2024年10月衆議院議員ランキング 26回戦
原口一博 vs 山口晋
勝: 原口一博
戦評
議員Aは長年の政治経験を活かし、様々な政策提案を行ってきましたが、その政治的スタンスには一貫性が欠け、陰謀論的な発言など信頼性に疑問が残ります。一方、議員Bは若くして国際的な政策に注力しており、特に外交・エネルギー政策で実績を上げていますが、世襲と倫理的な問題が影を落としています。いずれも課題がありますが、総合的な政策の一貫性や今後の成長を考慮して議員Aを選びます。
原口 一博(はらぐち かずひろ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 65歳 (1959年07月02日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (無所属→)(自由民主党(宏池会)→)(無所属→)(新生党→)(新進党→)(国民の声→)(民政党→)(民主党(原口グループ)→)(民進党→)(旧国民民主党→)立憲民主党 |
選挙区 | 佐賀1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1959年、佐賀県佐賀市に生まれる。 - 佐賀県立佐賀西高等学校を卒業後、東京大学文学部心理学科に進学し卒業。 - 松下政経塾に第4期生として入塾し政治の基礎を学ぶ。 - 佐賀県議会議員として活動し、国政を志す。 - 自由民主党で政治活動を開始し、宏池会(現岸田派)に所属。
政治家としてのキャリア
- 1987年、佐賀県議会議員選挙に当選し、政治活動を本格化。 - 1996年、衆議院議員選挙に新進党から立候補し初当選。 - 1998年、民主党に合流。 - 2009年9月から2010年9月まで総務大臣を務め、内閣府特命担当大臣(地域主権推進)を兼任。 - 民進党副代表や旧国民民主党の役職を歴任。 - 立憲民主党の衆議院議員として活動し続ける。
政治活動上の実績
- 2002年、鈴木宗男事件を追及し知名度を上げた。 - 総務大臣在任時、情報通信政策のタスクフォースにソフトバンクの孫正義らを起用し、光ファイバー普及構想を提唱(2009年)。 - 郵政民営化における遅延トラブルについて問題提起(2010年)。 - 外国人参政権付与への賛同や国会議員靖国神社参拝の姿勢で議論を巻き起こす。 - 不信任案を巡って発言変更が批判を招いた(2011年)。 - 様々な政党に参加、移籍しながら活動を続ける。
政治的スタンス
- 憲法改正に関しては反対を表明。 - 敵基地攻撃能力保有に反対し、外交政策で現状維持を支持。 - 選択的夫婦別姓やLGBT法に賛成。 - COVID-19ワクチン接種に対して批判的で、イベルメクチンの推進を擁護。 - 消費税引き下げを主張する一方、ワクチンはビジネスとしての側面を強調。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 様々な党の経験から政策提案力が豊富と評価される反面、発言の矛盾や政党移籍の多さが批判されている。 - 病気を公表しながらも活動を続ける姿勢は、特に病と闘う人々に希望を与えている。 - ディープステートといった陰謀論的な発言が見られることから、発言の信憑性や政党としての統一性が問われることもある。 - 長い政治経歴の中で培った経験は評価されるが、議会活動での遅刻問題などの過失もある。
山口 晋(やまぐち すすむ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 41歳 (1983年07月28日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(茂木派) |
選挙区 | 埼玉10 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1983年7月28日、埼玉県比企郡川島町生まれ。 - 川島町立中山小学校、西武学園文理中学校・高等学校を経て、成城大学経済学部を2006年3月に卒業。 - 一橋大学国際・公共政策大学院を2008年3月に修了。 - 2011年2月に国立シンガポール大学リー・クワンユー公共政策大学院を修了。 - 2011年4月に東京ガス入社。2015年4月から2017年9月まで東京ガスアジア社に出向し、シンガポールに滞在。2017年9月に東京ガスを退社。 - 祖父は川島町長、父は元衆議院議員、曽祖父は旧中山村長と、地方政治にルーツを持つ家族の一員。
政治家としてのキャリア
- 2018年1月より菅義偉衆議院議員(当時内閣官房長官)事務所に所属。 - 2018年7月から9月まで、内閣官房長官秘書官を務める。 - 2019年1月から父・山口泰明衆議院議員の事務所で活動。 - 2021年11月2日、自由民主党所属の衆議院議員として初当選。
政治活動上の実績
- 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で埼玉10区から出馬し当選。立憲民主党元職との一騎打ちを制した。 - 2023年5月、青年局の訪台団の一員として台湾を訪問し、蔡英文総統等と会談。災害対応やエネルギー問題への連携を話し合った。 - 外交安全保障において、ASEAN諸国との多面的協力を重視し、予算委員会で関連質疑に立つ。 - LNGに関するエネルギー政策として長期契約の環境整備を提言。
政治的スタンス
- 「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指し、QUADおよびASEANとの連携を強化を推進。 - 外交・防衛政策に力を入れ、北方領土や竹島問題に対する強い対応を主張。 - エネルギー政策ではLNGの長期契約と多角化を促進する立場。 - 国土強靭化について、発災を抑制し被害を減少させるための施策を展開することを重視。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治家としてのキャリアが浅く、衆議院議員としてまだ一期目であるため、経験不足と見なされる可能性がある。 - 山口家の政治的背景が支援となっているが、世襲議員としてその将来性や独自性が問われている。 - 不同意わいせつ事件による書類送検が報道されており、倫理観が問われている。 - 衆議院選挙時に問題となった公職選挙法違反疑惑に関しては不起訴処分となっているが、透明性が課題とされる。