2024年10月衆議院議員ランキング 30回戦
小林鷹之 vs 関芳弘
勝: 関芳弘
戦評
議員Aと議員Bの比較では、両者とも政治家としての経験や能力を持っている一方で、いくつかの問題を抱えている点が共通しています。議員Aは、防衛や経済安全保障、宇宙政策などでの実績があり、外交や経済分野での強みを持っている反面、政治資金の不透明性や旧統一教会との関係についての問題があります。議員Bは、経済や環境政策に関する経験が豊かで、副大臣として多くの政策に関与してきましたが、統一教会関連の活動報道や政治資金に関する疑義がある点で不安が残ります。 総体的に見て、議員Aは科学技術政策や経済安全保障など、より高度な政策分野での実績が目立ちますが、議員Bには経済や環境政策での継続的な取り組みがある点も考慮されるべきです。しかし、議員Bは、少なくとも議員Aと比べて経済政策における実地経験が豊富であり、政策立案過程での実務経験も多く、連続的に国民の信任を得ていることから、若干の優位性があると評価できます。
小林 鷹之(こばやし たかゆき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 50歳 (1974年11月29日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(二階派) |
選挙区 | 千葉2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 千葉県市川市で出生 - 浦安市立美浜南小学校卒業 - 開成中学校・高等学校を卒業 - 東京大学法学部に入学、一時は慶應義塾大学経済学部に仮面浪人として在籍 - 大蔵省(財務省)に入省、理財局資金第一課に配属 - 在学中にボート部で主将を務める - ハーバード大学ケネディ行政大学院で公共政策修士を取得 - アメリカ合衆国日本国大使館で二等、一等書記官を歴任 - 2010年に退官
政治家としてのキャリア
- 自由民主党千葉県第2区選出の衆議院議員に4回当選(2012年初当選) - 第3次安倍第2次改造内閣で防衛大臣政務官を務める(2016年 - 2017年) - 第1次岸田内閣で内閣府特命担当大臣(科学技術政策、宇宙政策)に就任(2021年) - 第2次岸田内閣で内閣府特命担当大臣(経済安全保障)にも就任(2022年) - 2024年に自由民主党総裁選挙に出馬するも5位に終わる
政治活動上の実績
- 2012年の衆議院議員選挙で初当選し、その後4選を果たしている - 防衛大臣政務官として第3次安倍第2次改造内閣に参画(2016年 - 2017年) - 内閣府特命担当大臣として経済安全保障、科学技術政策、宇宙政策に尽力(2021年 - 2022年) - 2021年、自民党総裁選で高市早苗を支持 - 政治資金収支報告書に不記載の問題が発覚(2024年)
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成する立場を取っており、自衛隊の明記を支持 - 敵基地攻撃能力の保持に賛成 - アメリカ合衆国との同盟関係の強化を支持 - 原発再稼働を支持し、安倍内閣時代の経済政策「アベノミクス」を評価 - ジェンダー平等に関連する選択的夫婦別姓制度や同性婚に反対
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政策通として自認し、知識や経験に基づいた提言を行う - 外交、経済、安全保障など幅広い分野に関する専門知識を持つ - 旧統一教会との関係が報道され、説明責任と関係断絶を表明 - 政治資金問題に対する対応に一部不安が残る - 高い教育背景と経験を有するが、特定の政策については保守的な見解を示し、評価が分かれることもある
関 芳弘(せき よしひろ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 59歳 (1965年06月07日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 兵庫3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1965年6月7日、徳島県小松島市で生まれる。 - 徳島県立城ノ内高等学校を卒業。 - 関西学院大学経済学部進学し、金融政策や銀行論を専門とする川口慎二のゼミで学んだ。 - 大学卒業後、住友銀行(現三井住友銀行)に就職した。 - 2011年、英国国立ウェールズ大学大学院に入学し、2015年に経営学修士(MBA)を取得。
政治家としてのキャリア
- 2005年9月、第44回衆議院議員総選挙で自民党公認で兵庫3区から出馬し、初当選。 - 2008年2月、町村派に入会。 - 2012年12月、第46回衆議院議員総選挙で再選。 - 2013年1月、自民党副幹事長に就任。 - 2014年9月、経済産業大臣政務官に就任し、同年12月の総選挙で3選。 - 2016年8月、環境副大臣に就任。 - 2017年10月、第48回衆議院議員総選挙で4選。 - 2018年10月、経済産業副大臣に就任。 - 2019年9月、自民党内閣第二部会長に就任。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で5選。 - 衆議院環境委員長に就任。
政治活動上の実績
- 初当選後、経済産業、環境に関する副大臣や大臣政務官を歴任した。 - 2019年、自民党内閣第二部会長として幅広い政策分野(沖縄・北方対策、科学技術、宇宙政策等)に関与。 - 2021年、選挙区での選挙戦を制し、衆議院議員として5選目の当選を果たす。 - 統一教会関連団体の会合に出席していることが報じられた。 - 兵庫第3選挙区の政治資金に関する疑義が報道された。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に憲法9条への自衛隊の明記を支持している。 - 敵基地攻撃能力の保有に賛成。 - 普天間基地の辺野古移設について、政府の埋め立て方針を支持。 - 日韓の歴史問題における政府の外交方針を支持。 - 選択的夫婦別姓制度と同性婚に対し、いずれも反対の立場。 - 原子力発電の現状維持を主張し、消費税率の現状維持を支持。 - 森友学園問題について、追加の調査や説明は不要と考えている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 金融業界出身で、経済および経営に関する実務経験と学問的知識を有している。 - 政策の一部については保守的であるが、連続して国民の信任を得ている実績がある。 - 統一教会関連の活動に関与をしているとの報道を受け、多様な価値観の尊重への姿勢が問われている。 - 経済、環境政策において、各種制度改革や推進に携わってきた経験がある。