2024年10月衆議院議員ランキング 2回戦
大西英男 vs 岸信千世
勝: 岸信千世
戦評
議員Aは、長い経歴と多くの役職を歴任してきたが、幾度もの失言や問題発言が信頼性に影響を与えてきた。これに対し、議員Bは新進の議員で、政治的経験は浅いものの、家系に頼る傾向がありつつも、新しい視点と若いエネルギーを政治に持ち込む可能性を秘めている。国民の代表としての適格性において、信頼性の問題がある議員Aよりも、政治の変革を期待できる議員Bの方が選ばれるべきだと思われる。
大西 英男(おおにし ひでお)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 78歳 (1946年08月28日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 東京16 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1946年、東京都江戸川区松島に生まれる。 - 1967年、自由民主党東京都支部連合会学生部初代委員長に就任。 - 1969年、東京都議会議員深谷隆司の秘書を務める。 - 1970年、國學院大學法学部を卒業し、衆議院議員島村一郎の公設秘書に就任。
政治家としてのキャリア
- 1975年、江戸川区議会議員に初当選し、以後4期にわたり在任。 - 1984年、江戸川区議会議長に就任。 - 1993年、東京都議会議員に初当選し、4期にわたり在任。 - 2003年、東京都議会自民党幹事長に就任。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で東京16区から自民党公認で初当選。 - 2018年、第4次安倍改造内閣で総務政務官に就任。 - 2020年、菅義偉内閣で国土交通副大臣に就任。
政治活動上の実績
- 住宅密集地の防災対策において、木密住宅の解消のための補助制度の適用を求めた。 - ふるさと納税返礼品の金額上限設定を提案し、政府は納税額の4割に抑える案を提示。 - 花粉症対策として、国による広域的な施策の必要性を主張。 - 待機児童対策・介護対策で、経済成長と働き方改革の一環として重要視し、児童手当の増額を提案。 - 2017年、がん患者への不適切な発言により自民党都連副会長を辞任するに至った。 - 2015年、「マスコミを懲らしめる」発言が問題化し、安倍首相が遺憾の意を表する事態となった。
政治的スタンス
- 憲法改正および9条改正に賛成の立場。 - 集団的自衛権の行使を認め、安全保障関連法案を評価。 - 女性宮家の創設に賛成。 - 原発再稼働や日本の防衛力強化に賛成。 - 消費税10%への引き上げと富裕層課税強化に対し賛成。 - 特定秘密保護法やカジノ解禁を支持。 - 道州制導入に賛成。 - 受動喫煙防止に対しては否定的な立場。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 数度の失言や問題発言により、信頼性や誠実さが問われる場面が多々存在。 - がん患者への不適切な発言により、医療および患者支援に対する理解の薄さが浮き彫りに。 - 表現の自由に対する認識や女性に対する発言に批判が集まることがあり、社会的感度の低さが示される場合があった。 - 多様な役職を歴任し、広範な行政経験を持つも、発言による政治的リスクを常に追う状況。
岸 信千世(きし のぶちよ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 33歳 (1991年05月16日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 山口2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1991年、アメリカ合衆国に生まれる。その後、東京都港区で育つ。 - 幼少期から慶應義塾幼稚舎、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校へ進学し、2014年3月に慶應義塾大学商学部を卒業。 - 2014年4月、フジテレビに入社。報道局社会部記者として警視庁、宮内庁、国土交通省などを担当。 - 後に父、岸信夫の政務秘書官に就任し、2020年11月より活動。 - 野球を中学・高校時代に続け、大学時代も準硬式野球部に所属し副部長を務める。
政治家としてのキャリア
- 自由民主党所属の衆議院議員として2023年4月25日に初当選。 - 祖父、父への政治的な意志を受け継ぎ、山口2区から立候補。 - 父の岸信夫が議員引退を表明したのを受け、山口2区の補選に立候補。 - 自民党の公認を受け、当選後も清和政策研究会(安倍派)に入会。
政治活動上の実績
- 2023年4月、山口2区の補欠選挙で61,369票を獲得し初当選。 - 衆議院議員として、当選直後に清和政策研究会に入会。
政治的スタンス
- 自身のホームページにおいて「誇りうる国造り」「こころ豊かな社会づくり」「夢あふれる町づくり」といった政策を掲示。 - 家族や血縁に重きを置く姿勢を示し、祖先の岸信介や安倍晋三の路線を継承しようとする意欲を示す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 家系図をホームページに掲載したが、世襲批判を受け削除。このことから、家系に対する依存についての社会的批判を受けた。 - フジテレビや議員秘書としての職務経験から、ジャーナリスト的な視点と政治実務の両方の視点を持つ。 - 高い身長と野球で培われた団結力を持ち、若いエネルギーを政治に反映させる意欲を持つ。