2024年10月衆議院議員ランキング 19回戦
宮本岳志 vs 林芳正
勝: 宮本岳志
戦評
議員Aと議員Bの双方を比較すると、議員Aは一貫した反保守的な立場をとり、憲法改正やジェンダー平等と環境問題に対し積極的な対応を行ってきました。一方で、特定地域での支持獲得には課題を抱えています。議員Bは幅広い行政経験と国際的な視点を持ち、経済政策や外交政策において多くの実績がありますが、政治資金や法的問題が清廉性に関する懸念をもたらしています。選挙で選ばれるべき人物として、政治資金に関する透明性と信頼性が重要な基準となるべきです。したがって、実務経験の広さよりもクリーンなイメージを持ち、明確な政策スタンスを維持できる議員Aを選ぶことが国民の信頼回復につながると判断します。
宮本 岳志(みやもと たけし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 65歳 (1959年12月25日生) |
所属政党 | 日本共産党 (日本共産党→)(無所属→) 日本共産党 |
選挙区 | (比)近畿 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1959年に和歌山県和歌山市で生まれる。銀行員の父と会社員の母の間に生まれる。 - 幼少期に父親の転勤で大阪府岸和田市に移り住み、岸和田市立春木小学校、春木中学校を経て、大阪府立岸和田高等学校に進学。 - 高等学校在学中に日本民主青年同盟に加盟し、学生運動を始める。 - 18歳で日本共産党に入党(1978年)。 - 岸和田高等学校を卒業後、浪人を経て和歌山大学教育学部に入学するも、後に除籍される。 - 1984年、日本民主青年同盟の専従職員となり、大阪府委員長や中央委員を歴任。 - 1993年、日本共産党中央委員会付属社会科学研究所の研究員に就任。
政治家としてのキャリア
- 1995年第17回参議院議員通常選挙に日本共産党の比例代表候補として立候補するも落選。 - 1997年、日本共産党大阪府常任委員に就任。 - 1998年、第18回参議院議員通常選挙に大阪府選挙区から立候補し初当選を果たす。 - 2004年の参議院選挙で再選を目指すも落選。その後、2007年の参議院選挙でも落選。 - 2009年の第45回衆議院議員総選挙で比例近畿ブロック単独で立候補し、当選。 - 2012年、2014年、2017年の衆議院選挙でも比例近畿ブロック単独で立候補し、連続当選を果たす。 - 2019年の衆議院大阪12区補欠選挙に無所属で立候補するが落選し、衆議院議員を自動失職。 - 2021年の衆議院総選挙で比例近畿ブロックで復活当選。
政治活動上の実績
- 2003年5月、国会で大手金融会社と警察の癒着を示唆する報道を取り上げ追及。 - 2017年2月、国会で森友学園問題を最初に取り上げる。 - 2019年の衆議院大阪12区補欠選挙で供託金を没収されるほどの得票率低迷(8.9%)。 - ウィキペディアのアンケート回答などで憲法改正反対、選択的夫婦別姓制度導入賛成、原発依存度ゼロを目指す等の立場を鮮明にする。
政治的スタンス
- 憲法改正に反対し、特に憲法9条への自衛隊明記や緊急事態条項の設置に反対。 - 敵基地攻撃能力の保有にも反対の立場を取る。 - 緊急事態条項も反対し、政府の権力強化に反対。 - ジェンダー問題では、選択的夫婦別姓制度や同性婚の法制化を支持。 - 原子力発電ゼロを目指し、消費税の引き下げも提唱。 - 政府による森友問題再調査を求める立場。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年にわたる共産党員としての政治キャリアがあり、特に労働市場と平和問題に力を入れている。 - 政策に関する考え方は明確で、特に憲法改正に対する反対姿勢は一貫している。 - 複数の政治連盟に所属し、原発反対やジェンダー平等を推進する姿勢により、特定の分野では注目を集める。 - 参議院議員として一度のみ当選後、衆議院議員としても5期務め、日本共産党の重要な顔としての地位を築く。 - 2019年の補欠選挙における得票率低迷が示す通り、特定地域での影響力拡大には課題も抱える。
林 芳正(はやし よしまさ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 64歳 (1961年01月19日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(加藤派→古賀派→岸田派→無派閥) |
選挙区 | 山口3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1961年、東京都で生まれる。父親は衆議院議員の林義郎。 - 1969年、山口県下関市へ転居し、小・中・高校を山口県で過ごす。下関市立文関小学校、下関市立日新中学校、県立下関西高校を卒業。 - 1984年、東京大学法学部第2類(公法コース)を卒業後、三井物産に入社。商社内では物資部タバコ課に配属。 - 1989年、三井物産を退社し、サンデン交通に入社。また、同年、山口合同ガスに入社。 - 1991年、ハーバード大学大学院に入学し、米下院議員の銀行委員会スタッフ、米上院議員の国際問題アシスタントを務めた。 - 1994年、ハーバード大学ケネディ・スクール修了し、MPAを取得。 - 計画的な留学と政治関係の補助業務を行い、知見を広めた。
政治家としてのキャリア
- 1995年、第17回参議院議員通常選挙で山口選挙区より初当選。以来、参議院議員を5期務める。 - 2008年、福田康夫改造内閣で防衛大臣に就任し、初入閣。 - 2009年、麻生内閣で内閣府特命担当大臣(経済財政政策)に就任。 - 2012年、第2次安倍内閣で農林水産大臣に就任。その後、2015年にも再登板。 - 2017年、文部科学大臣に就任。高等学校学習指導要領を改訂する。 - 2021年11月、衆議院議員に鞍替えし、山口3区で当選。 - 同年11月から2023年9月まで外務大臣を務める。 - 2023年12月、第2次岸田第2次改造内閣で内閣官房長官に就任。
政治活動上の実績
- 2008年、防衛大臣として福田康夫改造内閣に参画したが、福田首相の辞任で役職が短命。 - 2009年、麻生内閣での内閣府特命担当大臣として、限られた期間内で経済財政政策の舵取りに関与。 - 2012年以降、農林水産大臣としてTTP交渉や豚コレラ蔓延対策など日本の農業改革を推進。 - 2017年、文部科学大臣時代に高等学校の学習指導要領を改訂するなど教育改革に着手。 - 外務大臣として日韓関係やウクライナ問題など国際的な外交改革に取り組む。 - 旧統一教会との関係を指摘され、政治資金の問題や選挙活動での法的問題に巻き込まれることもあった。
政治的スタンス
- 自衛隊の存在を憲法に明記することにやや賛成の立場。 - 北朝鮮を含む国際支援を行うべきとし、積極的な外交姿勢を打ち出した。 - 経済分野では財政再建を掲げ、消費税の増税を予定通りに進めるべきと主張。 - 日本経済の再構築にはスタートアップ支援を重視し、原子力発電の慎重な活用を認める。 - 日中友好議連会長として関係強化を推し進め、一部から親中派と見られるが「知中派」と自任。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 多様な行政の要職を兼任し、日本の内外政策において幅広い実績を持つ。 - 政治的な知識面で、高等教育と国際的経験を生かし、政策形成に貢献。 - 音楽やスポーツ、文化関係に造詣が深く、政治家としての魅力を多様に育てている。 - 不祥事については、複数の政治資金問題や法的疑惑が指摘され清廉性に辞任が求められる局面もあった。これに対して公正な説明が求められる。「人に優しい『仁』の政治」を掲げ、国民の共感を得る姿勢が義務付けられている。