2024年10月衆議院議員ランキング 21回戦
大島敦 vs 石原正敬
勝: 大島敦
戦評
議員Aは長年にわたる国政での経験と多数の役職歴を持っています。また、自身の政策理念が明確で、複数の異なる政党での役職歴が、多様な視点を持つことができる強みとみられます。しかし、多党派渡り歩きの経緯があることで一貫性に疑念を持たれることもあります。一方、議員Bは地方自治体での経験が豊富で、若い頃からリーダーシップを発揮しています。地域経済振興や教育政策に対して具体的なスタンスを持ち、地方の問題に注力している点が評価できます。国政経験はまだ浅いですが、地域からの支持を維持していることは粘り強さの証です。 国政での経験が重視されるならA、地方との密接な繋がりと新しい視点の投入が重要視されるならBが選ばれるべきです。今回の選択では、国政の多様な視点と経験に基づく判断が期待されます。
大島 敦(おおしま あつし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 68歳 (1956年12月21日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党→)(民進党(鳩山G→大畠G)→)(希望の党→)(旧国民民主党→)立憲民主党 |
選挙区 | 埼玉6 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
埼玉県北本市に生まれる。 京華高等学校を卒業。 早稲田大学法学部を卒業し、ゼミは会社法を専攻。 大学卒業後、日本鋼管(現JFEスチール・JFEエンジニアリング)に入社し、14年間勤務した。この間、輸出営業を担当し、3年半ドイツに駐在する。 日本鋼管退職後、ソニー生命保険に入社し、5年間新規顧客の開拓を担当する。
政治家としてのキャリア
2000年、第42回衆議院議員総選挙に民主党公認で出馬し、埼玉6区から初当選。 初当選から8期、衆議院議員を務める。 鳩山由紀夫内閣では内閣府副大臣に就任。菅直人内閣でも再任。 野田改造内閣では総務副大臣を務める。 民進党時代には幹事長、希望の党では代表代行、旧国民民主党で選挙対策委員長を務めた。 2020年から立憲民主党の組織委員長を務める。
政治活動上の実績
2009年の衆議院選挙では、自民党候補を打ち破り、全国300小選挙区の中で第3位の得票数を獲得。 2017年、希望の党の第1次公認リストに名を連ねず、一時不安定な状態を余儀なくされるも、後に第2次公認され選挙に出馬。 2012年、野田内閣の総務副大臣として3度にわたり政権の一部を支えた。
政治的スタンス
憲法改正に賛成し、特に衆議院解散権の制約が必要と主張。 アベノミクスや安倍内閣の消費増税の先送り、北朝鮮問題への取り組みを評価しない。 安全保障関連法や森友学園問題、加計学園問題での安倍内閣の対応を批判。 憲法9条改正や集団的自衛権の行使に反対。 普天間基地の国外移設を支持し、カジノ解禁や道徳の授業での取り扱いにも反対。 選択的夫婦別姓制度の導入を求める請願を提出した経験あり。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
長年の議員歴の中で、複数の政党で役職を歴任しており、政治家としての経験は豊富。 政策において、安倍内閣の政策に対して一貫して批判的な立場をとるなど、政治的な理念が明確。 比例復活とはいえ、多数の選挙で当選を重ねてきたことから、その支持基盤は一定の強さがあると評価できる。 異なる党派を渡り歩いてきた経緯があるため、政治的な柔軟性や戦略的な視点を持つ反面、時に多党派渡り歩きを批判される面もある。
石原 正敬(いしはら まさたか)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 53歳 (1971年11月29日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(岸田派→無派閥) |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1971年に三重県三重郡菰野町で生まれる。 - 1990年に三重県立四日市南高等学校を卒業。 - 1994年に名古屋大学教育学部を卒業。 - 1999年、名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程後期を満期退学。 - 名古屋大学で助手として勤務しながら、教育発達科学を研究。 - 大学非常勤講師として複数の大学で教壇に立つ。
政治家としてのキャリア
- 2003年、三重県議会議員選挙にて自由民主党公認で立候補し当選。三重郡選挙区より1期務める。 - 2007年、菰野町長選挙に当選し、当選時、町長としては全国最年少で就任。この職を3期務める(2007年~2019年)。 - 2019年、町長選で弁護士の柴田孝之に僅差で敗れ、落選。 - 2021年、衆議院議員選挙に三重3区より立候補。落選であるものの比例東海ブロックで復活当選し衆議院議員となる。
政治活動上の実績
- 2003年、三重県議会議員に当選し、地域の政治における基礎を築く。 - 2007年から2019年の12年間、菰野町長を務め、地域行政の運営に携わる。特に三重県内で最年少の町長としての手腕が注目される。 - 2019年の町長選で僅差により落選し、一時的に公職を離れるも、地域での支持を継続。 - 2021年衆議院議員選挙で、選挙区では敗北したものの比例で復活当選。国政に進出する契機を得る。
政治的スタンス
- 自由民主党に所属し、同党の政策を基本的に支持する。 - 特に地方自治の経験から、地域経済の振興や公共事業の重要性を訴求。 - 自民党たばこ議員連盟にも所属し、たばこ産業を支援するスタンスもみられる。 - 教育問題に対する深い見識を持ち、教育政策にも関心を持つ。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 菰野町長として3期務めた経験から、地方自治の現場で培った行政能力が評価される。 - 教育学の専門家としてのキャリアを持ち、学問的側面からの政策提言が期待される。 - 相対的に若くして町長を3期務めた経歴から、実行力とリーダーシップがあると考えられる。 - 某選挙での敗北後も支持を集めて比例復活当選するなど、粘り強さと地域での支持基盤を持つ。