 - 2003年、東京5区で再選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で4年ぶりに国政復帰。 - 2011年、民主党代表選挙で野田佳彦を支持し、内閣総理大臣補佐官に就任。 - 2017年、比例東京ブロックから復活当選し国政に復帰。 - 2021年、東京5区で自民党候補を破り再選。
政治的スタンス
- 憲法第9条の改正に反対。 - 日本の核武装に反対し、非核三原則の変更も反対。 - アベノミクスを評価しない。 - カジノ解禁に反対。 - 女性宮家創設に賛成。 - 受動喫煙防止のため原則禁煙法改正に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 内閣総理大臣補佐官として政治運営および国会対策を担当した経験を持つ。 - 多くの選挙での挑戦と当選を積み重ねた経験で得た政治手腕。 - 規制や環境問題に関するスタンスを持ち、特に受動喫煙について変遷しているが、一貫した政治的信念を持つことが求められる。 - 過去に政治献金や国会施設利用の問題が指摘されたことがあるため、倫理面での公正さについての評価が必要。