2024年10月衆議院議員ランキング 7回戦
國場幸之助 vs 亀岡偉民
勝: 亀岡偉民
戦評
議員AとBの両方に政治資金や倫理に関する問題が見受けられます。議員Aは地元密着型の政治活動を行い、沖縄の基地問題など地域密着の課題に精力的に取り組んできた一方で、政治資金不記載や公職選挙法違反、統一教会との関係など多くの不祥事が報じられています。議員Bは長年国政に携わり、文部科学や復興分野で実績を積んできたものの、政治資金の不正利用や接待疑惑があり、一部の政策姿勢について曖昧さも目立ちます。信頼性と誠実性の観点から判断するなら、沖縄地区の地元問題に密着した議員Aよりも、役職を通じて教育や復興分野に具体的な貢献がある議員Bを選ぶべきと判断しました。
國場 幸之助(こくば こうのすけ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 52歳 (1973年01月10日生) |
所属政党 | 自由民主党 (無所属→)(自由民主党→)(無所属→)自由民主党(岸田派→無派閥) |
選挙区 | (比)九州 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1973年1月10日、沖縄県那覇市で生まれる。 - 國場組創業者の家系であり、父は元國場組代表取締役社長の國場幸治。 - 那覇市立開南小学校、那覇市立上山中学校、沖縄尚学高等学校を卒業。 - 1年間の浪人を経て日本大学文理学部哲学科に入学するが、中退。 - 早稲田大学社会科学部に入学し、岡沢憲芙ゼミで比較政治学を専攻。雄弁会で幹事長を務める。 - 卒業後、アメリカのコロンビア大学に語学留学。 - 帰国後、沖縄県知事選挙で当選した稲嶺惠一の秘書を務める。 - 沖縄セメント工業に勤務。
政治家としてのキャリア
- 2000年、沖縄県議会議員選挙に無所属で出馬し、当選。自由民主党に入党。 - 2003年、県議を辞職し、衆議院選挙に沖縄3区から出馬するが落選。再び県議にトップ当選し、自民党に復党。 - 2008年、衆議院選挙に立候補準備のため県議選への立候補を見送る。 - 2012年、衆議院議員選挙で沖縄1区から自民党公認で出馬し、当選。 - 2013年以降、自民党内で幹事長補佐や沖縄県連会長を歴任。 - 2020年、外務大臣政務官に就任。 - 2023年、国土交通副大臣に就任。
政治活動上の実績
- 2015年、普天間基地の県外移設や日米地位協定の改定を訴えるが、後に辺野古移設を容認。 - 2018年、沖縄県出身者として自民党副幹事長に。 - 公職選挙法違反の疑いで、選挙中に業者から献金を受け、後に返金。 - 2018年、那覇市でのトラブルで重傷を負い、傷害容疑で書類送検される。 - 2019年、秘書がハンスト団体に対し暴言を吐き、謝罪に至る。 - 統一教会との関係が報じられる。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、戦争放棄、自衛隊、緊急事態条項、衆議院解散の項目を挙げる。 - 集団的自衛権の行使を認める。 - 普天間基地の県外移設を掲げていたが、組織方針に従い辺野古移設を容認。 - 消費税10%に賛成し、教育への投資を示唆。 - 家族制度に関しては、選択的夫婦別姓制度に関しては一貫性が見られず。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 沖縄県出身者としての地元密着型の政治活動。 - 政治資金不記載や不倫疑惑などスキャンダルが多く、一部で信頼性が問われている。 - トラブルや不祥事が報じられ、国会議員としての誠実性に疑問が残る。 - 保守系の強い背景を持つが、政策方針に揺らぎが見られる。 - 統一教会との関係が報じられ、倫理面での更なる透明性が望まれる。
亀岡 偉民(かめおか よしたみ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 69歳 (1955年09月10日生) |
所属政党 | 自由民主党 (自由民主党→)(無所属→)(無所属の会→)自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | (比)東北 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1955年、栃木県下都賀郡国分寺町に生まれる。 - 作新学院高等部野球部で捕手を務め、甲子園に2度出場。 - 早稲田大学教育学部を卒業し、熊谷組に入社。熊谷組野球部に所属し、後に母校である早稲田大学野球部の助監督を務める。 - 1986年、養父である亀岡高夫の選挙地盤を引き継ぐため、秘書として政治の道へ進む。
政治家としてのキャリア
- 2005年、第44回衆議院議員総選挙で福島1区から自由民主党公認で初当選。 - 衆議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長、衆議院文部科学委員長などを歴任。 - 文部科学副大臣兼内閣府副大臣、復興副大臣も務め、教育やスポーツ、復興を担当。 - 自由民主党福島県支部連合会長としても活動。
政治活動上の実績
- 文部科学副大臣在任中(2019年-2020年)、教育改革や東京オリンピックへの対応に従事。 - 2021年、選択的夫婦別姓の導入反対を求める文書を地方議会議長に郵送し、地方議員らから批判を受ける。 - 2021年、文部科学副大臣の際、宮崎県の学校法人からの会食を伴う接待を複数回受けたと報じられたが、一方的な接待ではないと主張。 - 政治資金パーティー収入問題において、党からのキックバックを裏金として扱ったことが明らかになり、批判を浴びた。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成。特に自衛隊の保持を明記し、緊急事態条項の設置を主張。 - 安全保障関連法案の成立を評価する一方で、敵基地攻撃を積極的に支持する姿勢は見せていない。 - 選択的夫婦別姓や同性婚には反対の立場を取っている。 - 日韓関係については強硬な態度を示し、徴用工問題などでは強い立場を主張。 - アベノミクスを一定程度評価し、特定秘密保護法案には賛成の立場をとる。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年に渡り国政で活動し、多様な役職を経験している。 - 一方で、暴力団関係者の妻が参加した後援会のゴルフコンペが問題となり、組織との関係を否定した。 - 文科副大臣時代の接待報道について、接待ではないとの見解を示すも、批判が続く。 - 政治資金の裏金問題での関与が報じられ、これに対しては公の場での説明を拒否。 - 政治課題に対するスタンスは保守的ながらも、一部の問題については曖昧な立場を見せ、国民に対して常に透明性を求められる。