2024年10月衆議院議員ランキング 13回戦
吉良州司 vs 鈴木英敬
勝: 吉良州司
戦評
議員Bは、地元での実績と現代的な政策への取り組みが評価される一方、政治資金問題があり信頼性に対する懸念がある。議員Aは国際経験が豊富で、長い政治キャリアを持つが、保守的な政策が目立ち、国民の一部から否定的な意見もある。両者の持つリスクを比較した際、議員Aは長期間にわたり国会での経験が豊富であり、物議を醸した個人的行動の報道はあるものの、その経験の応用の可能性を鑑みて選ぶ価値はあると考えられる。
吉良 州司(きら しゅうじ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 66歳 (1958年03月16日生) |
所属政党 | 無所属 (無所属→)(民主党→)(民進党(国軸の会)→)(希望の党→)(旧国民民主党→)無所属(有志の会) |
選挙区 | 大分1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 大分県玖珠町出身。 - 東京大学法学部第3類(政治コース)卒業。 - 日商岩井(現:双日)に入社。 - ブラジルのジュイス・デ・フォーラ連邦大学に留学。 - 日商岩井ニューヨーク本社インフラ・プロジェクト部長に就任。 - 1989年から1991年、大分県に出向し、地域振興課、農政部流通園芸課、商工労働観光部産業振興課での業務を経験。 - 在職中に欧米、中南米・アジア諸国40カ国を商談、旅行等で訪問。
政治家としてのキャリア
- 2003年4月、大分県知事選挙に無所属で出馬するも惜敗。 - 2003年11月、第43回衆議院議員総選挙に無所属で出馬し初当選。 - 2004年11月、民主党に入党。 - 第44回衆議院議員総選挙(2005年)で再選。 - 鳩山由紀夫内閣および菅直人内閣で外務大臣政務官に就任(2009年)。 - 2012年、野田第3次改造内閣で外務副大臣に就任。 - 第46回衆議院議員総選挙で落選、2014年の第47回総選挙で再び当選。 - 2017年、希望の党から出馬し比例復活。 - 2021年、無所属で立候補し6期目当選。
政治活動上の実績
- 衆議院議員6期当選(2003年、2005年、2009年、2014年、2017年、2021年)。 - 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長(2012年)。 - 外務副大臣(2012年)。 - 外務大臣政務官(2009年)。 - 民主党の衆議院議員として自民党勢力に打ち勝ち、比例復活も含め複数回の再選を果たす。 - さまざまな党派と無所属の立場を経験し、自民党の強敵と対峙する選挙戦を多数経験。
政治的スタンス
- 「将来世代への人的投資」を政治家としてのライフワークとする。 - 原発推進の立場だが、震災後は原発稼働率の縮小に賛同。 - 日本国憲法の改正に賛成。 - 集団的自衛権の行使に関する内閣法制局の見直しを支持。 - 日本の核武装の将来的な検討に賛成。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成。 - TPP参加に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 多様な国際経験と視野を持ち、商社マン時代には国際舞台での活動経験が豊富。 - 積極的に保守的な視点を政治に反映させることを主張する、右派的視点を持つ。 - 国民視点において、政治活動の一部には一部マイナスイメージをもたらす報道も存在する。特に、個人的な行動が物議を醸した経歴を持つ。 - 長期間の議員キャリアに基づき、政治的知識と経験は豊富。
鈴木 英敬(すずき えいけい)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 50歳 (1974年08月15日生) |
所属政党 | 自由民主党 (自由民主党→)(無所属→)自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 三重4 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1974年、兵庫県西宮市甲子園に生まれる。 - 灘中学校・高等学校を卒業。 - 1998年に東京大学経済学部を卒業。 - 同年、通商産業省(後の経済産業省)に入省し、大臣官房総務課に配属される。 - 2006年、内閣官房へ参事官補佐として出向。 - 2008年、経済産業省を退官し、自由民主党三重県第2選挙区支部長に就任。
政治家としてのキャリア
- 2009年、第45回衆議院議員総選挙に三重2区から出馬し落選。 - 2011年、無所属で三重県知事選挙に出馬し初当選。全国最年少知事となる。 - 2015年、三重県知事に再選。 - 2019年、三重県知事に三選。 - 2021年、三重県知事を辞職し、第49回衆議院議員総選挙に三重4区から出馬し、初当選。 - 2022年、第2次岸田第1次改造内閣で内閣府大臣政務官に任命。
政治活動上の実績
- 2011年、三重県知事に就任し、台風第12号の被災地支援に尽力する。 - 2012年、三重県知事としてレスリングの吉田沙保里選手への国民栄誉賞授与を要望。 - 2020年、性的少数者の同性カップルを公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」を開始。 - 三重県版の「デジタル社会推進局」の設置を意図。 - 政治資金問題として、2010年に暴力団関連の業者から顧問料を受け取っていたこと、2021年には公職選挙法に違反する寄付を受けたことが指摘されたが後に返金対応。
政治的スタンス
- 敵基地攻撃能力の保有に賛成。 - 日本の核武装は将来にわたって検討すべきではないと考えている。 - 消費税率の当面の維持(10%)を支持。 - 原発の必要性を主張。 - 憲法改正に賛成し、特に9条に自衛隊の存在を明記すべきとしている。 - 女性天皇に反対し、男系継続・旧皇族復帰を提唱。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 若くして三重県知事として長期間にわたり県政を担当し、実務経験が豊富である。 - 複数の政治資金問題があり、過去に顧問料の問題や国の公共事業受注企業からの寄付問題が発覚している。 - 知事在任中には、デジタル社会推進やパートナーシップ制度など現代的課題に取り組む実績がある。 - イクメン活動など、育児参加への姿勢が評価されている。 - 龍馬プロジェクト全国会・副会長を務めるなど、多方面に関心を持つ人物である。