2024年10月衆議院議員ランキング 18回戦
寺田稔 vs 藤岡隆雄
勝: 寺田稔
戦評
議員Bは、これまでに選挙での落選を重ねつつも、粘り強く政治活動を続け、比例で初当選を果たしています。この点は議員としての根性を評価するに値します。しかし、党派を何度も変更し、そのたびに政策スタンスが変わることは、一貫性の欠如を示唆しており、政治家としての信頼性に疑問を抱かせます。また、組織的支持がある一方で、その組織が抱える政治的背景は議論の余地があります。他方、議員Aは不祥事と不適切な資金管理の問題があるものの、行政と国際分野での経験が豊富であり、政策形成に一定の経験を持っています。ただし、問題に対する透明性の欠如と、政治的信頼の低下は大きな問題です。選択は難しいですが、豊富な行政経験と政策形成能力が将来的に国益に貢献することを期待して、議員Aが選ばれるべきと考えます。
寺田 稔(てらだ みのる)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 67歳 (1958年01月24日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(岸田派→無派閥) |
選挙区 | 広島5 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1958年1月24日、広島県広島市で生まれる。 - 広島大学附属中学校・高等学校を卒業。 - 東京大学法学部第2類(公法コース)を卒業。 - 1980年に大蔵省(現在の財務省)へ入省し、主計局に配属される。 - 1982年からハーバード大学ケネディ・スクールへ留学し、1984年に公共政策修士号(MPP)を取得。 - 帰国後、国際金融局国際機構課企画係長や長浜税務署長、在ワシントン日本大使館書記官などを歴任。 - その他、大臣官房文書課広報室長、徳島県総務部長、財務省主計局主計官(防衛係担当)を務める。
政治家としてのキャリア
- 2004年、広島5区の衆議院議員補欠選挙で初当選。 - 2005年、広島5区で再選し、第1次安倍改造内閣で防衛大臣政務官に任命される。 - 2009年の衆議院議員総選挙で落選。 - 2012年に東京都選挙管理委員会から立候補し、再選を果たす。第2次安倍内閣で内閣府副大臣兼復興副大臣に就任。 - 2016年、自民党国防部会長に就任。 - 2019年、総務副大臣兼内閣府副大臣を務める(第4次安倍第2次改造内閣)。 - 2021年、第2次岸田内閣で内閣総理大臣補佐官に就任。 - 2022年、総務大臣に任命されるが、後に辞任。
政治活動上の実績
- 2002年に呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)の建設に尽力。 - 2021年、第2次岸田内閣で内閣総理大臣補佐官(国家安全保障に関する重要政策及び核軍縮・不拡散問題担当)に就任。 - 2022年、不適切な政治資金収支報告書の提出などによる資金の還流問題が発覚し、総務大臣を辞任。 - 2023年、公選法違反の疑いで東京地検特捜部から任意で事情聴取されるが、不起訴処分となる。
政治的スタンス
- 憲法改正賛成、特に緊急事態条項を設けることに賛成。 - 敵基地攻撃能力の保持にどちらかといえば賛成。 - 普天間基地の辺野古移設にどちらかといえば賛成。 - 選択的夫婦別姓制度にはどちらかといえば反対の姿勢を示す。 - 同性婚を認めることにも反対姿勢。 - 原子力発電への依存度は下げるべきだと考えている。 - 新型コロナウイルス対策として消費税率の引き下げは必要ないと主張。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 広範囲の行政経験と国際経験を持ち、政策形成能力に期待される。 - 複数の不祥事に関与し、総務大臣としての信頼性が損なわれた影響がある。 - 家系や親族に影響力のある政治家が多く、世襲議員としての側面が強い。 - 特定の事件について、虚偽の国会答弁の疑いが指摘され、政治的信頼性が問われている。 - 統一教会との関係が報じられたが、詳細な回答を拒否し透明性に欠ける対応が続く。
藤岡 隆雄(ふじおか たかお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 47歳 (1977年03月28日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (日本創新党→)(無所属→)(みんなの党→)(民主党→)(民進党(旧長島G)→)(希望の党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党(重徳派) |
選挙区 | (比)北関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 愛知県に生まれる。 - 大阪大学基礎工学部を卒業。 - 大阪大学大学院在学中に国家公務員I種(経済職)試験合格。 - 2001年、金融庁入庁し、金融商品取引法担当課長補佐を務める。 - 渡辺喜美衆議院議員の政策担当秘書を務める。
政治家としてのキャリア
- 2010年、日本創新党から参議院東京都選挙区候補として発表されるが公認を撤回される。 - 同年、杉並区長選挙に無所属で立候補するも落選。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙ではみんなの党から栃木4区で立候補し落選。 - 2014年、みんなの党から民主党に転じ、再び栃木4区から立候補するも落選。 - 2017年、希望の党で栃木4区から立候補するも落選。 - 2018年、旧立憲民主党栃木4区支部長に就任。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙に立憲民主党公認で栃木4区から出馬し比例で初当選。
政治活動上の実績
- 2012年、郵政民営化見直し法案について小泉内閣前の官制郵政を批判。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で比例復活に成功。
政治的スタンス
- かつては憲法第9条改正に賛成したが、2021年時点で反対。 - 安全保障関連法案の成立は「どちらかと言えば評価する」と回答。 - 歳出削減より財政出動を優先すべきと一時回答していたが、現在は曖昧。 - 消費税の引き下げに賛成。 - 同性結婚と選択的夫婦別姓制度に賛成。 - 外国人労働者の受け入れを進めるべきと考えている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 党派を何度も変えており、そのたびに異なる主張をしている。 - JR総連からの組織推薦を受けているが、これは革マル派の影響下にあるとされる組織でもある。 - 各選挙区で落選を繰り返すも政治活動を続け、ついに比例復活で当選を果たした根性がある。