2024年10月衆議院議員ランキング 29回戦
宮路拓馬 vs 菊田真紀子
勝: 宮路拓馬
戦評
両議員ともに個性豊かな背景とキャリアを持っているが、議員Aは特に行政経験が豊富で、政策立案力に優れる点が目立つ。特にフェムテックや障害者の権利の擁護、性暴力撲滅など、現代社会において取り組むべき課題に積極的に関与していることは高く評価できる。一方で、議員Bも長年の政治経験と柔軟な政策姿勢があり、一定の支持基盤を築いている。しかし、議員Aの現実的な問題への取り組み姿勢や、幅広い政策分野における実績が、特に現代の複雑な社会課題に対処するために求められる資質として非常に重要と考えられる。これらを踏まえ、次の選挙において選ばれるべきは議員Aである。
宮路 拓馬(みやじ たくま)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 45歳 (1979年12月06日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(森山派→無派閥) |
選挙区 | 鹿児島1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 鹿児島県加世田市(現南さつま市)に生まれる。 - 加世田聖母幼稚園、鹿児島市立桜丘東小学校、鹿児島中学校(現鹿児島修学館中学校)、鹿児島県立鶴丸高等学校を卒業。 - 東京大学法学部に進学し、法律・政治学を学ぶ。 - 卒業後は総務省に入省し、自治行政局市町村課、奈良県財政課、消防庁、広島市財政課長、内閣官房参事官補佐、総務省大臣官房秘書課補佐等を歴任。
政治家としてのキャリア
- 2014年12月の第47回衆議院議員総選挙で鹿児島3区から自由民主党公認で出馬し初当選(比例復活)。 - 衆議院農林水産委員会、法務委員会、原子力問題調査特別委員会で活動。 - 自民党では農林部会副部会長、畜産・酪農対策委員会事務局長、青年局事務局次長を務める。 - 2017年衆議院議員総選挙では比例九州ブロックで再選。 - 菅義偉内閣で総務大臣政務官を務め、2021年には第2次岸田内閣で内閣府大臣政務官に就任。 - 2021年の衆議院議員総選挙で鹿児島1区から出馬し、3選を果たす。
政治活動上の実績
- 2020年:菅義偉内閣で総務大臣政務官に就任、地方行政、地方財政、地方税制、消防を担当。 - フェムテック振興議員連盟を設立、事務局長を務め、女性の健康課題に取り組む。 - 性暴力撲滅や障害者の性被害対策に関する議員連盟で活発に活動。 - 難聴対策推進議員連盟などで政策立案に取り組む。 - コロナ禍においてオンラインでの意見交換を導入し、地元の支援を図った。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成、自衛隊の明記や集団的自衛権の保持を主張。 - 経済政策では消費税10%に賛成し、カジノ解禁にも支持を示す。 - ジェンダー問題に関して選択的夫婦別姓制度に賛成し、同性婚の法改正も支持。 - フェムテックの振興に力を入れ、女性の健康問題と経済的展望を両立させる政策を推進。 - 地方産業と共存した受動喫煙対策。 - 原子力発電の現状維持を望む。「
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 東京大学法学部出身であり、法律・政治に関する知識を有する。 - 総務省時代の豊富な行政経験を踏まえた政策立案能力。 - 地元鹿児島における活動を通じた地域の問題解決への貢献と地域理解。 - 社会の多様性に対応した政策、女性や障害者の権利擁護に取り組む姿勢。 - 一方で、受動喫煙の規制に対する反対姿勢には、公共健康促進の観点から賛否が分かれる可能性。
菊田 真紀子(きくた まきこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 55歳 (1969年10月24日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (自由民主党→)(自由党→)(民主党(小沢G・民社協会)→)(民進党(前原G)→)(無所属→)立憲民主党(小勝会) |
選挙区 | 新潟4 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 群馬県藤岡市で生まれ、新潟県加茂市で育つ。 - 新潟県立加茂高等学校に進学し、バレー部の主将を務める。 - 高校卒業後、父の勧めで中国の黒竜江大学に留学(1988年~1990年)。 - 帰国後、中国語会話教室を経営。
政治家としてのキャリア
- 1995年、25歳で加茂市議会議員に最年少で初当選し、自由民主党に所属。 - 2000年、新潟4区から自由党公認で衆議院議員選挙に初出馬するも落選。 - 2003年、衆議院議員選挙で民主党公認で初当選を果たす。 - 2010年には菅直人内閣で外務大臣政務官に就任。 - 2022年9月から立憲民主党ネクスト文部科学大臣を務める。
政治活動上の実績
- 2010年、菅直人第1次改造内閣にて外務大臣政務官に任命され、菅直人第2次改造内閣まで務めた。 - 立憲民主党新潟県連代表を務めたが、2022年の参議院選挙敗北の責任を取り辞任。 - 複数党派に所属しながら、7回の衆議院選挙当選を果たしている。 - 小選挙区では新潟4区でたびたび自民党候補に勝利。
政治的スタンス
- 憲法改正に対しては慎重な立場をとり、自衛隊の明記には反対。 - 選択的夫婦別姓制度や同性婚を支持し、ジェンダー平等に積極的。 - 外交・安全保障面では、安全保障関連法には批判的で、対話を重視。 - 経済政策ではアベノミクスを評価せず、森友学園問題での政府対応にも批判的。 - 原発の再稼働には以前は賛成していたが、現在は曖昧。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長きにわたる議員経験と党内外の政治キャリアを持ち、その間に培った政策立案能力がある。 - 家族や個人の困難を乗り越えつつ、議員活動を続けた粘り強さ。 - 多様な政策課題に応じた柔軟な政治姿勢を持ち、立憲的価値を支持。 - 選挙戦においても、地域での支持を受けつつ与党に対抗してきた実績がある。