2024年10月衆議院議員ランキング 14回戦
小泉龍司 vs 三ッ林裕巳
勝: 小泉龍司
戦評
議員AとBの両者ともに政治経歴や実績が豊富で、それぞれの背景に特徴があります。議員Aは、長い行政経験と法務分野での現役の大臣としての経験があり、グローバルな視点が期待できます。憲法改正に前向きである一方で、選挙法違反や政治資金の問題が過去にあり、信頼性に疑念が残る点は注意が必要です。 議員Bは、医師としての専門知識を活かした政策立案が期待されますが、政治的な面では世襲による見方や、選択的夫婦別姓に反対といった古典的な政策姿勢が批判されています。また、政治資金の不透明性が疑われる報道もあるため、信頼性に課題があります。 最終的な判断として、国の法無策との取り組みや知性を評価し、議員Aの背景がより有利と見られます。ただし、誠実さや透明性の問題は引き続き追求する必要があります。
小泉 龍司(こいずみ りゅうじ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 72歳 (1952年09月17日生) |
所属政党 | 自由民主党 (無所属→)(自由民主党→)(無所属→)自由民主党(二階派→無派閥) |
選挙区 | 埼玉11 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1952年、埼玉県秩父市に生まれる。 - 1975年、東京大学法学部第2類(公法コース)を卒業。 - 卒業後、大蔵省に入省し国際金融局総務課に配属。 - アメリカ合衆国のコロンビア大学大学院で客員研究員を務める。 - 1996年4月、大蔵省を退官。
政治家としてのキャリア
- 1996年の第41回衆議院議員総選挙に埼玉11区から無所属で出馬して落選。 - 2000年の第42回衆議院議員総選挙で無所属で出馬し、自民党前職を破り初当選。 - 2003年11月、第43回衆議院議員総選挙で自由民主党から再選。 - 2005年、郵政民営化法案に反対し自民党を離党、選挙で落選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で国政に復帰し、院内会派「国益と国民の生活を守る会」を結成。 - 2017年、自民党に復党し第48回衆議院議員総選挙に当選。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で自民党公認候補として7選を果たす。 - 2023年9月、第2次岸田第2次改造内閣で法務大臣に就任。
政治活動上の実績
- 2000年11月、自由民主党に入党し以後の選挙で連続当選。 - 2005年、郵政民営化法案に反対し、自民党の副幹事長を辞任。 - 2009年、選挙運動で公職選挙法に抵触する問題が報じられる(弁当・お茶の提供)。 - 2023年、政治資金パーティー収入の過少記載疑惑で二階派を退会。 - 2024年には、法務大臣として東京地検特捜部の捜査の対象になった自民党派閥に関する問題に直面。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、9条改憲にはどちらかといえば賛成。 - 敵基地攻撃能力の保有、普天間基地の辺野古移設に肯定的。 - 日本の過去の侵略について、村山談話と河野談話の見直しには反対。 - ジェンダーに関連して、選択的夫婦別姓と同性婚に賛成。 - 原子力発電の依存度は下げるべきと主張。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 東京大学卒業後、大蔵省でのキャリアと国際経験を持ち、知性と行政経験を背景に持つ。 - 率直な主張を持ち、政策の一貫性を示すも、過去には選挙法違反報道があるため、誠実さに疑念が残る。 - 政治資金の問題で派閥を退会するものの、継続する法務大臣としての活動が適切であるかどうか批判を受ける可能性がある。
三ッ林 裕巳(みつばやし ひろみ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 69歳 (1955年09月07日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 埼玉14 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 埼玉県幸手市で生まれる。 - 幸手市立幸手中学校、埼玉県立春日部高等学校を卒業。 - 日本大学医学部を1982年に卒業。 - 日本大学医学部附属板橋病院で内科(腎臓、循環器)医師として勤務し、1983年から1984年には春日部市立病院、1988年から1989年には志木市立救急市民病院で勤務。 - 1995年からは日本歯科大学内科学講座助教授を務め、2008年には日本歯科大学附属病院の内科科長、2009年には同病院の副院長、2011年には日本歯科大学生命歯学部の教授兼日本大学医学部の臨床教授に就任。
政治家としてのキャリア
- 2012年12月、第46回衆議院議員総選挙にて自由民主党から埼玉14区に出馬し初当選。 - 2014年12月、第47回衆議院議員総選挙で再選。 - 2015年10月、厚生労働大臣政務官を歴任。 - 2017年10月、第48回衆議院議員総選挙で3選を果たす。 - 2020年9月、内閣府副大臣に就任し、様々な政策を担当。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で4選達成。 - 2022年10月、衆議院厚生労働委員長に就任。
政治活動上の実績
- 2014年、選択的夫婦別姓制度に反対を表明。 - 2019年、自民党副幹事長に就任。 - 2020年、日本学術会議の会員任命問題に関する政府答弁を担当。 - 2023年、政治資金パーティーの裏金問題で、キックバックを受けた疑惑が報道される。 - 2021年に選択的夫婦別姓に反対する文書を地方議会議長に送付し批判を受ける。
政治的スタンス
- 憲法改正と集団的自衛権の行使を支持。 - 村山談話・河野談話の見直しを主張。 - ヘイトスピーチの法律規制に賛成。 - アベノミクスを評価し、軽減税率導入に賛成。 - ヤングケアラーの課題に取り組む姿勢を示す。 - HPVワクチンの積極的勧奨再開を支持。 - 飲食店等の原則禁煙化には反対の立場。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 父親や兄弟も政治家という世襲政治家であり、政治的な基盤に家族の影響が強く出ている。 - 政治資金の問題や選択的夫婦別姓反対の姿勢に批判があり、クリーンなイメージに課題がある。 - 医師としての専門知識を活かした健康政策にも従事してきたが、喫煙に対しては反喫煙施策に反対の姿勢を見せるなど、意見に一貫性が求められる。