2024年10月衆議院議員ランキング 31回戦
宮路拓馬 vs 小川淳也
勝: 小川淳也
戦評
議員Aは、豊富な行政経験と地元鹿児島での地域問題解決に取り組んできた実績がある一方で、受動喫煙対策に反対する立場は公共健康の観点から批判の対象となる可能性があります。一方で議員Bは、長年にわたり一貫して政策に対する真摯な姿勢を示し、政策決定における柔軟性と公開性を持ち、国民との対話を重視する傾向があります。特にB議員の持つ透明性と柔軟性は、今後の政治において重要な資質となりますが、重要な政策論点では保守的な姿勢を持っているため、更なる改革推進を望む声からは物足りなさを感じるかもしれません。しかし、現在の政治環境では、このようなバランスの取れた立場が重要と考えられます。
宮路 拓馬(みやじ たくま)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 45歳 (1979年12月06日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(森山派→無派閥) |
選挙区 | 鹿児島1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 鹿児島県加世田市(現南さつま市)に生まれる。 - 加世田聖母幼稚園、鹿児島市立桜丘東小学校、鹿児島中学校(現鹿児島修学館中学校)、鹿児島県立鶴丸高等学校を卒業。 - 東京大学法学部に進学し、法律・政治学を学ぶ。 - 卒業後は総務省に入省し、自治行政局市町村課、奈良県財政課、消防庁、広島市財政課長、内閣官房参事官補佐、総務省大臣官房秘書課補佐等を歴任。
政治家としてのキャリア
- 2014年12月の第47回衆議院議員総選挙で鹿児島3区から自由民主党公認で出馬し初当選(比例復活)。 - 衆議院農林水産委員会、法務委員会、原子力問題調査特別委員会で活動。 - 自民党では農林部会副部会長、畜産・酪農対策委員会事務局長、青年局事務局次長を務める。 - 2017年衆議院議員総選挙では比例九州ブロックで再選。 - 菅義偉内閣で総務大臣政務官を務め、2021年には第2次岸田内閣で内閣府大臣政務官に就任。 - 2021年の衆議院議員総選挙で鹿児島1区から出馬し、3選を果たす。
政治活動上の実績
- 2020年:菅義偉内閣で総務大臣政務官に就任、地方行政、地方財政、地方税制、消防を担当。 - フェムテック振興議員連盟を設立、事務局長を務め、女性の健康課題に取り組む。 - 性暴力撲滅や障害者の性被害対策に関する議員連盟で活発に活動。 - 難聴対策推進議員連盟などで政策立案に取り組む。 - コロナ禍においてオンラインでの意見交換を導入し、地元の支援を図った。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成、自衛隊の明記や集団的自衛権の保持を主張。 - 経済政策では消費税10%に賛成し、カジノ解禁にも支持を示す。 - ジェンダー問題に関して選択的夫婦別姓制度に賛成し、同性婚の法改正も支持。 - フェムテックの振興に力を入れ、女性の健康問題と経済的展望を両立させる政策を推進。 - 地方産業と共存した受動喫煙対策。 - 原子力発電の現状維持を望む。「
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 東京大学法学部出身であり、法律・政治に関する知識を有する。 - 総務省時代の豊富な行政経験を踏まえた政策立案能力。 - 地元鹿児島における活動を通じた地域の問題解決への貢献と地域理解。 - 社会の多様性に対応した政策、女性や障害者の権利擁護に取り組む姿勢。 - 一方で、受動喫煙の規制に対する反対姿勢には、公共健康促進の観点から賛否が分かれる可能性。
小川 淳也(おがわ じゅんや)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 53歳 (1971年04月18日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(民進党→)(希望の党(前原G)→)(無所属→)立憲民主党(近藤G・小勝会→小勝会) |
選挙区 | 香川1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 香川県高松市松並町に生まれる。 - 両親は美容室を営んでいた。 - 高松市立円座小学校、香川県立高松高等学校を卒業。 - 1994年、東京大学法学部卒業。在学中は香川県の県人寮に入る。 - 1994年、自治省(現:総務省)に入省。沖縄県庁に赴任し、米兵少女暴行事件での県民総決起大会に参加。 - 1996年、地域総合整備財団に出向。1997年には自治省に戻り法案作成を担当。 - 1999年、自治体国際化協会ロンドン事務所に赴任し、2000年から金融庁に出向。 - 2001年、春日井市役所に出向し、企画調整部長就任。鵜飼一郎市長に強い影響を受ける。 - 2003年、総務省退職し、同年民主党香川県連から衆院選に立候補表明。
政治家としてのキャリア
- 2005年、比例四国ブロックで復活し初当選。 - 2006年、民主党香川県連代表に就任。 - 2009年、香川1区から小選挙区で初当選し、鳩山内閣で総務大臣政務官に任命される。 - 2014年、民主党県連新代表に再選出。 - 2015年、民主党代表選で細野豪志を支持。 - 2017年、希望の党から立候補し、比例復活当選。 - 2018年、立憲民主党に合流し、幹事長特別補佐に任命。 - 2021年、立憲民主党政務調査会長就任。 - 2024年、立憲民主党幹事長に就任。
政治活動上の実績
- 2009年、初の小選挙区当選を果たし、国家公務員の総務大臣政務官に就任。 - 2016年、民進党香川県連代表として、参院選で共産党候補を野党統一候補に擁立。 - 2021年、立憲民主党政調会長として党代表選挙に出馬、決選投票に進めることなく敗北。 - 野党候補の一本化を提唱し、党内で「非泉」の動きを展開。
政治的スタンス
- 憲法改正には一貫して慎重な姿勢を示す。9条改正や集団的自衛権行使には対話寄りのスタンス。 - 安全保障関連法や北朝鮮問題などに対し、強硬な措置よりも慎重な対処を好む。 - 経済政策ではTPP参加に賛成する一方、アベノミクスを評価しない。 - エネルギー政策では、原発再稼働に限定容認の立場を取る。 - 選択的夫婦別姓や同性婚に対しては、漸進的な支持を示す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年にわたり一貫して政策についての議論を行う真摯な政治家である。 - 国家公務員としての豊富な経験を活かした具体的な政策提案能力を持つ。 - 政策決定過程での柔軟性がある一方、自身の理念に対する堅実な信念を持つ。 - ドキュメンタリー映画を通じて公開された政治活動の透明性が、国民の信頼を得ている。 - 国民や有権者との対話を重視し、現場の声を吸収し政策に反映しようとする姿勢がある。