2024年10月衆議院議員ランキング 21回戦
小泉龍司 vs 西銘恒三郎
勝: 小泉龍司
戦評
議員Aと議員Bの両者共に豊富な経験と実績を持つことは共通していますが、両者の選出に関しては異なる考慮点があります。議員Aは東京大学卒業後、大蔵省でのキャリアによって得られる知性と行政経験がある一方で、選挙法違反報道や最近の政治資金パーティー収入の過少記載疑惑など、誠実さに若干の疑念があります。ただし、政策に関しては一貫したスタンスを持ち、法務大臣としての運営に関して評価されるところがあります。また、ジェンダー関連法案に関しては進歩的な立場をとっており、これが多様性尊重の面で支持を集める可能性があります。 一方で、議員Bは沖縄や北方領土関連政策において重要な役割を果たしてきた実績があり、地域に根ざした政治活動が評価されています。ただし、政策面での転向があることや、親族に多くの政治家がいることによる影響力への懸念が信頼性に影響を与えています。また、献金問題が報じられるなど、資金面でも問題が指摘されています。 総じて、議員Aは政策の一貫性があり、特に全国的な観点からの法務行政やジェンダー問題に貢献が期待できるため、選挙での適格性があると判断されます。そのため、次回選挙では議員Aを選ぶべきと言えるでしょう。
小泉 龍司(こいずみ りゅうじ)
議員データ

衆議院議員 | |
年齢 | 72歳 (1952年09月17日生) |
所属政党 | 自由民主党 (無所属→)(自由民主党→)(無所属→)自由民主党(二階派→無派閥) |
選挙区 | 埼玉11 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1952年、埼玉県秩父市に生まれる。 - 1975年、東京大学法学部第2類(公法コース)を卒業。 - 卒業後、大蔵省に入省し国際金融局総務課に配属。 - アメリカ合衆国のコロンビア大学大学院で客員研究員を務める。 - 1996年4月、大蔵省を退官。
政治家としてのキャリア
- 1996年の第41回衆議院議員総選挙に埼玉11区から無所属で出馬して落選。 - 2000年の第42回衆議院議員総選挙で無所属で出馬し、自民党前職を破り初当選。 - 2003年11月、第43回衆議院議員総選挙で自由民主党から再選。 - 2005年、郵政民営化法案に反対し自民党を離党、選挙で落選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で国政に復帰し、院内会派「国益と国民の生活を守る会」を結成。 - 2017年、自民党に復党し第48回衆議院議員総選挙に当選。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で自民党公認候補として7選を果たす。 - 2023年9月、第2次岸田第2次改造内閣で法務大臣に就任。
政治活動上の実績
- 2000年11月、自由民主党に入党し以後の選挙で連続当選。 - 2005年、郵政民営化法案に反対し、自民党の副幹事長を辞任。 - 2009年、選挙運動で公職選挙法に抵触する問題が報じられる(弁当・お茶の提供)。 - 2023年、政治資金パーティー収入の過少記載疑惑で二階派を退会。 - 2024年には、法務大臣として東京地検特捜部の捜査の対象になった自民党派閥に関する問題に直面。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、9条改憲にはどちらかといえば賛成。 - 敵基地攻撃能力の保有、普天間基地の辺野古移設に肯定的。 - 日本の過去の侵略について、村山談話と河野談話の見直しには反対。 - ジェンダーに関連して、選択的夫婦別姓と同性婚に賛成。 - 原子力発電の依存度は下げるべきと主張。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 東京大学卒業後、大蔵省でのキャリアと国際経験を持ち、知性と行政経験を背景に持つ。 - 率直な主張を持ち、政策の一貫性を示すも、過去には選挙法違反報道があるため、誠実さに疑念が残る。 - 政治資金の問題で派閥を退会するものの、継続する法務大臣としての活動が適切であるかどうか批判を受ける可能性がある。
西銘 恒三郎(にしめ こうさぶろう)
議員データ

衆議院議員 | |
年齢 | 70歳 (1954年08月07日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(茂木派) |
選挙区 | 沖縄4 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1954年8月7日、米国施政下の沖縄、島尻郡知念村(現・南城市)生まれ。 - 真和志教育区立寄宮中学校、沖縄県立那覇高等学校を経て、上智大学経済学部経営学科卒業。 - 中学・高校では野球部でキャプテンを務める。 - 大学卒業後、沖縄振興開発金融公庫に入社。 - 父・西銘順治の秘書を務めた。 - 兄弟にも政治家が多数いる(長兄・西銘順志郎、弟・西銘啓史郎)。
政治家としてのキャリア
- 1988年、沖縄県議会議員に初当選し、4期務める。 - 2003年、第43回衆議院議員総選挙にて初当選(沖縄4区)。 - 2008年、福田康夫改造内閣で国土交通大臣政務官を務める。 - 2014年、第2次安倍改造内閣で総務副大臣となる。 - 2017年、第3次安倍第3次改造内閣で経済産業副大臣に就任。 - 2021年、第1次岸田内閣で復興大臣兼内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策担当)として初入閣。 - 衆議院安全保障委員長や国土交通委員長も歴任。 - 2023年、自民党幹事長代理に就任。
政治活動上の実績
- 2021年に復興大臣として福島原発事故再生総括を担当。 - 沖縄及び北方対策担当大臣として、沖縄を中心とした政策に関与。 - 2008年から麻生内閣まで国土交通大臣政務官を歴任し、交通政策などに携わる。 - 2013年に辺野古移転について「やむを得ない」と立場を変更し、一定の批判を受ける。 - 2017年、名護市辺野古移設の関連工事を受注した業者から献金を受けたと報じられる。
政治的スタンス
- 選択的夫婦別姓制度導入に曖昧な立場を示しつつ、議員連盟には参加。 - 辺野古移設は「やむを得ない」と認め、県内移設を条件付きで容認。 - アベノミクス、安全保障関連法、消費増税10%などを評価。 - 憲法改正、特に戦争放棄と自衛隊に関する改正に賛成。 - 日本のTPP参加に反対、日本の核武装も将来にわたって検討すべきでないとする。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政策面での一貫性に疑問を感じる声もあるが、経験豊富な実務家としての能力は評価されている。 - 政治資金を巡るスキャンダルや公職選挙法違反の疑惑がある。 - 一族に政治家が多く、政策決定において家族の影響を感じる構造がある。 - 政策推進力を持つ一方で、沖縄問題に対する立場の変遷が信頼性に影響を与えることも。