2024年10月衆議院議員ランキング 15回戦
大河原まさこ vs 斎藤アレックス
勝: 大河原まさこ
戦評
両議員それぞれに評価すべきポイントがありますが、国民の代表としての一貫性や政策へのコミットメントにおいて、議員Aがより優れていると言えるでしょう。議員Aは長期間にわたり政治活動を続け、多くの政策に対し明確なスタンスを示しています。特に、環境問題や人権問題に対する積極的な関与は、これからの社会において重要な視点です。また、ハンディキャップを持ちながらも政治活動を続けている点は、障がいを持つ方々への理解や共生社会の構築に対する姿勢を示しています。一方、議員Bはある程度の国際性を持ち、ジェンダー問題や経済問題に強い関心を示しているものの、実績や一貫性の面で議員Aには及ばないと考えられます。党を離れ新たな会を設立したものの、党内での評価や結束を乱した経緯があるため、信頼性や安定性に疑問が残ります。
大河原まさこ(おおかわら まさこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 71歳 (1953年04月08日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (東京・生活者ネットワーク→)(民主党→)(民進党→)(旧立憲民主党→)立憲民主党(菅直人G) |
選挙区 | (比)東京 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 神奈川県横浜市に生まれ、横浜市立城郷小学校を卒業。 - フェリス女学院中学校・高等学校を経て、国際基督教大学教養学部社会科学科を卒業。 - 映画・舞台製作会社「アトリエ41」に入社し、映画・舞台製作に関わる。 - 生活協同組合に加入し、食品安全条例の制定を求める直接請求運動に参加するなど、環境問題等の活動に従事。
政治家としてのキャリア
- 1993年、東京都議会議員選挙に世田谷区選挙区から東京・生活者ネットワーク公認で出馬し、初当選。 - 1999年、東京都議会議員補欠選挙で再選を果たす。 - 2001年の東京都議会議員選挙で3選。 - 2007年、第21回参議院議員通常選挙で東京都選挙区から民主党公認で初当選。 - 2013年、民主党の公認を受けられず無所属で参議院選挙に挑む、落選。 - 2016年、民進党公認で比例区から参議院選挙に出馬するも落選。 - 2017年、立憲民主党の比例北関東ブロックから衆議院議員初当選。 - 2021年、衆院選で比例東京ブロックから再選。
政治活動上の実績
- 2007年、参議院議員選挙においてトップ当選を果たし、国のかたち研究会に所属。 - 2011年、参議院本会議における憲法審査会規程の採決で党方針に反して棄権する。 - 2013年、参院選で公認候補の一本化方針に逆らい無所属で出馬、落選。 - 2019年、衆議院内閣委員会で杉田水脈議員の発言を批判し、慰安婦問題での立場を明確に表明。
政治的スタンス
- 日本国憲法第9条を含む憲法改正に反対。 - 憲法への緊急事態条項の創設に反対。 - 原子力発電は不要と考え、反原発を主張。 - カジノ法案には反対の立場。 - 日本の核武装に反対し、非核三原則を支持。 - 女性宮家の創設に賛成。 - アベノミクスを評価せず、経済政策に批判的。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 国連や他国との歴史問題、特に慰安婦問題に対する積極的な関与と発言により、人権問題を重視する姿勢を示す。 - 左半身麻痺の後遺症を抱えながらも現職を続け、障がい者支援と共生社会の理念を強く支持している。 - 地域での条例制定を求める草の根活動から政治キャリアを開始し、生活者目線の政治を志向している。
斎藤アレックス(さいとう あれっくす)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 39歳 (1985年06月30日生) |
所属政党 | 教育無償化を実現する会 (旧国民民主党→)(国民民主党→)教育無償化を実現する会 |
選挙区 | (比)近畿 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1985年6月30日、スペイン・マドリード生まれ。スペイン人の父と日本人の母の間に生まれる。 - 5歳の時に日本に移住し、大阪府で育つ。 - 父親の経営するスペイン料理店がバブル崩壊で閉店し、母子家庭で育つ。 - 同志社大学経済学部を卒業し、証券会社に勤務。 - 松下政経塾に入塾し、アメリカ合衆国のチャック・フライシュマン下院議員のインターンを経験。 - 前原誠司衆議院議員の秘書を務める(2017年から)。
政治家としてのキャリア
- 旧国民民主党から第25回参議院議員通常選挙に立候補予定だったが、立候補を断念(2019年)。 - 大津市に移住し、次期衆院選滋賀1区に立候補表明。 - 2021年の第49回衆議院議員総選挙で国民民主党から比例近畿ブロックで初当選。 - 2023年、国民民主党を離党し、教育無償化を実現する会を結成。政務調査会長に就任。
政治活動上の実績
- 2021年の衆議院選挙で滋賀1区から立候補し、比例近畿ブロックで復活当選。 - 新型コロナウイルスに感染し、国会に影響が出た(2022年2月)。 - 2023年に教育無償化を実現する会を結成し、政務調査会長に就任するも、党結束を乱したことから国民民主党から除籍を受ける。
政治的スタンス
- 日本国憲法の改正論議に「どちらかといえば賛成」。 - 憲法9条への自衛隊明記は「どちらかといえば反対」。 - 自国の防衛についての立場は明確にしていないが、敵基地攻撃の件で「どちらとも言えない」と回答。 - 北朝鮮に関して対話よりも圧力を優先すべきかに「どちらとも言えない」。 - 辺野古移設については「どちらかといえば反対」。 - ジェンダー問題では同性婚合法化、選択的夫婦別姓制度導入に賛成。 - 原子力発電依存度を下げるべきと回答。 - 消費税率の一時的な引き下げを新型コロナウイルス対策として支持。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 国際的な視点を持つバックグラウンドとして、若年期をスペインで過ごし、その後、日本で育ったという経験がある。 - 母子家庭に育ち、経済に関する強い関心と問題意識を持ち、政治を志すきっかけであった。 - 政治活動を進める中で、党の結束を乱したとの批判を受けるなど、一部の政治行動が注目されている。 - 多様性を重んじるジェンダー政策を支持している。