2024年10月衆議院議員ランキング 9回戦
宮下一郎 vs 冨樫博之
勝: 冨樫博之
戦評
議員Aと議員Bの間で比較を行うと、両者ともに経験豊富で、それぞれ独自の政治的スタンスを持っています。しかし、議員Aは最近の農林水産大臣としての辞任や政治資金の問題に対する透明性の欠如が疑問視されています。一方、議員Bも過去に公職選挙法違反などの問題がありますが、地元の農業という視点から国政に貢献する可能性があります。また、国会議員として憲法改正や消費税増税という具体的な政策ビジョンを持っている点は、長期的な国政運営に有効かもしれません。この観点から、よりクリーンなイメージと地方貢献の視点を持つ議員Bが選ばれるべきと判断します。
宮下 一郎(みやした いちろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 66歳 (1958年08月01日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 長野5 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1958年8月1日、愛知県名古屋市で生まれる。 - 東京都立戸山高等学校を卒業。 - 1983年、東京大学経済学部経済学科を卒業。 - 卒業後、住友銀行に入行し勤務する。 - 1991年に住友銀行を退職し、父・宮下創平の秘書官となる。 - 防衛庁長官秘書官、環境庁長官秘書官、厚生大臣秘書官、国会議員政策担当秘書を歴任。
政治家としてのキャリア
- 2003年、第43回衆議院議員総選挙に長野5区から自由民主党公認で立候補し初当選。 - 2005年、第44回衆議院議員総選挙で再選。 - 2007年、第1次安倍改造内閣で財務大臣政務官を務める。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で民主党の加藤学に敗れ落選する。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で国政に復帰。 - 2014年、第2次安倍改造内閣で財務副大臣に就任。 - 2016年、衆議院財務金融委員長に就任。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で5選。 - 2019年、第4次安倍第2次改造内閣で内閣府副大臣に就任。 - 2020年、自民党農林部会長に就任。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で6選。 - 2023年、第68代農林水産大臣に就任するが短期間で辞任。
政治活動上の実績
- 2023年9月から12月まで第68代農林水産大臣を務めるも、僅か3ヶ月で辞任。 - 「清和政策研究会」が政治資金パーティーにおけるノルマ超過金額を裏金として還流した疑いに関して記者会見で弁明。「自身にそのような事実はない」と回答。 - 幾度かの衆議院議員選挙で当選、特に2005年や2014年の選挙では高い得票率を記録。
政治的スタンス
- 憲法改正と集団的自衛権の行使容認に賛成。 - アベノミクスを評価。 - 原子力発電を日本にとって必要と考える。 - 村山談話は見直すべきでないとしつつ、河野談話は見直すべきと主張。 - ヘイトスピーチ法規制に反対。 - 特定秘密保護法を支持。 - 選択的夫婦別姓制度にどちらかといえば反対。 - 首相の靖国神社参拝にはどちらかと言えば賛成。 - 受動喫煙禁止を目的とする健康増進法改正では、広さに関係なく建物内禁煙としつつ、経過措置の必要性を指摘。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治資金の取り扱いに関する透明性への疑念を払拭するための詳細な説明が必要とされており、清廉潔白な国会議員としての信頼を得るには課題が残っている。 - 財務、農林、金融政策などの幅広い政治分野での経験を持つ。 - 地方の声を国政に反映するための取り組みや地域課題への貢献が問われる。 - 宮下は政界有数の保守主義者として見られることも多く、地域社会での支持基盤が強固である。
冨樫 博之(とがし ひろゆき)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 69歳 (1955年04月27日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(石破G) |
選挙区 | 秋田1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 秋田県秋田市太平生まれ - 生家は農家 - 秋田県立秋田工業高等学校定時制を卒業 - 秋田経済大学(現ノースアジア大学)経済学部経済学科を卒業 - 大学卒業後、16年間にわたり野呂田芳成参議院議員(後に衆議院議員)の秘書を務める
政治家としてのキャリア
- 1995年、秋田県議会議員選挙に出馬し初当選、以後5期務める - 2009年、秋田県議会議長に選出される(第62代) - 2012年、秋田県議会議員を5期目途中で辞職し、第46回衆議院議員総選挙に秋田1区から出馬し当選、その後3回再選 - 2016年、第3次安倍第2次改造内閣で総務大臣政務官に任命される - 2021年、復興副大臣として就任し活躍
政治活動上の実績
- 2012年の衆議院議員総選挙で民主党の寺田学らを破り当選 - 総務大臣政務官として3次安倍第2次改造内閣に貢献(2016年-2017年) - 自民党秋田県連会長時代、2019年参院選での秋田選挙区敗北を受け辞任 - 政策としては憲法改正、消費税増税への賛成を示し、原発政策に関して「必要」と主張 - 不祥事として、2012年選挙に関する公職選挙法違反、2016年の祭りで日本酒を提供した問題がある
政治的スタンス
- 憲法第9条を含む憲法改正を強く支持 - 憲法への緊急事態条項創設にも賛成 - 消費税増税に一貫して賛成の姿勢を示している - 原子力発電を日本において必要と考えている - 特定秘密保護法案にも賛成票を投じた - 所属団体として、日本会議や神道政治連盟など保守系の団体に関与
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 野呂田芳成元議員の秘書を16年務めた経歴から政策立案や実務経験は豊富 - 自民党秋田県連会長として組織運営の経験があるが、選挙結果に対する責任感の強さも見せた - 公選法違反や寄付行為を巡る問題により政治的なクリーンさへの懸念も - 憲法改正、消費税政策など長期的な国政運営に対するビジョンを持っているが、これら主張が常に国民全体にとって受け入れられているかは疑問点として残る